10日放送の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)で、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷を書き込む人々の実態が語られた。

番組では「どっち派討論会!」と題した企画を放送。ゲストのKAT-TUN・亀梨和也は、ホテルの予約は「電話でする派」「ネットでする派」かを議題に挙げた。亀梨をはじめ、出演者の芸能人は「電話派」が多数を占めた。

だが、弁護士・堀井亜生氏によると、若者の多くはネットで予約するそうで、その理由を解説した。昨今の若者は電話など、直接のコミュニケーションが苦手だという。

続けて堀井氏は、最近はネット上の誹謗中傷に関する相談が多く、口コミサイトの書き込みを削除してほしいといった依頼があると語った。そこで、実際に誹謗中傷を書き込んだ人物に、謝罪させるためなどの理由で会ったこともあるとか。

ところが、会ってみると「ものすごい気弱」「まさか、そんなことを書くとは思えない人」と、驚いたことを明かしたのだ。

直接意見することは勇気が必要だが、ネット上ならば強気に言えるのだと堀井氏は説明する。ネット上の不特定多数が相手であれば、全世界に発信している感覚も薄いとのこと。

こうした行動を取るのは、「匿名だから」という理由だけではなく、電話だと弱気だが、メールだと強気になるような人柄が変わるタイプもいるからだそうだ。

一方、認知科学者・中野信子氏は、電話ではぶっきらぼうだが、メールならば丁寧なタイプもいると語る。電話とメールでの人格が異なるのは普通のことであり、それぞれが得意なほうを選んでいると説明していた。

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