ルール2 意見なのか事実なのかを区別して書く
情報を発信するまえに一呼吸おいて自分の文章をみなおそう
この文章のどこに問題があるのでしょうか?これは、本当に危険だという事実でしょうか?それとも、危険だと思うという発言者の意見にすぎないのでしょうか?
日本語は主語を省くことができるため、曖昧な表現がうまれやすいのです。英語であれば、I think や I hear などの主語と動詞がセットで明確に用いられるので区別が付きやすいのですが、日本語ではそうはいきません。このような文章の場合、あえて英語のようにくどく表現する必要があります。
<改善例>
「xxの値が300というのは、危険だと思います」
「xxの値が300というのは、危険だと考える」
「思うに、xxの値が300というのは、危険です」
このようにすれば、自分の意見であることがわかります。一方で、事実であることを示すには、ルール1で示したように出典を書けばOKです。
「xx対応マニュアルによると、xxの値が300というのは危険です」
「xxの値が300というのは危険。このxxページに書いてあります」
この2つのルールは簡単ではありますが、日頃あまり意識することがないでしょう。ジャーナリストや学者、コンサルタントは常にこういうことを意識して文章を書いています。それが正確性につながります。情報を発信するまえに、少しでもいいので自分の文章を見直してみて、ルールを意識してみましょう。