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【国際】

反トランプ100万人デモ 政府機関 閉鎖続く

20日、ワシントンでトランプ米大統領への抗議デモに集まった市民ら=共同

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 【ワシントン=石川智規】トランプ米大統領の就任から一年となった二十日、全米各地でトランプ氏に抗議する「ウィメンズ・マーチ(女性大行進)」が相次ぎ、米メディアによると、参加者は百万人を超えた。同日には連邦政府のつなぎ予算が失効し、政府機関の一部が約四年ぶりに閉鎖。大統領の資質と政権運営の手腕が共に問われる波乱の二年目の幕開けとなった。

 抗議デモは、首都ワシントンに加え、ニューヨークやロサンゼルス、シカゴなどの各都市で行われ、トランプ氏の排外主義的な政策や人種差別的、女性蔑視的な言動を非難した。米メディアによると、ニューヨークは約二十万人、ロサンゼルスは約六十万人、シカゴでは約三十万人が参加。二十一日もラスベガスなど他の都市で行われる。

 与野党幹部は二十日、政府閉鎖の解消に向けた打開策を協議したが、歩み寄りはみられなかった。共和党上院トップのマコネル院内総務は「二十二日朝までに新たな予算案をまとめる」と表明したが、民主党が応じるかは見通せない。

 米紙ワシントン・ポストによると、四百十七ある国立公園は二十日、首都ワシントンのスミソニアン博物館などで開業したものの、ニューヨークの自由の女神像など約三割では職員らが自宅待機となり、運営が休止されたという。

 トランプ氏は当初、十九日中にフロリダ州の別荘に入り、二十日に就任一年を祝うパーティーを支援者らと行う予定だった。しかし、政府閉鎖のため旅程を変更。ホワイトハウスで過ごし、ツイッターで「私の大統領一周年の記念日に、民主党は素晴らしいプレゼントをくれた」と、民主党を皮肉った。

 

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