Amazonの次の狙いは、広告を喋るAlexa?
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Amazonの次の狙いは、広告を喋るAlexa?

耳元でボソっと「Amazonセールやってるよ」。

先日、Amazon(アマゾン)はデジタルアシスタントAlexaのキット「Alexa Mobile Accessory Kit」をリリース。これは開発者に向けたキットで、「ヘッドフォン、スマートウォッチ、フィットネストラッカー」などのデバイスとAlexaを統合するためのものです。これにより各デバイスは、Bluetooth経由でスマートフォンのAmazon Alexaアプリに簡単に接続することができます。

Amazon Alexaアプリ自体は、キットリリースに合わせたものではなく、前からあります。が、デジタルアシスタントの最強ライバルであるApple(アップル)のSiriと、Google(グーグル)のOK Googleちゃんの存在が大きいようで、デフォルトでスマートフォンに搭載されているSiri、OK Googleと違い、アプリをダウンロードしなければならないAlexaはなかなか手こずっている様子。

ただ、スマートスピーカーEchoが人気を博し波に乗っているので、このままどんどん漕ぎ出したいわけです。家でじっとしているよりも、ユーザーと常に一緒に外の世界にも飛び出したいと。

そこで、最近のアップデートで、Alexaアプリは、Uber連携などアプリベースのスキルを強化しています。なぜ、スマートフォンアプリ上での活動に力をいれているのでしょう? それはですね、「Alexaに広告を導入するって噂があるからじゃないでしょうか。

Alexaにはすでに、有料プロモーションというプログラムがあります。が、ネタ元CNBCの記事によれば、「早ければ年内にも、Alexaにて大々的な広告展開をスタートさせるのでは?」というのです。Amazonには、Alexa広告をしたい要素がてんこ盛りです。オフラインストアを続々オープンさせ、昨年にはスーパーのWhole Foodsを買収しています。GPSメーカーのGarminとも提携しています。

てことはですよ。例えば仕事帰りにAlexa対応ヘッドホンが「Whole Foodsで今日牛乳が安いです。1番近い〇〇店舗までの道のりは〇〇、所要時間15分です」なんて言い出すかもしれないわけで。こうなると、自社関連CMだけでもやりたいでしょうね。

ちなみに、Alexaに広告導入という噂をAmazonは否定。何かモノが転がりだせば、遅かれ早かれ広告導入ってのはもう慣れた流れなので、「あぁそうですか」ってなもんです。ただね、デジタルアシスタントが広告しゃべるとなると、うるさくてかなわんですな。ただ、「牛乳あったけ? 今日なら安いよ」って教えてくれるのは、気の利くパートナーとも言えます。現段階では否定された噂ですけれど、Alexaのおせっかいのバランスによっては、ありなんですよねぇ。



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Source: Ars Technica, CNBC

Tom McKay - Gizmodo US[原文

(そうこ)