【今が転職のチャンス】元転職エージェント直伝:1月〜3月にやるべき転職活動チェックリスト27
1年で一番の転職チャンスは「1月〜3月の今!」って、知ってましたか?
年度明けの4月は新規採用の季節。
いわゆる「採用数」が多くなるのが新年度なのです。
しっかり転職活動を行おうとすれば、平均的には2~3ヶ月ほどの時間はかかります。
だから、1月中にスタートを切れると、幅広い選択肢の中かから転職先を選びやすくなるのでオススメです。
4月に入社しようと思ったら、まさに今が転職活動のスタートを切るべき時期なのです。
→年度末に転職活動がしやすくなる具体的な理由については、「年明け〜年度末は転職のチャンス!」をご覧ください。
この時期は転職媒体も転職エージェントも年に一番の商戦期なので、
案件自体も通常より豊富に表に出ています。
本日は今年の四月から働きたいと考えている方向けに、
キャリアアドバイザーとして転職活動の具体的なロードマップを提供します。
現役のエージェント勤めのころは、自分の会社での面談しか勧められなかったんですが、
各社の特徴も踏まえながら下記のような状況想定の上、具体的なチェックリストを作成してみました。
無料ダウンロードできるので、解説読みつつ転職活動のお供にしてくださいな。
想定状況
・今年の4月入社を目指している
・本格的な転職活動はこれから
・関東に住んでいる
・現職中:働きながらの転職活動を予定
・有給はなるべく消化したい
・業界や職種など幅広く興味がある
4月入社をするための転職活動スケジュール
4月1日での新年度入社を目標にするならば、逆算すると3月末日には退職をしないといけません。
多くの企業では、就業規則上、退職の1ヶ月前に退職意思を表明することが定められていますので、
大枠のスケジュールは下記のようになります。
1月:転職活動開始
2月:内定獲得〜退職意思表明
3月:退職交渉〜引継ぎ
4月:入社
各月での具体的な進捗目標は下記の通りです。
1月:下準備を整える
・1次面接の調整を完了する
・大枠の方向性を定める
2月:選考に集中
・内定を獲得する
3月:退職に向けた動き
進捗目標:退職交渉、新職場への書類手続き完了
それでは、具体的な月間別の行うべきことについて解説していきます。
1月に行うこと
テーマ:下準備を整える
進捗目標:
①1次面接の調整を完了する
②大枠の方向性を定める
1月やるべきチェックリスト:
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転職サイトへの登録
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メールフォルダの振り分け登録
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自己PR用のネタ出し
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転職エージェントへの登録:大手2社+特化型1社
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転職エージェントとの面談(対面を推奨)
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方向性の確認
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応募書類作成
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書類応募
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汎用的な面接対策
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一次面接日程の調整
1月の目標はズバリ「書類合格企業の獲得」
一次面接まで実施できれば十分なスタートダッシュです。
転職サイトへの登録
一番短時間でできます。サクッと済ませちゃいましょう。
気になっても転職エージェントでは取り扱いのない求人・企業もあります。
大量にスカウトメールが来るので、専用のメールアドレスを作るか、フォルダ分けを行うことを推奨します。
推奨:
・リクナビNEXT
・マイナビ
就活時におなじみのリクナビ/マイナビはとりあえず登録しておきましょう。何やかんや満遍なく掲載あるから安心。
だいたい転職活動で困る項目って「自己PR」なので、折角ならグッドポイント診断は受けてみるの良さげでした。
転職エージェントへの登録
次々行くよー。転職エージェントの登録しちゃいましょう。こちらも目標時間10分。
年末年始の時間で己と向き合ったとは思いますが(こちら参照)、
具体的な応募先の選定のためにこの二つはすぐにでも済ませちゃいましょう。
まだ履歴書、職務経歴書が出来上がっていない? 大丈夫大丈夫。
登録の段階でエージェントが見てるのは、年齢・学歴・経験社数・直近の企業がどこで職種は何か、くらいだから。
登録段階では営業実績や、資格の有無まではそこまで重要視されていません。(専門職なら別ですが)
一旦はサンプルをもとにすぐ書ける事実の部分だけ書いておきましょ。
エージェントに登録するときには、転職時期を聞く項目があります。
「すぐの転職」「4月入社希望」など具体的に記載しましょうね。
「良いところがあれば」なんて書いちゃうと、採用の繁忙期、あなたの優先順位が落ちてしまいます。
エージェントとの面談/方向性の確認
エージェントには登録後、2〜3営業日以内に面談の調整連絡がくるはずです。
登録から面談までのあいだに、自分なりの転職優先順位を整理しておきましょう。
また、転職サイトで気になる企業があればピックアップしておきましょう。
可能な限り、対面を希望して会って面談してもらいましょう。
仕事しながらなのでしんどいのも分かりますが、その後のサポートを考えると対面の方が後々接しやすいですよ。
どうしても都合がつかない時は、落ち着いた場所で話せる時間で電話での調整をしてもらいましょう。
面談時に”転職”という手段を持って何を優先的に変えたいのか、そこをしっかり整理しましょう。
応募書類の作成
できる範囲でいいので、エージェントとの面談までに頑張って用意しましょう。
そうすると面談時に添削がわりに指摘してくれますし、
すぐに応募書類本番用に取りかかれるので時間が無駄になりません。
なぜこんなに効率を目指すかって?
