2018.01.13 Sat posted at 11:10 JST
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は12日、移民関連の会合で一部の国を「便所のような国」と評したことを否定した。また、被災国などの出身者の保護資格に関する協議からハイチ人を除外するよう要求したことも否定した。
議員らとの会合では、幼少時に親に連れられて米国へ不法入国した若者の強制送還を免除する措置「DACA(ダカ)」をめぐる超党派の案が示されたが、トランプ氏はこれを拒否していた。
トランプ氏は今回ツイッターで、「DACA関連の会合で私が使った言葉は厳しいものだったが、この言葉は使っていない。本当に厳しいのは、とんでもない提案が示されたことだ。DACAにとって大きな後退だ」と述べた。
この後には、「ハイチが非常に貧しく問題を抱えた国だということ以外、ハイチ人に関して侮辱的なことを言ったことは1度もない。『除外しろ』などとは決して言わなかった」と主張。民主党関係者のでっち上げだとした。
ホワイトハウスのシャー報道官は11日夕の時点で「便所のような国」との発言があったことを否定していなかった。
民主党のディック・ダービン上院議員は問題の発言があったことを確認。「トランプ氏はこうした憎悪に満ちた内容を再三にわたり述べていた」と述べた。一方、移民問題で強硬姿勢を取る共和党のトム・コットン、デービッド・パーデュー両上院議員は、「大統領が具体的にこうした発言を行ったことは記憶にない」としている。
会合の状況に詳しい情報筋がCNNに明かしたところによれば、大統領はハイチ人に言及してこの言葉は使わなかったものの、抽選制の多様性ビザプログラムに関する会話で、アフリカ出身の人々に言及して「便所のような国」から来ている述べたという。大統領はまた、ハイチ人の受け入れを増やす必要性に疑問を呈し、超党派の政策案から「除外しろ」とも迫った。
ダービン議員や他の共和党議員から概要を聞いた共和党のジェフ・フレーク上院議員は、この種の発言があったことをCNNに確認した。ダービン議員も米MSNBCテレビに対し、アフリカからの移民の話で「便所」発言が繰り返されたと語った。
トランプ大統領はツイッターで、壁建設の予算も適切に確保していないのに米国は犯罪率の高い国々から多くの人々の受け入れを強いられていると説明。能力に基づく移民制度を導入し米国を発展させる人材の受け入れが望ましいとの見解を示した。
CNN.co.jpのメールマガジンの
お申し込みはこちらから