【MMD】それなりに見えるモデルの動かし方【初心者向け】
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【MMD】それなりに見えるモデルの動かし方【初心者向け】

2018-01-17 23:39
  • 27
MMDの操作方法は覚えたよ!
ポーズ作って静止画つくるよ!
モーション作って動いてもらうよ!
カメラもちょっとつけるよ!


……という人向けに、我流ではありますが「こうしたらなんかいい感じになる気がする」というものをつらつらと書いてみました。お役に立てれば幸いです。
講座で見たものとか、経験則とか。


注意点
・標準ボーン、準標準ボーンが入っている人体モデルを動かすことが前提です。
・軸のxyz軸は、あにまさ式さん基準です。
・ここに書いてあることが必ずしも正しいとは限りません。
・あくまで「それなりに見えればいい」人向けです。
・固定概念にとらわれるのもよくないので、ほどほどに。


(参考)私のポーズ・モーション作成スキル
モデル配布静画は自分でポーズ付けています。
うちのこたちもよろしくね!!!!!(ダイマ)
(リンク:ブロマガ) オリキャラ配布一覧

モーションメインの動画は企画に参加した以外には特に投稿していないです。
すごく作成途中。完成させる気があんまりない
(リンク:ツイッター) 刀剣乱舞で戦闘動画(未完)
※冒頭の納刀、抜刀モーションはお借りしたものです
※基本的にボーン改造はあまりしていません。
 上記動画だと鶴丸に全親が2つあったり、後半で腕IK使ったくらい。




前置きが長い。



**************************
ざっくりした内容
ポーズ/モーション編

・実際に動いてみる
・体の部位はすべて動かす
・上半身は腕に合わせる
・腕、ひじ、手首のx軸回転はしない
・センターボーンは移動とy軸回転のみ
・がに股、内股にするには足IKと足ボーンを動かす
・足首と地面は平行にして安定感UP
・重心を考える
・物理演算は手動調整ができる。重力調整が便利
・モーフは組み合わせてみよう
モーション編
・体の部位はすべてを動かし続ける
・予備動作と反動をつける
・目線を定める
・重心の動きはなめらかに
・キーを打つタイミングをずらす(階段打ち)
・補間曲線はとりあえずS字でとりあえずぬるぬる動く
・物理が荒ぶるときは剛体をチェック
・カメラ的に映らない間に都合のいいように調整すべし
・個人的おすすめMMD講座紹介
カメラ編
・少しだけz軸回転してみる
・遠景は視野角大、接写は視野角小
・カメラの補間曲線は「すべて」で弄る
・急な方向転換は違和感の元
その他
・エフェクトのモーションブラーと背景ぼかしがおすすめ
・変化をつけよう

・上達するには観察が大事(自論)
**************************
※ブロマガはページ内リンク使えないっぽいので気合でスクロールしてください。
 すみません。




ポーズ/モーション編
・実際に動いてみる
わからなくなったら、まずは自分の身体を参考にしてみましょう。
そのポーズをとるためにどこを動かしたか?その時の腕の角度は?などなど。


・体の部位はすべて動かす
センター、頭、両目、上半身、下半身、足IK、肩、腕、ひじ、手首、指。
棒立ちにしたくない場合、これらのボーンはなるべくすべて動かします。
1ボーンにつき2軸以上回すと◎。
腰ボーンは上半身と下半身両方が動くのでオススメ。
肩はぶっちゃけよく忘れる。
指は適当でも動かしておくと、動きに表情が出ます。握り・拡散ボーンが楽でオススメ。PMXEプラグイン(GripsX2 kaz様)で簡単(尚モデラーの発言であるので、初心者に当てはまるかどうかは保証しかねます)に入れることができるので是非。


・上半身は腕に合わせる
右手でパンチするとしましょう。このとき、上半身が真正面を向いたまま右腕だけを突き出すのと、右腕と一緒に上半身もひねっているのでは、躍動感が変わります。
自分の右手を上げてみてください。身体が少し左に倒れませんでしたか?
上半身を腕の動きに合わせて傾けると、柔らかい動きになります。


・腕、ひじ、手首のx軸回転はしない
捩りボーンを使いましょう。
ボーンの先の位置を決めるためにy,z軸回転を使って、向きを捩りボーンで決める、というように役割分担させておくと管理しやすい。気がする。
肩の破綻も減ります。私のモデルでは。
腕、ひじボーンのx軸回転は好みの領域だとは思いますが、手首に関してはx軸回転はしない方がよいです。
自分の手の甲を上にして、手首の付け根あたりを逆の手で掴み固定してください。
そのまま、手のひらが上になるように回してみてください。たぶん回らない。でも上下にぱたぱたしたり、左右に振ることはできると思います。
人体的に、手首のx軸回転は無理なのです。腕やひじの捩りボーンで調整しましょう。


・センターボーンは移動とy軸回転のみ
作ったモーションをいろんなモデルで使いたい!汎用性を持たせたい!な場合は、です。
モデルによってセンターボーンが足元にあったり、腰のあたりにあったりします。
すると回転の中心位置が変わるので、x軸回転(お辞儀する方向)とz軸回転(左右にゆらゆらする方向)は、動き方が大きく変わってきます。
作ったポーズやモーションを配布したい場合は、要注意かなと思います。


