プレインズのブログ

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1978年(昭和53年)資生堂VSカネボウ両社
CM音楽での対決が熱を帯びて来る

春の陣では両社ともキャッチコピーに「くちびる」を用いるなど
さながら仁義なき戦いの様相を見せる 笑!

ポピュラー音楽とCMとの理想的な蜜月の時代らしく
この年も両社のCMに起用された曲は大ヒットを連発する

今回はそんな1978年の両社のCMを思い出してみたい


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<資生堂>

・春のキャンペーン

キャッチコピー 「時間よ止まれ、くちびるに。メロウカラー」 

タイアップ曲 春の予感 I've Been Mellow
楽曲提携 南沙織  モデル 高原美由紀

・夏のキャンペーン

キャッチコピー 「時間よ止まれ、まぶしい肌に」 

タイアップ曲 時間よ止まれ楽曲提供 矢沢永吉  
モデル 藤田恵弥子、土屋名美、林秀子、堀川まゆみ、ロリアン・レオン

・秋のキャンペーン

キャッチコピー 「君のひとみは10000ボルト」 

タイアップ曲 君のひとみは10000ボルト
楽曲提携 堀内孝雄  モデル ルーシー島田

・冬のキャンペーン

キャッチコピー 「素肌有情・素肌美人・素肌郷愁」 

タイアップ曲 夢一夜楽曲提携 南こうせつ  モデル 小林麻美




春のキャンペーン  「時間よ止まれ、くちびるに。メロウカラー」 
タイアップ曲 「春の予感 I've Been Mellow」 アーティスト 「南沙織」

資生堂は前年春の「マイピュアレディ」に続いて再び尾崎亜美に作曲を依頼
それが「春の予感 -I've been mellow-」というタイトルで歌は南沙織さんが歌った

広告モデルは高原美由紀さんで、CM演出も前作からのおしゃれ路線はそのままに
徹底して明るい柔らかな光で画面を彩っている

資生堂の春のキャンペーンのキャッチコピーは「時間よ止まれ、くちびるに。メロウカラー」
メロウと言うのは「熟す」「円熟」「芳醇」「上機嫌にさせる」という意味がある

てか、南沙織さんの「春の予感・・・」って久々に聴きました、懐かしい!
いい曲だと思いますが、尾崎亜美さんだったんですね~




夏のキャンペーン  「時間よ止まれ、まぶしい肌に」 
タイアップ曲 「時間よ止まれ」 アーティスト 「矢沢永吉」

1978年夏、ブラウン管から聴こえて来た歌声に当時中学3年生だった僕は釘付けになった
その歌声は紛れもなくテレビには出ないと聞いていた永ちゃんの歌声だった

しかし今になって時代考証で考えてみると「時間よ止まれ」というタイトルは
春の段階で資生堂がキャッチコピーとして使ってる

どうやら、この名曲のコンセプトもタイトルも半年前に資生堂宣伝部によって
シリーズとして決められていたらしい、知らなかったな~ 笑!

そして資生堂は永ちゃんにCM楽曲制作を依頼した
しかも「時間よ止まれ」というサビのフレーズを入れ込み
曲調はバラードでという条件付きだったのだ

しかし、あの時代に資生堂は勇気ある決断をしたもんだと思う
前年のダウンタウンブギウギバンドもそうだが、当時の永ちゃんはファン層の多くが暴走族で
ライブ会場で暴れる事から会場使用拒否まで受けてた時代だった

やはり新しい物を生み出すにはリスクも承知の上で勇気ある決断が必要なんですな~




秋のキャンペーン  「君のひとみは10000ボルト」
タイアップ曲 「君のひとみは10000万ボルト」  アーティスト 「堀内孝雄」

1970年代後半の一連の資生堂CMソングは広告制作側が主導していた
資生堂からお題を指定されてミュージシャンがそれに応える形で作曲し
サビに広告コピーを埋め込んで歌うシステムである

