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今度こそ売れて欲しい!!黒歴史トリオ

黒歴史トリオ当時の担当は何を思う 緊急特集!!

闇に葬られた黒歴史トリオの真実を徹底的に白日の下に晒すべく、我々は当時の関係者と接触を試み、各商品の元担当者3名から話を聞くことができた。いかにして3商品はこの世に産み落とされたのか?そしてその生みの親は、今の状況をどのように捉えているのか?禁断のインタビュー3連発。

どん兵衛 だし天茶うどん担当A氏の場合

やわらかな雰囲気に気さくな態度。人懐こい笑みを浮かべ、我々の前にA氏は現れた。当時はマーケティング担当をしていたという氏、なごやかな雰囲気で聞き取りは始まったと思われたが………

まず、今の心境を教えてください。

まあ、不名誉ですよね(にっこり)

!?

開口一番、笑顔でそう言い放ったA氏。一瞬ピリリとした緊張感が走り、宣伝担当者が唾液を飲む音が会場に響く……。

その……詳しくお聞きできると幸いです。

『え?なんで!?』これに尽きますかね。自分の中では……結構売れたと思っていた商品だったので。あ、エ!?っていう感じかな。えー、そんなに売れなかったかなあ、と。

ヒット商品……という認識だったということでしょうか?

ヒットというか、役割を果たしてくれたと思っています。メインで売る味が幹だとすると、木を茂らせる枝のような……そんな存在だったんじゃないかなと。まあ営業サイドからも、そこまで期待されてませんでしたし(笑)。

当時はマーケティングの担当だったということで、開発のきっかけについて教えてください。

あの頃って、ペットボトルの緑茶が飲料として売れ出したタイミングだったんですよね。『〇~〇お茶』とか『〇茶』なんかが台頭してきた時期で。

なるほど、緑茶の味に注目したと。

はい。そこで、なんとかしてこのブームに乗りたい!と思いまして。ぱっと浮かんだのが『天茶』という言葉だったんです。どん兵衛は天ぷらと相性がいいし、しかも、流行りのお茶ブームにも乗れる。これだ!これをテーマに開発をしよう!と。

当時の緑茶ブームだったということですが、『だし天茶』のスープはほうじ茶を使っていますよね?

天ぷらに合う、香ばしいほうじ茶スープが特徴のだし天茶うどん

それが……実は僕自身、あまりきちんと『天茶』というものを食べたことがなかったんです。なので、せっかくならばと京都の某一流天ぷら懐石まで研究に行きまして。

その時の味がベースになっていると。

はい(笑)もちろんコースを頼む余裕なんてなかったので、〆だけ出してほしい!とお願いして……怪訝な顔をされながらもなんとか出してもらって。その時、ほうじ茶とわさびの味が自分の中で強く印象に残ったんです。それで本当だったらその時緑茶ブームなのに、これはもう、絶対ほうじ茶だ!と。

想いが強かったんですね。

そうですね。だから売れなかったのかな……。

うーーーん……。

でもね。当時は、まだ抹茶ブームすら来てなかった、そんな時代だったんですよ!今、ほうじ茶ブームらしいじゃないですか!つまり、ようやく時代が僕に追いついたってことですよね。15年早すぎましたね。あはは。

取材日はちょうど、ほうじ茶ブームを告げるニュースがネット上で話題になった直後。今になり、時代が追いついたことを喜ぶA氏。

当時のものと、復刻版の違いについて教えてください。

そうですね。まず当時はもっと、味にエッジが立っていたと思います。わさびがつーんと効くように作っていたので。

大人の味というか……

それが売れなかった理由だったのかなあ。最初に開発担当が持ってきた試食品はもっとすごかったので、抑えたつもりだったんですけど。

当時のものを今発売するのは難しいかな、という印象でしょうか。

今売ったら怒られると言われましたね。

ちなみに……復刻版のパッケージに『黒歴史商品』のデザインが追加されて、シズルカットが全く見えなくなっています。こちらはどう思われますか?
(※シズルカットとは…商品パッケージや広告宣伝物で、見た人の食欲をそそるべく、美味しそうに商品を見せる写真。)

あ~(笑)それでいうと当時もシズルカットは少ないんですよ。売れる要素は天茶という言葉だけだと思っていたので、メニューが大きく立つようにと思って。打ち出しが強くなる分、シズルが犠牲になってしまうのはしょうがないよね、と。

とにかく商品名を!と考えたんですね。

はい。シズルもそうですけど、ついつい『どん兵衛』のロゴの上にまで商品名を乗せちゃうこともあって……当時はよく怒られたなあ。

確かに、乗ってますね。

今のやつでしょ?これはねー……アウトなんです!気持ちはわかるけど、やっぱり『どん兵衛』はしっかり見えてなきゃ。僕もよく言われてたので

はい、あの……

“兵衛”の上乗せたらアカンやろ!ってね。

当時のパッケージにも乗ってますが……。

え……???

あ……それは……私がやったんでしょうね。ちょっと……覚えてないです!

豪快に笑うA氏。氏のお茶目な面が見え隠れしてきた。おそらく、このテンションで、当時の商品企画にもあたっていたのであろう。

最後に、WEBサイトを見ている方にメッセージをお願いします。

いや、あの、だしブーム&ほうじ茶ブームということで、時代が追いついた!と実感していただければ非常に助かります。これで前回の販売より上回れば、やっとわたしの実力を認めていただけるんじゃないかと思うので……うん。不名誉と思いましたが、これむしろチャンスですね!!皆さん、ぜひ買ってください!!!

サマーヌードル担当B氏の場合 熱帯U.F.O.担当C氏の場合
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