政府は19日、2020年東京五輪・パラリンピックで大会組織委員会、東京都、政府などのトップによる「調整会議」を、24日に都内で開くと発表した。16年9月以来、1年4カ月ぶりの「再開」となる。16年に調整会議について「役目を終えた」と語っていた小池百合子知事は、この日の記者会見で「一言で言えば、フェーズ(局面)が次の段階に移った」と述べ、当時の発言を事実上撤回した。
組織委会長と会談して決定
調整会議は、都政改革本部の調査チームが大会費用分担の見直しなどを提言した16年9月以降、開かれていなかった。小池知事は同年11月の定例会見で「調整会議の役目は終えたのではないか。(費用分担問題は)国内の関係者が集まるよりも、IOC(国際オリンピック委員会)が(日本に)来ており、ここと一緒になるのが一番手っ取り早い」と述べ、調整会議の存在を批判していた。
調整会議の再開は、昨年末に行われた森喜朗・組織委会長との会談で決まった。19日の会見で小池知事は、調整会議について「これからは新しい役割として、さまざまな国内的連携を良くしていく」と語った。【芳賀竜也、柳澤一男】