「時間よ止まれ」のタイトルも、「春の予感 - I've been mellow-」の
「メロウ」というコンセプトも、資生堂が提案したものだった

で、秋のキャンペーンに向けて提案されたのが
「君のひとみは10000ボルト」だった

楽曲は当時人気絶頂だった「アリス」に依頼されたが
結局は堀内孝雄が個人で受ける形となった

谷村新司は作詞を担当したが、この頃アリスはソロ活動を模索していたらしい

当時僕は下手なギターを嗜んでおり、アリスもよくコピーしていたので
この曲にも思い入れがあるし、もちろん曲は大ヒットした




冬のキャンペーン 「素肌有情・素肌美人・素肌郷愁」
タイアップ曲 「夢一夜」  アーティスト 「南こうせつ」

1978年秋の「君のひとみは10000ボルト」が大ヒットしCMソング路線で頂点を
極めてしまった資生堂は冬の到来とともにクールダウンを図る

和風CM路線への回帰で、竹久夢二の日本画をイメージした伝統的な和の
ビジュアルの広告に謳われたのは「素肌有情」「素肌美人」「素肌郷愁」

作曲はボーカルも担当した元かぐや姫の南こうせつさんだったが
意外にもこの曲の作詞はダウンタウンブギウギバンドの
宇崎竜童さんの奥様である阿木燿子さんだった

僕は元々ギターを始めた時に、かぐや姫から入っていたので
フォーク系の曲も満更でもなかった

この曲もアルペジオの練習でよく弾いたもんだ


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<カネボウ>

・春のキャンペーン

キャッチコピー 「女王蜂のくちびる」 

タイアップ曲 智子のテーマ~愛の女王蜂
楽曲提携 塚田三喜夫  モデル 中井貴恵

・夏のキャンペーン

キャッチコピー 「Mr.サマータイム」 

タイアップ曲 Mr.サマータイム楽曲提供 サーカス  モデル 服部まこ

・秋のキャンペーン

キャッチコピー 「ブルーアンヴォーグ-パリは薄化粧」

タイアップ曲 薄化粧
楽曲提携 サーカス  モデル 沢田知子

・冬のキャンペーン

キャッチコピー 「ひとつ年上、冬の肌」 

タイアップ曲 ひとつ年上(クリスタルファンタジー)
楽曲提携 宮本典子 モデル 夏目雅子




春のキャンペーン  「女王蜂のくちびる」 
タイアップ曲 「智子のテーマ~愛の女王蜂」 アーティスト 塚田三喜夫

映画「女王蜂」と全面タイアップして映画のテーマ曲「愛の女王蜂」をCM音楽としても使い
この映画でデビューの新人女優「中井貴恵」をCMタレントに起用した春のカネボウ

中井貴恵さんは、俳優の中井貴一さんのお姉さんである

映画と化粧品を合わせた圧倒的な物量作戦で映画「女王蜂」は大ヒット
広告キャッチコピー「口紅にミステリー」「女王蜂のくちびる」も広く知られるところとなった

が、しかし個人的には映画「女王蜂」は記憶にない 笑!
この年の映画と言えば個人的にはジョン・トラボルタの
「サタデーナイトフィーバー」&「グリース」なのだ!




夏のキャンペーン 「Mr.サマータイム」
タイアップ曲 「Mr.サマータイム」 アーティスト 「サーカス」

一夏の恋を歌った、サーカス「Mr.サマータイム」
フランスのヒット曲を日本語版にしたものだ

その頃はアバンチュールという言葉が一般化した時期でもあるが
意味深な歌詞に多くの青少年が妄想全開・悶絶させられた

CMでは服部まこが、南国でクネクネしているし、サーカスが正統派の
コーラスグループだけに却って上品な、エマニュエル的エロさを醸し出している

面白いのは資生堂の「時間よ止まれ」が男目線になってるのに対し
「Mr.サマータイム」が女目線で、まるで示し合わせたかのように対照的

見方によってはお互いのアンサーソングみたいになっている点だ
もちろん、サーカスの「Mr.サマータイム」も大ヒットした


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当時の資生堂の関係者によれば両社の宣伝部同志で共同で
ブームを仕掛けようという意図もあったらしい

何の世界でもそうだがブームになるには好敵手の存在は必要不可欠だ

1970年代は国産のオートバイ業界も大きく飛躍した年だったが
ホンダを中心に、ヤマハ、スズキという他社が追い縋り後発メーカーの
カワサキが概念にとらわれない独自発想で冒険したからこそだったと思う

と、いう事で時代は1970年代が終わりを告げる
1979年に引き継がれていったのであった!
ジャンジャン!!


