結婚したいが出会の場が少ない
少子化が深刻になる中、県内では結婚したいと考えているにもかかわらず、出会いの場が少ないと感じている人が多いことが県などが行った意識調査で、わかりました。
この調査は、未婚・晩婚・晩産化が進み少子化が深刻になる中、「長野県将来世代応援県民会議」が県内に住む18歳から49歳までの男女を対象に、去年、インターネットで実施し、3017人から回答を得ました。
このなかで独身の人に「結婚の意向があるか」を尋ねたところ、59.3%の人が「ある」と回答し、特に20代以下の女性では89.9%にのぼりました。
また、独身でいる理由について聞くと、「適当な相手にめぐり会わないから」と回答した人が41.4%と最も多くなりました。
県は「結婚したいと考えている人が多いにもかかわらず、出会いの場が少ない現状がうかがえる」と分析しています。
一方、既婚者に「理想の子どもの数」を訪ねたところ平均で2.38人で、「実際に持つつもりの子どもの数」の平均の1.86人とは、差があることがわかりました。
「理想」よりも「実際」が少ない理由としては、子育てにかかる資金や晩婚化に伴う年齢的理由、それに育児の心理的・肉体的負担をあげた人が多数を占めました。
県次世代サポート課は「社会全体で結婚を前向きにとらえられる雰囲気づくりを進め、出産・育児がしやすくなるサポートをしていきたい」と話しています。