有給使い切りたいでしょう!? それなら2月中には退職の交渉入らないといかんのよ!
登録から面談実施日までには何日か時間があるので、
それまでに職務経歴書のサンプルに照らし合わせながら書ける範囲で頑張って見ましょう。
どうしても書けなかったら面談時に相談してみてみください。
エージェントも慣れてるので大丈夫です。
面接対策
面接対策は、エージェントとの面談後で十分です。
ある程度大きいエージェントであれば、汎用的なグループでの面接対策講座を定期的行なっています。
土日に開催してくれることもありますよ。
転職エージェントは万全を期すなら3社の登録を推奨します。
内訳としては、大手2社、特化型1社。
まだ業界や職種などが決まっていない時には、大手2社に留めておいたほうがいいです。
増やしすぎると、エージェントの利点である日程調整や事務作業の効率化の面において強みを発揮しきれなくなります。
大手であれば、カラーの違うところを1社ずつがオススメ。
AとBから1社ずつが無難です。
A郡:リクルートエージェント、DODA
B郡:マイナビ、パソナ
A郡のリクルートエージェントとDODAは、業界最大手の両翼。
求人取扱件数も多く、デジタルなマッチングもしてくれるので転職機会の最大化ができます。
一方で、サポートしている候補者の数も多いため、一人一人のサポート時間が手薄なことがデメリットです。
非常に仕組み化されているので、アドバイザーの質も大きなブレはなく安心して使えるんですけどね。
B郡の大手だけれどもサポートが手厚いマイナビかパソナも同時に登録しましょう。
個別の面接対策やキャリア相談など、かなりきめ細やかに親身にキャリアアドバイザーが応対してくれるのが特徴です。
最大手の2社との差別化ですね。
マイナビは第二新卒向けにかなり力を入れており、中長期的なキャリア相談と面接対策に定評があります。
パソナは顧客第一志向を掲げ、無理なクロージングが少ないのが人材業界内では有名です。
特化型の求人については、明確に職種が決まっていたり、
売りになる強みや専門職でのキャリアがあるならば登録した方がいいです。
特化型の転職エージェント
・語学力が高く外資を目指すなら、JACリクルートメント。
・管理部門(経理・総務・法務など)の経験があり同職種に転職したいなら、管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】。
・IT業界でのエンジニアならばWORKPORTかGEEKLY。
この辺りが有名どころになります。
営業職や事務職など汎用性の高い職種を目指すのであれば、大手2社+転職サイトで十分です。
エージェントの登録を増やしすぎても後々連絡が複雑になるので、必要十分な登録にしておきましょう。
一次面接の調整
1月中に応募書類を提出して面接の調整ができるところまで目指してみましょう。
書類応募は2〜3業界までであれば、少し多いかな? 程度の量を出してみて良いです。
転職エージェント経由で受けたものは、選考結果に対する理由も教えてもらえるので、どの程度の合格率なのか・経歴のどんなところに着目されるのかも確認できます。
いわゆる、書類合格が1月の目標です。
面接の日程自体は2月にずれ込んでも大丈夫です。
中途採用の場合一般的な面接回数は2回。
書類選考から内定までの平均期間はスムーズに入った場合でも3~4週間になりますので、複数社同時並行で進めていきましょう。
2月に行うこと
テーマ:選考に集中
進捗目標:内定を獲得する
2月やるべきチェックリスト:
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面接をこなす:週2〜3件を担保
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合格/不合格理由の見直し
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個別企業の面接対策
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転職の方向性の再確認
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転職エージェントと志望企業の順位整理
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就業規則の確認:退職時期の項目について
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内定の獲得
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内定・勤務条件の確認
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退職の決意
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退職届を出す
2月は面接に集中です。
仕事と転職活動の両立は大変かもしれませんが、一次面接は出来る限り平日の夜に行い、
説明選考会などがある企業については土日に受けられるものは積極的に受けていきましょう。
最終面接については、役員や責任者クラスが出てくるため、平日の日中でしか調整できないことが多いです。
その時のために平日に使える有給はここぞという時にとっておきましょう。
