サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

小室哲哉の曲を僕は今後も聴き、口ずさむだろう

こんにちは。

 

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 本日のブログのテーマはこの話題。

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 週刊文春での不倫疑惑を機に、自らのけじめとして自発的な音楽活動を引退。文春にも小室にも思うところはたくさんあるんだけど、この話題を知って脳裏に浮かんできたものは作曲家として彼の作ってきた多くの曲でした。アニメのシティーハンターでエンディング曲に使われた「Get Wild」、映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のテーマソングにもなった「Beyond the time」三銃士のアラミスを女装の麗人にして人気を博したNHKの「アニメ三銃士」イメージソング、「星屑のイノセンス」などなど。どの曲もイントロやサビを聞けば、その当時の光景がさっと目の前に現れてくる。それらはある意味、「10代だった頃の自分のBGM」ともいえるものばかりです。

 僕が小室哲哉という存在を知ったのは小学生の頃。TBSの音楽番組「ザ・ベストテン」で注目株のミュージシャンを生放送で紹介するコーナー「スポットライト」だったかと思います。もっともその頃は「小室哲哉」というより「TM NETWORK」という音楽ユニットのメンバーという認識だったけれど。TM NETWORKはそのコーナーで最先端の楽器を使い、たった3人ながらハイテクの音楽機材を駆使して10人分の演奏が出来るバンドと紹介された後、「Get Wild」を演奏。今まで聞いたことなかったようなかっこ良く、そしてどことなく繊細なメロディに大掛かりな機材。どれもこれもスタイリッシュ衝撃を受けました。

 

 その後、中学生になった僕はいとこにTMのアルバム「CAROL」をダビングしたテープをもらったことで頻繁にTMの曲を聞くようになっていき、妹も僕の影響を受けてTMにドハマり。妹はTMのアルバムを全部揃えるだけでなくソロアルバムや小室哲哉が音楽制作を手がけたミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」音楽集などお金の許す限り購入。兄貴の僕も驚くほどの小室オタクに成長。それだけ「テっちゃん」の作る繊細でカッコいいメロディと作詞家、小室みつ子の綴るジュブナイルみたいな歌詞に僕らはすっかり虜だったのです。

 

 ただ、僕はそのTM NETWORKが「TMN」に名称を変えた辺りから音楽性にも変化を感じたのと、その前後に友人から辻仁成の「ECHOES」のテープを借りたことをきっかけにメッセージ性の強い辻に傾倒するようになったこともあってTMNとは距離を少しだけ置くようになり、TMの活動の終了後は小室への興味も失せていきました。90年代に楽曲プロデューサーになった小室は映画「ストリートファイターⅡ」挿入歌「愛しさと切なさと心強さと(唄:篠原涼子)」でダブルミリオンセラーを記録後、「trf」や「dos」のダンス楽曲や本格的な海外進出を狙った企画「EURO GROOVE」、ダウンタウン浜田とのユニット「H jungle with t」、自らの男女混合ユニット「globe」ほか「hitomi」、「華原朋美」「安室奈美恵」などのアイドル楽曲提供など次々に曲を量産。小室作曲の歌を聞かない日はないほどの人気でした。中には「あ、この曲いい」と思わせるものもあったけど僕にとってほとんどの小室サウンドは同じリズムとよく似たメロディ、歌詞を組み合わせて再生産を繰り返している「ただ、消費されるだけの曲」であって、TM NETWORK時代の頃とかけ離れた、うるさいリズムだけになった曲はもはや僕の興味の範疇外だったのです。

 

 その後、同じことを感じる人も増えてきたのか世間的には「モーニング娘。」プロデューサーのつんく♂や「PUFFY」のデビュー曲を手がけた奥田民生へだんだん人気もシフト。97〜98年以降には過去の人扱い。PVで踊るモーニング娘。の映像を横目に「もう小室哲哉は古いよね」という声も多くなり、僕の中からも小室の記憶はほぼ消去。そんなある日、メディアで報じられた「小室哲哉 詐欺罪で逮捕」という話題。散財などで経済的に苦しくなった小室が曲の著作権譲渡を巡り、詐欺に手を染めたため、刑事告訴を受けて逮捕となったという事件にも失望はありませんでした。慢心によって多くのファンを裏切った男なんてどうだっていい。とはいってみてもその日はyoutubeで若き日のTM NETWORKのライブ映像を見まくっていましたけれどもね。

 

 そんな多くの紆余曲折を経て音楽活動を再開させたかと思いきや、いきなりの自発的な音楽活動引退の記者会見。数々の女性遍歴や過去の行いなどを考えりゃ「身から出た錆」という思いもある。妻KEIKOの看病や介護などを通じて「妻を愛しく思う」という呟きに共感もある。また、夫婦コミュニケーションが困難になってきている妻との関係に疲れたこともあり、別の大人の女性に甘えたくなったという心境、心の弱さを吐露する言葉の前には何もいえなくなる。男女の関係があったかどうかは分からない。だけど、たとえあったとて誰もそれを責められません。今回の会見は本当に複雑な想いにさせられます。

 

 今後、小室哲哉とその作品がどうなっていくかはわかりませんけれど、僕はこの先も小室の曲を聞いてそれらを口ずさみ続けると思います。そしてやっぱり僕は小室哲哉の曲が大好きだったんだよなぁと呟き続けることでしょう。

 

 僕の10代は小室哲哉の作った音楽と共にあった。そのことに深い感謝、敬意を込めて。

 

 

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