トップ > 北陸中日新聞から > 北陸けいざい > 北陸経済ニュース > 記事
北陸経済ニュース現地風味がスキヨ! スギヨ、カニかま輸出10億円見込み
水産加工品メーカーのスギヨ(石川県七尾市)は、主力商品「カニ風味かまぼこ」のアジアへの輸出を伸ばしている。国・地域ごとに異なる品質基準に合わせ、味や包装を変えるなどして現地で人気。二〇〇六年ごろから輸出を開始し、一八年の輸出の売上高を十億円と見込んでいる。(嶋村光希子) スギヨは世界で初めてカニ風味かまぼこを発売し、一九八〇年代から輸出を始めた。米国法人を設立後は現地で生産したため一時中断し、〇六年ごろから中国、香港、台湾、タイ、ベトナムなどで人気となり再開した。現在、アジアのほか、オーストラリアやアラブ首長国連邦などにも輸出している。 異なる基準着色料や添加物など輸出先ごとに異なる基準に対応を検討。例えば、中国向けは現地の輸入業者と商品開発や販路開拓の分野で協力。日本で「香り箱」の名称で販売する商品を「海の香(かおり)」としている。現地の外食店向けに試食会を開き、マヨネーズとアボカド、マンゴーを使うなど現地の嗜好(しこう)に合わせたメニューを提案している。 こうした取り組みが評価されて、農林水産省の「輸出に取り組む優良事業者表彰」で、本年度の農林水産大臣賞に今月十二日選ばれた。 食べ方提案海外向けは現在、外食チェーン用に大容量の業務用商品が人気で、今後は小売り向けにスーパーで日常的に買える商品を強化する方針。スギヨの担当者は「各地で求められるさまざまな味や食べ方を提案し、今後も市場を拡大したい」と話している。 今、あなたにオススメ
|
|