・がに股と内股
足IKと足ボーンのy軸を回転させると、がに股または内股にさせることができます。片足だけでも向きを変えると、いい感じになりそうです。


・足首と地面
足首ボーンのy軸かz軸(私はy軸)を回転させて、足の裏が地面と平行になるようにします。
地味だけど、かなり安定感が出ます。


・重心を考える
立っているポーズを作る場合は、前後左右から確認して、そのポーズで静止できるのかを考えます。逆に、躍動感のあるポーズにしたい場合は、重心をずらすとよいかもしれません。
あまり変なところに重心があると、不安定に見える…気がする。


・物理演算(手動調整)
物理設定されている揺れものですが、自分でボーンを動かすこともできます。
(物理オン/オフモードを使います。MMDver9以降。)
静止画の場合は特に、自分の思った位置に動かしたいことも多いでしょう。
ここで、ちょっと楽できるかもしれない、静止画向け物理演算部分手動設定方法。

1.MMDのタブ(上のとこ)「物理演算」で「重力設定」を選択。
2.出てきた重力設定ウィンドウで、重力の向きをお好みで調整。
3.MMDのタブ「物理演算」で「物理影響ボーン選択」を選択。
4.MMD下の方にある「ボーン操作」の「物理」ボタンを押す。押されていた状態のものが、解除されて普通のボタンの見た目になるはず。
5.ここだ!というタイミングでエンターキーを押す(=キー登録する)。
6.その場で物理ボーンが固定される。
7.あとは気合で調整する。

2で操作した重力設定ウィンドウは、開きっぱなしのまま他のウィンドウを操作することができます。重力は、この重力設定ウィンドウで「登録」ボタンを押すとキー登録できる(カメラ編集モードで確認できます。上から4つ目。)のですが、ウィンドウを開き続けている間はキー登録していなくても、ウィンドウで設定している方向に重力が働きます。登録ボタンさえ押さなければその重力方向がキー登録されることもありません。尚、重力設定ウィンドウを閉じると調整中の重力方向は消えてしまいます。重力方向を保持したい場合は、登録ボタンを押すことを忘れないようにしましょう。
また、3では物理演算で動くボーンすべてを選択することができますが、もちろん自分で調整したいボーンだけ選択してキー登録することもできます。演算中のボーンを選択する場合は、フレーム操作枠のボーン名を選択すればOK。


・モーフは組み合わせてみよう
モーフは、常に0か1にしなければならない、なんてことはありません。
一つしか動かしてはいけない、なんてこともありません。
眉毛なら、「怒り」「困る」を混ぜてみるとか。口も、「あ」と「お」を混ぜてみるとか。思いがけない表情をしてくれることもあるかもしれません。
バーの部分をちょんちょんとクリックすると、0~1の間なら0.2ずつ動くのでちょっと楽。

また、モーフは数値入力が可能ですが、入力可能範囲は0~1ではありません。
マイナスの数値、1以上の数値も入れることができます。
もう少し大きく口を開けてほしい、となれば1以上の数値で登録するとよいでしょう。
つり目のモーフにマイナスを入れるとたれ目になる、ということもあります。
ただし動かしすぎて破綻するのは好まれないので、ほどほどに。



カメラ編
とりあえず少しだけx軸回転させておけば、なんかいい感じになる。

・カメラの視野角
撮りたいものが近い場合は視野角を小さく!
撮りたいものが遠い場合は視野角を大きく!
とりあえず、わからない内はこれでいいと思います。
迫力が出やすいのは視野角大ですが、その分歪みます。

キャラの顔をアップで撮るときは視野角小で撮ってくださいお願いします。
アップの時は1~20くらいが推奨。数字が小さいほど歪みが小さいです。
モデラーによって違うのでしょうが、視野角が0に近い状態でモデリングをする人もいると思います(私がそうです)。つまり、モデラーにとって作ったモデルが理想の見え方になるのは視野角0である、なんてことも有り得るわけです。
とはいえ、視野角を小さくしすぎると距離感がなくなって、なんだかぺたっとした絵になる可能性もある(狙ってそうするのもアリですが)ので、ほどほどに。



モーション編
・体の部位はすべて動かす
最初に書いたこれですが、動きに関しても同様です。
どのボーンも、基本的に動き続けることを意識してみてください。
ただし、ほんの少し動かすだけでいいです。あまり大きく動きすぎるとうるさい動きになります。


・個人的モーション作成手順
まず、始点と終点のポーズを作ります。
次に、始点の数フレーム前に予備動作を作ります。
そして、終点の数フレーム後に反動を作ります。
中間に、必要に応じてキー登録します。

思いっきりパンチするときはどのように動くでしょうか。
1.腕を引く「予備動作」。
2.腕を突き出す「動き」。
3.勢いあまって前に行き過ぎたので、バランスをとるために
少し下がる、または数歩進む「反動」。

もっと複雑な動きを作るなら、当然これに囚われてはいけませんが、単純な動きならこの流れを意識するとよいのではないでしょうか。
正直この「予備動作」「反動」はサボってもあまり気にならないです。ただし、大きい動きの場合は、ないと違和感が出るかも……?