一般的には、今勤めている会社を退職する時に、
一か月前には退職の申し出をすることが就業規則で決まっていると思います。
すぐに自分が勤めている会社の就業規則の見直しもしておきましょう。
平均的には一か月前の申し出ですが、時に2ヶ月前申し出など、長めの会社もあります。
個別企業の面接対策
一般的な面接対策をしてから一次面接に臨んだと思いますが、
その会社ならではの情報を仕入れるために、最終面接に臨む前には、
個別企業の面接対策もエージェントにお願いをしましょう。
今までの合格/不合格理由に分かりやすい傾向があれば、その点も面接に活かしていくべきです。
大手の転職エージェントであれば、あなたを担当しているキャリアアドバイザーと、
企業を担当しているリクルーティングアドバイザーに役割が分かれています。
キャリアアドバイザーからだけではなく、リクルーティングアドバイザーからも情報もらえるように聞いてみましょう。
詳しい聞き方はこちらに記載しているので参考にしてください。
方向性の再確認
面接を受けながらもしかしたら当初と考えが変わってくるかもしれません。
何を優先しているのか、そもそもなぜ転職をたかったのか、
一次面接が終わったらしっかり振り返りも行っていきましょう。
しっかりと優先付けするタイミングは一次面接から最終面接の前までです。
なぜかと言うと。最終面接はかなり志望度合いの選考結果に影響していきます。
志望度の高さは選考上の武器にもなりますので、エージェントを通しての応募であれば、志望度が高いと言える状態で最終面接に臨んだほうがサポートしてもらいやすいです。
また、スケジュールの兼ね合いもあります。
最終面接が終わってしまってからだと、方向転換をする際に時間・労力ともに大きな負荷がかかります。
特に4月入社を目指すのであれば、リカバリーがききにくいです。
書類選考は多めに複数業界を受けても良いですが、一次面接を終えたタイミングで方向性の確認をしましょう。
①現在受けている企業の方向性で突き進むのか、
②追加で別観点の企業に応募するのか、
③その決断の理由は何故なのか。
上記3点を整理し、担当のアドバイザーとも共有しておきましょう。
もしかしたら、考えに沿ったより良い求人を紹介してもらえるかもしれませんし、
スムーズな意思決定ができるように選考スケジュール調整の提案があるかもしれません。
内定をもらったのに決めきれず、振り出しからスタートという遠回りしている人もたくさんみて来ました。
必要な遠回りもあるかもしれませんが、内定後ではなく、一次面接後に考えるのが適切なタイミングだと私は思います。
退職交渉の開始
就業規則は確認しましたか? 内定は取れましたか? 条件は大丈夫でしたか?
それであれば、いよいよ退職交渉の開始です。
1ヶ月前に伝えるのであれば2月の最終週で大丈夫です。
まずは直属の上司に伝えましょう。退職届も併せて提出します。
転職活動お疲れまでした。
3月に行うこと
テーマ:退職に向けた動き
進捗目標:円満な退職と、新職場への書類手続き完了
3月やるべきチェックリスト
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退職交渉の完遂:引き止めに勝つ
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退職日の確定
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最終出社日の確定
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社内業務の引継ぎ
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有給休暇の消化
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退職〜入社書類の取りまとめ
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リフレッシュ!
目標通りのスケジュールでいければ、有給の全消化も現実的です。
有給か溜まっている方は、面接が続く二月にうまく組み合わせて利用していきましょう。
退職の意思は伝えたものの、引き継ぎや各種書類手続きなどはここからになります。
転職活動はなんだかんだいって「前に進む」作業なのですが、退職交渉は誰もが億劫になる後ろ向きな話。
引き止めなどに合い思ったよりもスムーズに行かないこともあるかもしれませんが、
勝ち取った内定通知書を胸に乗り切りましょう。
退職日を確定し、 最後の出社日を確定します。
それまでに必要な引き継ぎなどをしっかり済ませて行きます。
その上で使える分の有給を使い次の職場で働くまでのリフレッシュに当ててください。
もともと有給が多く残っている人は、2月の面接が集中する時期に地道に消化しておくのも一つの手です。
世の中は思ったよりも狭いです。
可能な限り、スムーズ&丁寧な引継ぎを行い、円満な退職を目指しましょう。
最後に
さて、参考になりましたでしょうか。
4月入社の募集は今の1〜2月が一番増えます。
直前の3月だと、意中の企業の採用は終わっている可能性も高いのです。
2月は欠員募集で急な空きも出て来ます。
お仕事との両立はなかなか大変ですが、スケジュールやすべきことなどが転職活動の一助になれば幸いです。
改めて、チェックリストのダウンロードはこちらから。
ではでは、かごみーでした。