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プレインズさん
「時間よ止まれ」は、20歳前後の大ヒット曲・・・。確か4月から真夏にかけて流れてました。アバの「ダンシングクイーン」と双璧だった・・・。しかし、懐かしいですね^^。
「君のひとみは一万ボルト」も懐かしい・・・。
時代は、昭和から平成・・・一体何処へ向かうのでしょうか?
本当に良い時代だった。

2017/12/27(水) 午前 11:24 [ komkome11 ] 返信する

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> komkome11さん

1978年の「時間よ止まれ」が20歳の時ですか
僕は中学3年になったばかりの14歳の時でしたね
この年はジョン・トラボルタ主演の映画「サタデーナイトフィーバー」が日本で封切られ
空前のディスコブームになった年でした
アバも当時の代表的なグループでしたが個人的にはアラベスクに思い出が多いですね
デビュー曲「ハロー・ミスター・モンキー」が大ヒットしました
フォーク色が強かったアリスがイメージチェンジしてブレイクしたのもこの頃でした
まあ南こうせつさんは相変わらずフォーク路線でしたがね
あの時代はある意味まだ完成されてない時代だったんだと思います
だから刺激的な新しい物がまだどんどん出て来てました
今の時代で新しい物と言えば殆どがバーチャルな物です
個人的には画面の中の物にはあまり刺激を受けませんね

2017/12/27(水) 午後 0:40 [ プレインズ ] 返信する

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この年は・・・私的には資生堂の勝ち(笑)

どの曲も懐かしいけど・・・出ているモデルを選ぶならやっぱ、小林麻美かなぁ(^^♪

永ちゃんの「時間よとまれ」は女房のトラウマ曲。
なんせ当時働いていた某在阪百貨店の売り場の横でこのキャンペーン曲が一日中流れていたもんだから、「この曲はもう一生分、いやそれ以上聴いたからもうええわ!」らしい(笑)

でもどのCMもその時々の季節感が出ていて好きだなァ(^^♪

2017/12/27(水) 午後 8:08 ゴルゴ 返信する

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> ゴルゴさん

あくまで私見ですが当時は資生堂の方が上だったようなイメージがあります
営業成績がどうだったのかはわかりませんがCMやタイアップ音楽などのイメージですけどね
まあ僕自身が中学生の頃から資生堂を愛用してたという事もあるかも知れませんがね(笑)
当時のカネボウの男性化粧品ってエロイカ、バルカンが主力でしたが
どうもイメージ的にオッサンクサい感じがしましたね

1978年のCM戦争は資生堂の圧勝だと思います
永ちゃんのインパクトももちろんですが、個人的には意外にも南沙織さんの曲が良かったです!

2017/12/28(木) 午後 0:12 [ プレインズ ] 返信する

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いや~~、わしもカネボウのエロイカ使っていたんだけど(笑)
イメージ的にカネボウより資生堂・・・の感じがあったよねぇ(^^♪

そう、そう!南沙織のこの曲はよかった!(^^)/

2017/12/28(木) 午後 9:29 ゴルゴ 返信する

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> ゴルゴさん

中学生の頃の行きつけの散髪屋さんがエロイカを使ってたんですよ
だから香りやボトルデザインも知ってたんですが、当時愛用してた
資生堂のブラヴァスやヴィンテージの方が色もキレイで香りもよかったです
まあ、それらも今匂いを嗅ぐと超オッサン臭い匂いがしますけどね(笑)

この曲って尾崎亜美さんだったんですね、納得です!

2017/12/29(金) 午後 1:27 [ プレインズ ] 返信する

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