・目線を定める
どこを見ているか、をしっかり決めておきましょう。
そして、身体の向きが変わっても、なるべく頭はその方向を向き続けるようにしましょう。
でも、頭が動かなさすぎるのも怖いので、多少は上半身に引っ張られて頭の向きを変えるようにしましょう。
このあたりの調整は勘とお好みでどうぞ。
両目ボーンも使って、「どこを見ているか」をしっかりイメージできればいいのではないでしょうか。


・重心の動きを考える
ポーズの方にも書きましたが、あまり無理な重心移動は違和感の元となります。
重心の動きを考えてみましょう。


・キーを打つタイミングをずらす
よく「階段打ち」と呼ばれるものです。
センター、下半身、上半身、上半身2、首、頭。
センター、下半身、上半身、上半身2、肩、腕、ひじ、手首、指。
これらのキーを同一フレームに打つのではなく、少しずつずらす、というものです。
まずは同じフレームにキーを打っておいて、後からずらすと楽です。


・補間曲線はとりあえずS字
よく言われるやつですね。とりあえずS字にすると、とりあえずぬるぬる動きます。
もちろん、S字が万能というわけではありません。
でも設定しない直線のままよりはマシ(なことが多い)。


・物理が荒ぶるときは剛体をチェック
物理演算が妙な動きをするときは、物理演算タブの「剛体表示」で剛体を表示して確認してみましょう。非表示にしているモデルの剛体と干渉していた!とか、ありますよ。


・カメラ的に映らない間に都合のいいように調整する
映っていなければ、その間に無茶な動きをしていても気づかれません。
ちょっと都合のいい位置に移動してもらうとか、絡まりがちな物理演算を初期化しておくとか、見えていないうちにやってしまいましょう。
カメラが切り替わる瞬間なら、カメラ切り替わりの前後両方に映っているモデルが多少瞬間移動していても、案外気づきません。



・おすすめモーション作成講座
6666AAP様の講座。
モーションがぬるぬるしていく過程を見ることができます。おすすめ。



・おすすめ補間曲線の講座
PAC様の講座。
何度も見てしまうことになるでしょう。おすすめ。



・おすすめ物理演算の解説
樋口M様の解説。
MMD製作者による解説です。
物理破たんの修正方法が解説されています。おすすめ。





カメラ(モーション版)編
・z軸回転
z軸回転をさせると迫力は出ますが、同時に酔いやすくもなります。
あまり揺らしすぎないように気をつけましょう。


・補間曲線
カメラにも補間曲線があります。
とりあえず慣れないうちは「すべて」で補間曲線を調整するといいと思います。


・急な方向転換は違和感の元
カメラに限った話ではありませんが。
左に進んでいると思ったら急に上に進みだした!なんてことが何度も続くと、疲れてしまいます。方向転換の前にはスピードを落としましょう。
敢えてそういう動きというのも普通にアリです。



おすすめエフェクト
・モーションブラー
お手軽に迫力が出て、不自然な動きもある程度は誤魔化せます。
動画出力前に読み込みましょう。動画出力とMMD上の再生でブラーのかかり方が変わります。


・ぼかし(DOF系エフェクト)
メインキャラの頭ボーンに焦点が合うようにセットして、背景をぼかすと、一気になんかいい感じになる気がします。



そのた
・変化をつける
たとえばカメラ。遠景→接写→遠景→接写→遠景……ワンテンポでずっとこれの繰り返しだと、そのうち飽きます。予想し得る出来事だけじゃ、心が先に死んでいくって白い刀の人が言っていました。
上記パターンだと、たまには接写を2回連続で入れてみたり、カメラが切り替わるタイミングを変えてみたり、補間曲線に違いをつけてみたりすると飽きないかなと思います。
常に変化し続けるのも忙しいので見るのに疲れちゃう、なんてことになりかねないので、ほどほどに変化をつけることを意識してみましょう。


・上達への近道
まずは操作方法等の基礎を固めましょう。
そして好きな作品や、上手いと思う作品を真似てみましょう。
何が、どのタイミングで、どうなっているのかをよく観察します。

動画なら、重心はどんなタイミングでどのように動くのかなとか、カメラはどんな動きをしてるのかなとか。好きな雑誌のモデルの立ち方を真似てみるなら、腰は、腕はどんな角度なのかなとか。

トレスすると上手くなるというか、「何がどうなって形作られているのか」を吸収して自分のものにすることができれば、上達するのだと思います。あくまでも自論ですが。


まあ自分の好きなものを作り続けることが一番ですけどね!





最後に
ここまで読んでくださいましてありがとうございます。
ここに書いたものが何かお役に立てれば幸いです。
偉そうに色々と書いたりしていますが、私自身できていないことも間違っていることもあるので、まだまだ精進すべき……いやいや、楽しければそれでよいのです。
あまり気にしすぎてもよくありません。ほどほどに。



それでは皆様、よきMMDライフを°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°



※今後内容が変わる可能性があります
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