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フン害ハト対策に鷹匠出番 栄オアシス21

ハトやカラスを追い払うためにタカを飛ばす鷹匠の佐藤さん=名古屋・栄のオアシス21で

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 長年、ハトのフン害に悩まされている名古屋・栄のオアシス21で十九日、天敵のタカを使ったハトの追い払いが始まった。三月まで週に一、二回、試験的に実施して効果を見る。市によると、市内の都市公園では初めての試み。

 オアシス21では二〇〇二年の開業当初から、大屋根の「水の宇宙船」の鉄骨にハトが営巣。鉄骨の一部がフンで黒ずみ、景観を損ねているだけでなく腐食の懸念もあることなどから、指定管理する栄公園振興(名古屋市東区)が対策を検討してきた。

 防鳥ネットなども候補だったが、景観や費用面からタカに白羽の矢が立った。

 今回は、関西を中心にタカによる野鳥駆除を担うグリーンフィールド中部営業所(岐阜県瑞穂市、本社・大阪市)の鷹匠(たかじょう)佐藤稔さん(49)とタカの粋(すい)=雄、四歳=が担当。佐藤さんが鉄骨に向かって粋を放つと、近くにいたハトやカラスが一目散に空へ逃げていった。

 佐藤さんはオアシス21について「鉄骨が入り組む構造で、雨風を避けられ、餌をやる人もいる。ハトにとってはとても住みやすい環境」と分析。「難しい現場だが、カラスもかなり騒いでいたのでインパクトはあったと思う」と話した。栄公園振興の担当者は「ハトがいなくなり、よりフォトジェニックで快適に過ごしてもらえる施設になれば」と期待を寄せる。

 グリーンフィールド社によると、ハトは敵がいなくなるとすぐに元の場所に戻るため、定期的にタカを飛ばす必要がある。タカは人を怖がるため、これまで人を襲ったり、ぶつかったりしたことはないという。

 同社は一四年度から三重県伊賀市の市営住宅でもハトの追い払いを実施。市によると、一年足らずでハトの数は十分の一以下になった。

 (井本拓志)

 

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