皆さんは、夜のお店がひしめき合う繁華街へ行ったことがありますか?
行ったことがあるなら、思い出してほしいのが、この看板。

そう、ホストクラブの看板です。
キラキラしたお兄さんの写真に目が行きがちですが、実はこの看板に、いろいろなキャッチフレーズが書いてあるのをご存知でしょうか。
私は先日、歌舞伎町に行ってきたのですが、なんだかむちゃくちゃ色々な看板があるなと気づきました。

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そこで今日は、ホストクラブの看板に書いてあるキャッチフレーズを写真と共に読み解いていきたいと思います。
まずはこちら。
堂々の「職業、イケメン。」

「俺、イケメン。」ではなく「職業、イケメン。」と表現するプロの技。
イケメンは職業。そう言い切る気概がかっこいい一枚です。
続いて「なぜ天は俺という男をエコヒイキするのか…?」

天に贔屓されてることもすごいし、天に贔屓されていることに気づいていることもすごい。
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ポップな「金より担当♡」

担当とは、お客さんが指名するホストのこと。
「お金より、指名しているホストの方が大事だよ」というわりと重めの言葉をポップに表しているテクニカルなキャッチフレーズです。
「ホストは顔じゃない、生き方だ。」

さきほど「職業、イケメン。」というキャッチフレーズが出てきましたが、あの“イケメン”の意味は、顔だけでなく生き方がイケてるという意味? かっこよすぎない…?
「ホストは職業? いや、生き様ーーー。」

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やっぱり生き様だった。もう覚えました。ホストは顔でも職業でもない、生き様。
あとちょっとこの看板を引きで見て気づいたんですけど、

上の看板に堂々と越前リョーマがいました。
(※ 越前リョーマは漫画「テニスの王子様」に出てくる主人公の名前)
一見普通な「歌舞伎町最強店舗」の看板。

でも見てください。
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総工費1億5000万円って書いてあります。
えっそれってすごい大金なのでは…? どれくらいの規模なんだろう…?と思って調べたら、

富士急ハイランドの「EVANGELION:WORLD」というパビリオンが同じ総工費1億5000万円でした。
EVANGELION:WORLDは、実物大の初号機があったりするむちゃくちゃすごいパビリオンなんですけど、それと同じ規模ってやばくないですか…? 店内に初号機あってもおかしくないってことですよ…?
月9ドラマみたいなデザインの「億の男」

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“億の男”というのは、“年間売上が一億円を超えている男”という意味だそうです。シンプルにすごい。しかも、左が4年連続億の男で、右が新しい億の男…?そんなすごい人がふたりもいるの…?すごくない…?
「君が望む夢を叶えるためにーー。」

古き良きキャッチフレーズ。非の打ち所がない。こういうのを待ってた。
「君だけのファンタジー」

これもすごくいい。でも和訳すると「君だけの幻想」って冷静に考えたらむっちゃ切ないですね…。
「世界一ピュアな色恋」

“色恋”がもうすでに響きとしてはピュアじゃない気がするんですけど、そこにあえてピュアをつける高等テクニック。この看板の雰囲気で言われたら「そういうもんかな」と思っちゃう。
「“好き”にヤっちゃって!」

深く考えると「なにをどう好きにヤっていいんですか」と言いたくなるのですが、なにも考えずに見ると元気な感じが伝わってきていいな!と思える看板。
「関西人の接客ご堪能あれ!」

関西人の接客は確かに楽しそうな感じがしてずるい。
そして、最後にどうしてもみてもらいたい看板があります。

高いビルの上に、その看板はありました。
「俺に興味ないなら俺も興味ないよ。」

昨今、社会では協調性ばかりが重んじられ、苦手な人とも付き合わなければならないことがよくあります。
この看板に掲げられているのは、そういった堅苦しい世間に問題提起をしているのではないかとさえ思える秀逸なキャッチフレーズ。
一見冷たく感じますが、裏を返せば「俺に興味を持ったら興味を持つよ」ということなのでは…?それってすごく素敵なメッセージなのでは…?
結論:ホストクラブの看板は、むちゃくちゃメッセージ性が高かった。

きらびやかな歓楽街、写真だけを見てしまいがちなホストクラブの看板には、とっても素敵なメッセージが詰まっていたということがわかりました。
是非みなさんも、繁華街の看板をチェックしてみてくださいね!