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日本の伝統的企業の会議の目的は、儀式的な承認と責任の分散とワークシェアリングにあるので、その存在意義からして効率性と対極にあります。

何故そうなるかといえば、日本では労働能力・適正欠如・勤務成績不良等を理由とする普通解雇が認められなかった判例の積み重ねがあり、正社員をクビにすることは事実上できないため、メンバーが固定化されます。

メンバーが固定化されると分かっていると、対立を避けようとするために、事前の根回しが重視され、重要な決定がなされる会議の場合は会議が始まる前に結論が出ているので、会議は形骸化します。

また、会議に参加した人は(例えば反対意見を言わなかったという意味で)弱い共犯関係となり、リーダーの責任が曖昧になります。この効果は、リーダーの失敗でリーダーをクビにしなくて済むことと、不要な社員にも部分的に責任を持たせることで仕事を与えるという効果があります。

こうしたいかにも日本的な仕組みを私は「優しい資本主義」と呼んでます。自由主義で資本主義経済を運営すれば、自然に格差が拡大してしまうという不経済が発生し、通常の経済学の発想であれば経済政策によってその差を調整することになりますが、日本は労働力流動性を犠牲にする事である程度この問題を克服してきたのでしょう。

しかし、このモデルは経済成長が続いている時は成立しますが、家電や重工メーカーのような大規模産業が組織力を活かせなくなり、資源価格が高騰し、非正規雇用が増えた97年以降はその歪みが世代間の歪みに転化されて、ロスジェネを生んだのだと私は解釈しています。ロスジェネが50-60代に突入する15-20年後あたりに、日本はさらに大きな変革を迫られるでしょう。
『ジョブズは会議の参加者それぞれにタスクを与え、DRI(Directly Responsible Individual=直接責任者)とした。』
これは良いですね。
会議の参加者全員に会議後の責任が生じるし、そもそも大人数では成立しないし。

こういう少人数型の会議は、組織のリーダーシップが定着していないと厳しい。
「暗黙知」が日本型経営で流行った頃の日本企業とは対極の姿だから。

因みに、うちの会社の社長室には、ミーティング3つのルールがプレートで置いてあります。
1。ミーティングは30分
2。結論は最初に
3。最後に次のアクションの確認
30分ルールは定着してきたので、外して「全員タスク」でも入れようかな?
権限のない黙っている人には知識とスキルがあり、決定権と発言権があって会議をリードする人には過去の成功体験はあっても、現在形でのスキルと情報量がない・・・という乖離があっては、いつまでも生産性は上がりません。何よりも組織論の見直しが肝要。
「小さな社内会議でパワーポイントを使われると気が散るし、煩雑で面倒なだけだ。正しいメンバーが集まっていれば、プレゼンなどなくても、議論のなかで成果を出すことができる。」(記事引用)

大学(大学院)に授業でも、パワーポイントが普及している。 僕も使用しているが、それは教師としての習熟度が低いからだと自覚している。90分でカバーしたい文献や事例、論点を整理し、それをひとつのストーリーとして伝えるのにパワーポイントは便利なツールだ。しかしパワポのプレゼンテーションが目的になると、授業は(そしてもちろん会議も)受け身になる。仮説的論点を1枚のスライドだけで提示し、受講生はそのスライドを起点に縦横無尽に対話型学習をしていくと、授業はぐっと主体性と深みをもつ。
6つもルールいらねえよ!と文句言う気満々だったが、6つ全て重要だった。
特に1の「会議は少人数」は肝。大人数では最大公約数的な凡庸な意思決定しかできない
大手企業の方々はもちろん、政府系の委員会・研究会・懇談会・フォーラム・コンソーシアムを企画運営する方々にこそ見てほしい内容ですね。あんな大人数での会議でアウトプット出るわけがないです。

会議企画運営のコツは、
・目的とゴールの設定、各自に期待することの設定
・1つのテーマで参加者上限20人、
・それ以上増えるときは6〜10人x Nに分割、
・20〜30分で1トピック議論してアウトプットを発表、
・結果をオープンにシェアする
最後にこれが重要
・(上記が前提なので) 情報収集や様子見の人間を遮断する、
これで俄然会議が変わりますよ。
少人数制や事前の情報共有や目的の明確化、そして資料作りに時間をかけないことなど、自分が意識しながらやりきれていないことが改めて指摘され、納得できる記事

新組織だけに試行錯誤しながらマネジメントしているが、改めて会議体の見直しを進める必要性を覚えた