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福井「真名鶴酒造」や風物描く ライトノベル発刊
大野市の造り酒屋を舞台にした小説「ぽんしゅでGO!~僕らの巫女(みこ)とほろ酔い列車旅」が、集英社から発刊された。著者の豊田巧さんが市内で取材し、全面協力した「真名鶴(まなつる)酒造」(明倫町)が実名で登場する。越前大野城や七間通りの街並み、JR越美北線の車窓からの眺めなども書かれ、地域色豊かな物語となっている。 大野の造り酒屋に生まれた主人公が巫女姿の美少女に促されて帰郷し、自然や文化に触れながら名水に育まれた地酒を飲むことで故郷の素晴らしさを再認識するというストーリー。読みやすい文体で若者に人気のライトノベルに分類され、二十~三十代を主なターゲットにしている。 若い男性向けのライトノベルの定番は学園ものだが、日本酒好きの豊田さんらしく田舎の造り酒屋を題材に選んだ。関係者から紹介された真名鶴酒造の泉恵介代表(54)が、取材に協力した。 泉代表によると、豊田さんは一昨年十二月に大野を訪れ、酒蔵や市内をじっくりと見て回った。 日本酒の素晴らしさに加え、大野の自然や優雅な街並みに感銘を受けていたという。その魅力は本編で詳しく書き込まれ、あとがきでも触れられている。 泉代表は「ライトノベルの題材が造り酒屋というのは面白い試み。小説を通して全国の若者が日本酒や大野に親しみをもってくれたら」と期待している。 文庫判二百九十四ページ、六百四十八円。全国の書店で販売している。 (藤井雄次) 今、あなたにオススメ
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