慶大生が父刺殺 エリート一家を崩壊させた1枚のジャージ
キッカケは取るに足りないことだった――。慶大経済学部2年の鳥屋智成容疑者(20)が、父親の多可三さん(58)を自宅マンションのリビングで刺殺した事件。発端は事件当日の18日午後10時すぎ、酔って帰宅した多可三さんが智成容疑者の弟と口論を始めたことだった。
「多可三さんが『貸したジャージー、どこやった』と問うと、弟は『どこにやったか分からない』と返答。返事に対し、多可三さんが『ちょっとだらしないんじゃないか』と言って説教が始まったようです。智成容疑者は父と弟の口論に割って入り、多可三さんに向かって『やりすぎじゃないか』『やめろ。やめないなら刺すぞ』――などと言い、刃渡り約13センチの果物ナイフを持ち出して腹部を1回刺して殺害したとみられています」(捜査事情通)
取り調べに対し、智成容疑者は「感情的になって刺した」と容疑を認めているという。一家は両親と息子2人の4人暮らし。多可三さんは自身のフェイスブックに「もはや力では抑えられず、議論するしかない日々です」などと息子との関係に悩む心境をつづっていた。