絶望モモンガ様(勇者ガゼフ編完結/本編完結) 作:思いつきと実験
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※ツアーの喋り方はテキトーです。
あ、今回で最終回です。
【最終話】いつか目覚めるその日まであ、今回で最終回です。
白銀の鎧を遠隔操作し、デミウルゴスが敷いたナザリック警戒網の端でツアーは停止する。
これ以上進めば交戦は不可避だと彼の直感が告げていたのだ。
停止し、わずか数十秒の時間でツアーを取り囲むようにして転移門が開き、そこから現れたデミウルゴスの配下の悪魔によって包囲されていた。
「私の名はツアー!
アーグランド共和国の使者である。
こちらに敵意はない!
そちらの代表の者と話がしたい」
ツアーの言葉を合図に目前に転移門が再び開き、そこからデミウルゴスとシャルティアが現れる。
デミウルゴスだけではなく、守護者最強のシャルティアを伴っているのは噂に聞く竜王であるツアーを警戒しているからだろう。
「これはご丁寧にありがとうございます。
私はこのナザリック地下大墳墓を支配する偉大なるお方に仕える守護者の一人、デミウルゴスと申します」
「同じく守護者のシャルティアでありんす」
可能であれば友好にいきたいと事前に打ち合わせをしてあった彼らは流れに乗って自己紹介を行う。
おそらく、相手が人間種ではないことも友好的な行動を起こさせる理由の一つであろう。
さらに言えば、守護者の一人と強調し、支配者までいると匂わせることで敵戦力は強大であると思い知らせるためでもあった。
ツアーは目の前のデミウルゴスとシャルティアを見て単体で己に匹敵、下手をせずとも敗北しかねない個体であると認識する。
「本日は対話をお望みとのことですが、いかがなさいましたか?」
「我らアーグランド共和国はデミウルゴス殿の所属するナザリック地下大墳墓と不可侵の条約を結びたい」
デミウルゴスは笑う。
まさか、最終的に自分で持っていくはずであった目的がわざわざ向こうからやってくるとは思わなかったからだ。
わずかな可能性としてはあったが、その段階に持っていくにはどこかで力を見せつける必要があったと考えていたのだ。
それが不要ということは、もしかしたらどこかで戦闘を見られていたのかもしれない。
だとすれば、やはり侮れない相手だと再認識させられていた。
「その条約を受けましょう」
本来であればデミウルゴスが決めるべきことではない。
しかし、ナザリックの主であるモモンガは深い眠りについており、答えることができない。
モモンガが無理ならば守護者統括のアルベドの役目であるが、彼女はモモンガの守護として控える任務があるため決定権はデミウルゴスに一任されていた。
「ありがとう」
ツアーは心の底から安堵した。
やはり話が通じる相手であり、漆黒聖典は彼らの逆鱗に触れただけなのだと確信する。
もちろん、実際はそんなことはなく、デミウルゴスの未来予知に近い予測から何か起きる前に鏖殺しただけでしかない。
そんなことを知る由もないツアーはこの後スムーズにデミウルゴスと条約の内容を話し合うのであった。
お互いに知らぬが仏である。
こうして結ばれた不可侵の条約によって、ナザリックの憂いは全て消え去った。
そして、平穏を取り戻したナザリックの中で僕たちは至高の主の目覚めを待つ。
何者にも邪魔されることなく、いつの日かその目を覚ますときまで……。
これ以上進めば交戦は不可避だと彼の直感が告げていたのだ。
停止し、わずか数十秒の時間でツアーを取り囲むようにして転移門が開き、そこから現れたデミウルゴスの配下の悪魔によって包囲されていた。
「私の名はツアー!
アーグランド共和国の使者である。
こちらに敵意はない!
そちらの代表の者と話がしたい」
ツアーの言葉を合図に目前に転移門が再び開き、そこからデミウルゴスとシャルティアが現れる。
デミウルゴスだけではなく、守護者最強のシャルティアを伴っているのは噂に聞く竜王であるツアーを警戒しているからだろう。
「これはご丁寧にありがとうございます。
私はこのナザリック地下大墳墓を支配する偉大なるお方に仕える守護者の一人、デミウルゴスと申します」
「同じく守護者のシャルティアでありんす」
可能であれば友好にいきたいと事前に打ち合わせをしてあった彼らは流れに乗って自己紹介を行う。
おそらく、相手が人間種ではないことも友好的な行動を起こさせる理由の一つであろう。
さらに言えば、守護者の一人と強調し、支配者までいると匂わせることで敵戦力は強大であると思い知らせるためでもあった。
ツアーは目の前のデミウルゴスとシャルティアを見て単体で己に匹敵、下手をせずとも敗北しかねない個体であると認識する。
「本日は対話をお望みとのことですが、いかがなさいましたか?」
「我らアーグランド共和国はデミウルゴス殿の所属するナザリック地下大墳墓と不可侵の条約を結びたい」
デミウルゴスは笑う。
まさか、最終的に自分で持っていくはずであった目的がわざわざ向こうからやってくるとは思わなかったからだ。
わずかな可能性としてはあったが、その段階に持っていくにはどこかで力を見せつける必要があったと考えていたのだ。
それが不要ということは、もしかしたらどこかで戦闘を見られていたのかもしれない。
だとすれば、やはり侮れない相手だと再認識させられていた。
「その条約を受けましょう」
本来であればデミウルゴスが決めるべきことではない。
しかし、ナザリックの主であるモモンガは深い眠りについており、答えることができない。
モモンガが無理ならば守護者統括のアルベドの役目であるが、彼女はモモンガの守護として控える任務があるため決定権はデミウルゴスに一任されていた。
「ありがとう」
ツアーは心の底から安堵した。
やはり話が通じる相手であり、漆黒聖典は彼らの逆鱗に触れただけなのだと確信する。
もちろん、実際はそんなことはなく、デミウルゴスの未来予知に近い予測から何か起きる前に鏖殺しただけでしかない。
そんなことを知る由もないツアーはこの後スムーズにデミウルゴスと条約の内容を話し合うのであった。
お互いに知らぬが仏である。
こうして結ばれた不可侵の条約によって、ナザリックの憂いは全て消え去った。
そして、平穏を取り戻したナザリックの中で僕たちは至高の主の目覚めを待つ。
何者にも邪魔されることなく、いつの日かその目を覚ますときまで……。
中途半端かもしれませんが、これで終わりです。
近隣三国を実質支配し、敵対すればヤバそうなやつとは不可侵を結んで平和を守る。
とりあえずはモモンガ様が目覚めるまではこの世界は割と平和です。
ぶっちゃけ、むしろ王国は前より平和になったんじゃね?って感じです。
ここまでこの実験作にお付き合いいただきありがとうございました。
一話一話短くてがっかりさせてしまったと思いますが、それでも読んでいただけたことに感謝を申し上げます。
またどこかでお会いできれば幸いです。
もしかしたら、番外編とか補足で書くかもしれませんが、予定は未定です。