つみたてNISAにすべきか多くの人が迷っている
つみたてNISAが始まりましたが、選択肢が増えたことにより、多くの投資家さんに「迷い」が生じているように思います。弊ブログでもご質問を多くいただきます。私はつみたてNISAにスイッチしましたが、ケースバイケースですのでじっくり考えられると良いと思います。
個別株や海外ETFを買いたいということならば間違いなく一般NISAですが、同じような商品を買い付けるならばどうすればよいのでしょうか。年限の長さと積立額の上限から自分に合った投資法を探すということになるでしょう。
私は一般NISAのロールオーバー後の制度がどうも不透明なこともあり、つみたてNISAにしました。
ただ、振り返ってみると一般NISAでは初年度のNISAは見送り、その次はBHPビリトン、翌年はVTI、昨年はXOMと商品不況、チャイナショック、原油安、と徹底した逆張りに活用しました。
結果的に全てそれなりのキャピタルゲインが出ており、一般NISAの商品選択の広さの恩恵は感じるところです。一長一短ということですね。それではご質問を紹介します。
つみたてNISAか一般NISAか迷う
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たぱぞう様
初めまして。いつもブログを参考にさせていただいてます。
私は26歳独身投資歴2年、余剰資金を用いて投資し、国内株でいくらか損失を出しているしがない投資初心者で、国内株・短期での投資を諦め長期投資に目線を向け、米国株投資にたどり着きました。
私の年代だと年金が十分に貰えなさそうな予感がし、かといって70歳まで働きたくなく、(早期リタイアとまではいきませんが)安心できる程度の老後資金を作るために長期投資を始めました。
米国投資家ブロガーの方々を参考に海外ETFを購入し、12月現在130万ほど所有しておりますが、楽天VTIの存在を知り、つみたてNISAへの変更を検討中です。
現在保有しているETFは
・NISA
HDV 55万
PFF 20万(インカム狙いは早すぎたと思い、VTIに乗り換えてもいいかなと思っています)
VTI 15万
(残りのNISA枠は国内株で消費し、売却済み)
・特定口座
VTI 45万
となっております。
年収450万前後、投資に割ける金額は年80万前後(月2~3万、ボーナス20~30万×2回)とそれほど多くなく、来年から楽天VTIを月3万×12か月、VTI(ドル)をボーナスで特定口座で年一回一括購入(50万前後)で投資しようかと思っております。
ここで一つ問題があり、現在会社から年70万ほど家賃補助を受けており、2年後には打ち切られる予定です。
今現在の1年間の投資金額の大半を占めており、趣味に使うお金を少し切り詰めれば年40万(つみたてNISA投資枠上限)の投資は十分可能と思っていますが、その際、既にドルで保有している130万ほどのETFの配当金をどうしようか、といったところで悩んでいます。
(打ち切りのタイミングで会社を辞めようかなという思いもありますが、話が複雑になるのでそれは置いておき、今の会社に残る前提でお話をします)
130万の年3%程度で3~4万という小さな金額ではありますが勿体ない感じがし、つみたてNISAへの切り替えを踏み切れずにいます。
上記の状況を踏まえ、以下の三つの選択肢を考えました。
①・・・つみたてNISAに変更せず、一般NISAを用いてドルでVTIを買い続ける
2年間は年80万、2年後(補助打ち切り後)は年40万前後を目標に投資。配当金はこまめに再投資。
②・・・つみたてNISAに変更し、20年という枠を有用に使う
楽天VTIを月3万×12か月、会社の補助がある間は余剰資金50万前後をドルに変換し特定口座でVTIに投資。補助打ち切り後はドルで購入したETFの配当金は順次円に変換し、生活費や趣味に充てる。
③・・・ひとまず現状維持。2年後、補助打ち切りによる収入減を受けてから、つみたてNISAへの変更を検討する。
勉強を重ね資金が増えてきたら個別株へとシフトしたいかなという思いもあり個人的には①を選びたいのですが、会社の補助を打ち切られた後の収入では大きな額を投資できず、配当金再投資を考慮しても、一般NISAの枠を大きく余らせてしまいます。
自分の年齢も考えるとつみたてNISAのほうが合ってるかなと思いました。似たような質問・記事もある中恐縮ですが、今後の投資方針を決めるにあたりたぱぞう様の意見をお聞きしたく、回答頂けると幸いです。
以上
迷わずつみたてNISAが良いです。
質問者様の場合でしたら、つみたてNISAがよいと思いますよ。②案が最高だと思います。理由を書きます。
- 若いのでつみたてNISAの20年という年限を最大に生かしたい
- 投資に回せる金額から考えると、40万のつみたてNISAが適
- 買う商品が明確で、つみたてNISAでも選択可能な商品
- 株高局面で無理する必要がない
このようなところです。無理して一般NISAに突っ込む、投資に資金を投入するような局面でもありませんので、ゆったりとつみたてNISAで取り組まれたらどうでしょうか。
また、たしかに支出を絞ることは大事です。しかし、まだまだお若いのでギリギリまで節約して投資に回すというのも悪くはないでしょうが、もうちょっと遊んでも良いような気がします。
たぱぞうもしょっちゅう、「支出を絞る、若い時の数万は老後の数百万の価値がある」など言っています。ただし、同時に適度な遊びや勉強で見識を広めたり、人間としての幅を広げるのも大事だと思います。
投資は人生を変えるインパクトを持つ素晴らしい活動ですが、私たちが日常を豊かにする要素の1つにすぎません。無理のない範囲で投資を楽しむのが適切だと思っています。無理しない、今できることをする、ということですね。
あと、ここにはありませんが、確定拠出年金は設定されていますでしょうか。もし利用されていないならば、設定されると良いと思います。確定拠出年金も長期で生きてくる制度です。
ご質問ありがとうございました。ともにがんばりましょうね。
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コアアセットとサブアセット、何を投資の中心に据えて、どのように分散させていくのかということですね。つみたてNISAは金額は小さいですが、考え方として示しました。
このジュニアNISAも迷うところです。いっそ、「つみたて一般ジュニアNISA」ということで、例えば子育て家庭は積立20年120万!とかなると分かりやすいですけどね。利便を図ったつもりがゴチャゴチャしてきて逆に消費者が迷うという面もあります。とはいえ、金融庁の近年の功績は多大です。基本は素晴らしいです。