■目次
僕の場合は「自社サイト分析」、「競合調査」、「ドメインパワー査定」の用途で最も信頼し参照するスコアはMajesticのトラストフロー(TF)です。
確かに実際の検索順位やサイトの品質と相関性を持っているスコアではあるのですが、トラストフローの概念や内訳を詳しく知らないで使い続けることは出来ないと思い、今一度トラストフローというスコアについて学習しなおしたことをまとめます。
トラストフローについて、今までの理解
これまでの理解はMajesticが独自のアルゴリズムに基づいて算出したスコアで主に被リンクの質と本数で決まるものでサイテーションフロー(CF)と併用して参照する、という理解でした。
今回トラストフローについて学んだことを踏まえても、間違ってはいない認識だと考えていますが、今回はもう少し詳しくトラストフローへの理解を深めてみました。
そもそもすべてのアルゴリズム解明は難しいと思いますし、公式サイトの用語説明では以下のようなことしか書いてありません。
Majestic の商標であるトラストフローは、0~100 のスケールで表す品質に基づくスコアです。Majestic では手作業によるウェブの見直しに基づき、多くの信頼できるシードサイトの照合を行いました。このプロセスが Majestic トラストフローの基礎となっています。信頼できるシードサイトと緊密なリンクのあるサイトは高いスコアになり、疑わしいリンクがあるサイトのスコアはずっと低くなります。
また、動画説明もあります。
動画をご覧になるのが最も正しい理解への近道かと思うので、載せておきます。
以下では公式サイトの解説や動画を見て自分なりにトラストフローについて思ったことやまとめたことを書いていきます。
トラストフローは行き来する「信頼」をスコア化したもの
トラストフローとは、を一言で言うならば「行き来する「信頼」をスコア化したもの」であると言えます。
公式サイトの動画にも出ているものですが、ページに初期値を持たせリンクの行き来に応じてトラストフローを減少させていくという算出方法です。
トラストフローの概念
トラストフローはどのような概念で考えられている指標なのかと言えば、
Web上のすべてのページの評価は出来ない。
だが、信頼性の高いリンクは信頼できるサイトにリンクしている傾向があることから「信頼」の行き来を利用してスコア化したものです。
さらに、各リンクの評価は平等ではなくより影響力の強いものはよりスコアに影響するように設計されています。
参照元サイトからのトラストフロー測定はURLの側面からとドメイン名の側面から行われているようです。
つまり、
- https://tktools.net/(運用URL)
- https://tktools.net/ezample/(参照元URL)
- tktools.net(ドメイン名)
この2種類とも評価しているわけで、どちらか片方ではないということでした。
ジャンルごとの独立したトラストフロー
総合指標のトラストフローとは別に独立したトラストフローも持っています。
それは800種類以上に分けられたジャンルごとの影響度を表します。
例えばBBCはアートジャンルではトラストフロー75点なのに対して、旅行ジャンルではアートより低くなっていることから、アートのジャンルに特に力を入れていることが分かります。
信頼やリンクのの分布を視覚的に見る
参照元の信頼やリンクの数の分布を視覚的に確認することも可能です。
見方としては色が濃くなっている部分に多く分布しており、横軸がサイテーションフロー、縦軸がトラストフローとなっています。
理想的な分布は斜めの線に沿ってグラフの右上の色が濃くなるようにすることです。
トラストフローは「出来る」スコア
今回調べてみたトラストフローのアルゴリズムと、何より2000以上のURLのトラストフローの値を調べてきた経験から検索順位とも相関性があるし、サイトの成長に沿ってトラストフローが伸びていく様子を見るとやはり使える指標であると感じます。
僕はトラストフローをこう使う!
ではトラストフローをどう活用しているのかという参考例を書きます。
自社サイトの成長の指標の一つに
サイトによって成長の指標は、検索順位、売り上げ、アクセス数などもありと思いますが、僕はトラストフローも加えて見るようにしています。
サードパーティーの指標なのでライバルサイトと手軽に比べることが出来たりと第三者目線的な指標なので重宝しています。
競合調査に
競合サイト調査やキーワード難易度調査の際にライバルサイトのトラストフローをチェックしています。
パッと見しょぼく見えるサイトでもリンクを多数獲得していたり、強力なサイトからのリンクを得ていたりもします。
競合調査にトラストフローの指標を取り入れることで、勘だけに頼るような競合調査をしないでデータに基づいた調査が出来るようになります。
ドメインパワー査定に
中古ドメインを探したい人はトラストフローは非常に役に立つ指標になります。
例えばドメイン名の期限が切れていてもMajesticのデータは残っているので、ドメインのドロップキャッチをしたい人で現状のコンテンツが表示されない場合でもドメインのSEO的価値に置き換えてトラストフローを活用すれば信頼性の高い中古ドメインを見つける手助けになります。
もちろんトラストフロー以外にも被リンクをはじめとしてみるべきところはたくさんあります。
トラストフローの更新頻度
気になるのはトラストフローのデータの新しさですが、これに関してはサイトによってバラバラな感じがします。
大規模なサイトであれば毎日、ほとんどクロールされなさそうなサイトであれば、1週間ほどな印象です。
ある程度普通のサイトであれば、情報の古さというのは気にしないでもよさそうです。
ただ、正確な更新頻度はわからなかったので、更新頻度の明言は避けておきます。
トラストフローまとめ
トラストフローについて少し深く調査をしてみましたが、やはり重要視できる指標出るという考えは変わっていません。
MOZのドメインオーソリティのようにスパム行為で人工的に上げにくい仕組みになっていますし、そのサイト(ドメイン)の信頼を数値化したものというような考えが出来るので数あるサードパーティ製の指標の中でも使いやすさも抜群です。
SEO系の企業と話した感じでもトラストフローを重視しているという声は少なくありません。
トラストフローの値だけを鵜呑みにしてサイトの価値を測るようなことは決して推奨できませんが、サイトの価値を測る基準としての1つにして役立てていきましょう!