こんにちは、@マナです。
@$lqfcさんが興味深いアンケートをTwitterで展開していました。
「仮想通貨資産をどこで管理していますか?」というものです。
仮想通貨資産の預け先アンケート結果
今日現在で14,000票以上が集まり、結果は以下。
- ぜんぶ取引所に置いてる・・・56%
- スマホやPCのオンラインウォレット・・・13%
- ハードウェアウォレット・・・11%
- その他・回答をみる・・・20%
う~~ん、意外な結果で驚いています。マウントGoxを経験した人も「えっ??」と思われているのではないでしょうか。
全部の仮想通貨資産を取引所に置いている人は危ないですよ。
こんなリスクがありますので、覚えておくと良いでしょう。
リスク1.取引所の倒産リスク
まず倒産リスク。
仮想通貨資産を預けている取引所が、突然倒産してログインできなくなったら資産はゼロ。
倒産する理由の多くは取引所が大規模ハッキングにあって、取引所内のビットコインが盗まれて、顧客に返還する原資が無くなるというもの。
最近あまり見ないですが、去年いくつもの取引所がハッキングに遭ってビットコイン盗まれてます。「ビットコインを返せないので、自社トークンでお支払いします」という対応をした取引所もありました。
どうします?明日起きたら自分の使っている仮想通貨取引所の「大規模ハッキングに遭い、ビットコインなど数百億分盗まれた」というニュースが出たら。
悲劇は突然起こります。あなたが資産を取引所から移動させることを、ハッカーは待ってくれません。
リスク2.アカウントハッキングリスク
次にアカウントハッキングリスク。
IDとパスワードが取引所から流出することもあります。2段階認証も破ってログインしてくるハッカーもいるくらいです。
これをやられたら、あなたの仮想通貨資産は第三者のウォレットに出金されてしまいます。
悲劇は突然起こります。あなたが資産を取引所から移動させることを、ハッカーは待ってくれません。
リスク3.スマホの紛失・盗難リスク
最後にはスマホの紛失・盗難リスク。
コインチェックやZaif(ザイフ)などのアプリをスマホにインストールして、そこに全資産を保管している人もいると思います。
じゃぁもし、スマホをどこかに忘れた、落とした、盗まれた、・・という事態になったらどうでしょうか?
iPhoneは指紋認証が解除できない場合、パスコードでもホーム画面にアクセスできますよね。こうしてアプリもログインされて、全資産を第三者のウォレットに出金されたら御終いです。
スマホは遠隔でデータ消去やロックもかけられますが、それが間に合わなかったらと思うと怖くなりませんか?
悲劇は突然起こります。盗難者はあなたがスマホをロック・データ消去するまで、出金を待ってくれません。
スマホやPCのオンラインウォレットのリスク
こちらの回答は全体で13%いましたが、オンラインウォレットも基本的には取引所と同じで、ハッキングリスクに常にさらされています。
リップルのXRPを保管するGatehubも簡単に使えるオンラインウォレットの一つですが、2段階認証を設定していても時々盗まれている人もいます。去年は何件かこの被害に遭った人をみかけました。
【過去記事】GatehubへのリップルXRP保管も安全ではない時代になった
私が安全性が高いと思っている仮想通貨資産の保管方法
じゃぁどうすれば自分の仮想通貨資産を安全に保管できるのか。
分散保管
分散保管は大事ですよ。
銘柄で分散投資していても、投資家保護が一切無い状態の仮想通貨取引所に全資産を預けていたら、分散投資の意味がありません。保管も分散する必要がありますよ。
取引所、複数のハードウェアウォレット、PCのデスクトップウォレット、ペーパーウォレットなどに分散して保管しておくこと。
資産を5分割して保管しておけば、どれか1つが盗難被害に遭ってもダメージは5分の1で済みます。
「え~~、面倒」って思われる人もいるでしょう。確かに凄く面倒なんですけど、資産を盗まれて「しっかり対策しておけば良かった」と後悔するよりマシじゃありませんか。
機器管理意識がしっかりしている人は、分散保管は当たり前のようにやっています。
例:NEMの分散保管
では、一例としてNEM(XEM)の分散保管を具体的に書いておきます。
まずNanoWalletアカウントは必須。これに加えて、コインチェックとZaif(ザイフ)のアカウントも持っておきます。
NanoWalletのアカウントは1人で複数作ることができますので、合計5つに分散したいなら、NanoWalletは3アカウントに保管。残りはコインチェックとZaifに保管。
長くホールドする予定であれば、ハーベスト目的にで1つのNanoWalletアカウントにNEM(XEM)を保管するケースもあるでしょう。ただこれもリスキーなので、私も複数に分散して保管しています。
私の場合、取引所保管は基本的に一切信用していないので、全て外部ウォレットかデスクトップウォレットなどです。
例:XRPの分散保管
XRPはgatehubが怖くて使えないので、ハードウェアウォレットLedgerNanoS複数に分散保管。仕方ないので取引所に分散保管の方法になると思います。
例:ビットコイン・イーサリアムの分散保管
ビットコイン・イーサリアムはいろんなウォレットが出ているので、これもホールド分については、LedgerやTREZORなど複数のハードウェアウォレットで良いと思います。残りはペーパーウォレットなど。
ウェブウォレットの利用はハッキングリスクを覚悟で使う事になります。トレードする分だけ取引所に残しておけば良いでしょう。
さいごに
2017年11月末~2018年1月にかけて新しく仮想通貨を購入する人が増えたせいか「盗まれた」という声を散見するようになりました。
仮想通貨は投資家保護の法律も準備も全くありません。盗まれて取引所にクレームを出しても、資産を補償してはくれません。
自分の資産を守るには、面倒でも自分であれこれ考えて、それなりに時間コスト・金銭コストをかけて対策するしかないのです。
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このブログを書いている人
@マナです。貯金1000万円(+475万)で2017年から仮想通貨売買を開始。座右の銘「外そう、自分のリミッター」。
私も本家Gox経験者として取引所の補完リスクは理解できます。
ただ、少額かつドルコスト平均法で複数通貨に分散投資、
とかやっているとそもそも取引所送金最低額になかなか届かなかったり、
あるいは送金手数料が出金額の大半を占めたりするようになったりと、
そもそも取引所から取り出せないという状況も結構ありそうに思えます。
コメントありがとうございます。
まさに仰る通りで、投資額が小さいと分散保管コストの方が高くついてしまうので、分散数を小さくしたり、ケースバイケースで変更する必要はあると思います。
ご指摘頂き、そこも書けば良かったなと思いました。