絶望モモンガ様(勇者ガゼフ編完結/本編完結) 作:思いつきと実験
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※漆黒聖典の戦力はいろいろ読んでの独自解釈です。
暗躍する悪意※漆黒聖典の戦力はいろいろ読んでの独自解釈です。
ザイトルクワエと漆黒聖典の実力はほぼ互角だった。
拮抗できている理由は三人の隊員のおかげだろう。
一人師団と呼ばれる第5席と、漆黒聖典にその人ありの隊長。
そして、さらに人類最強と呼ばれる番外席次の強さは桁が違う。
隊長の強さは無装備のシャルティアに若干劣るレベルといえば、隊長がこの世界においては破格の強さであることがよくわかる。
その隊長以上の実力者の番外席次はプレイヤーの血を覚醒させユグドラシルプレイヤーに匹敵するレベルであり、もはや語るまでもない強さを誇っている。
敗北を知りたいらしいが、所詮はこの世界ゆえにである。
本来なら番外席次は温存されるはずであったが、陽光聖典を監視していた巫女よりザイトルクワエの脅威度が発覚したことで全員出撃せざるを得なかったのだ。
だが、それほどの力を有していながらも決着がつかないのはザイトルクワエの特性ゆえにであろう。
レベルにして85程度ではあるが、特徴的なのはそのHPと耐久にある。
ユグドラシルプレイヤー的にいえばレイドボス仕様と言えばわかりやすいだろうか。
漆黒聖典の攻撃をどれほど喰らおうとザイトルクワエの動きに衰えは感じられない。
このまま長期戦になりかねないと隊員の誰もが思ったそのときそれは起きた。
突如、前振りもなく上空から降り注ぐ攻撃。
それはあり得ないタイミングによる、ナザリックの守護者たちの一斉の全力攻撃だった。
そう、漆黒聖典とザイトルクワエの行動は全てエイトエッジアサシンを通してデミウルゴスによって監視されていたのだ。
いくら番外席次が強いといってもこの世界においては強すぎるがゆえに強者との戦いの経験が浅く、超高レベルの隠密専用モンスターの監視を見破るなどできるはずもなかった。
モモンガが眠っている限り、デミウルゴスがわずかでも負ける可能性がある相手に勝負を挑むことはない。
挑むのならば100%負けない状況を作り出せば良い。
それこそがザイトルクワエの討伐に動き出したこの瞬間である。
デミウルゴスはザイトルクワエと交戦を始めた漆黒聖典を監視しながらタイミングを計る。
魔法によって老婆の着ている服がワールドアイテムであると確信した今、確実に殲滅を行わなければならない。
姿を隠した守護者達の思考から遊びは消え、今のうちに殲滅するべきだと切り替わる。
そして、漆黒聖典とザイトルクワエがお互いのみに意識を向けた瞬間、デミウルゴスは合図をした。
デミウルゴス、シャルティア、コキュートス、アウラ、マーレの五人による全力の一斉攻撃。
清々しいまでの不意打ちで放たれた攻撃の先に五体満足に生きている者はいなかった。
ザイトルクワエは流石の耐久性で瀕死ながらも生き残っているが、もはやまともに行動はできない。
漆黒聖典側は生きているのは番外席次のみである。
その番外席次にしてもとっさの判断で腕を犠牲にして逃れたが、片腕を亡くし、身体にはいくつもの穴が空いている状態である。
「貴様ら何者……」
不意打ちの主である守護者達に気づき、問おうとする。
それはあまりにも、致命的なまでの判断ミスである。
その言葉は最後まで続かない。
一瞬の意識の隙間に入り込んだコキュートスが神速の抜刀で番外席次の首を切り落としていた。
いくらプレイヤーの血を覚醒させたとはいえ、同レベル帯においてはスキルと装備の差がほぼ全てと言っていい。
コキュートスの持つ斬神刀皇を防ぐには番外席次の装備は明らかに力不足であった。
「ユルセ、スベテハモモンガサマノヘイオンノタメダ」
武人としては真っ向から戦いたいと思っていたが、現在のナザリックにおいてモモンガの眠りを妨げる行為は何があっても避ける方針である。
己が矜持で眠れる主の平穏を壊すようなことはあってはならないのだ。
今のナザリックはデミウルゴス主導によってかつてなら考えられないほど遊びをなくした徹底体制を引いている。
わずかでも危険があれば罠に嵌め、損失を可能な限り抑える。
真正面から戦って損失を出すことなど愚の骨頂であり、全てはモモンガ様のためだとナザリックの面々には言い聞かせてあった。
「これで我々に対抗し得る脅威が一つ取り除かれました。
あとはドラゴンのみですね……」
デミウルゴスは小さく笑い、漆黒聖典の死体とアイテムを回収するように指示を出す。
死体の回収は実験に使うという意味以上に蘇生の回避と蘇生後の情報漏洩対策である。
「そいつの止めはわたしがもらってもいいでありんすか?」
「お好きになさってください」
瀕死のザイトルクワエを一瞥し、そういえばまだ死んでなかったのですねと、くすりと笑う。
あとはシャルティアに任せ、振り向くことなく歩き出す。
ワールドアイテムも手に入れ、漆黒聖典も殲滅した。
これで近隣諸国制圧の憂はない。
次は帝国を落とすとしましょうか。
着々と進む計画に思いを馳せるデミウルゴスの表情は悪魔らしいものであった。
だが、デミウルゴスはこの世界に来て初めてミスをしていた。
漆黒聖典を監視していたのは自分たちだけでないことをまだ気づいていなかった。
拮抗できている理由は三人の隊員のおかげだろう。
一人師団と呼ばれる第5席と、漆黒聖典にその人ありの隊長。
そして、さらに人類最強と呼ばれる番外席次の強さは桁が違う。
隊長の強さは無装備のシャルティアに若干劣るレベルといえば、隊長がこの世界においては破格の強さであることがよくわかる。
その隊長以上の実力者の番外席次はプレイヤーの血を覚醒させユグドラシルプレイヤーに匹敵するレベルであり、もはや語るまでもない強さを誇っている。
敗北を知りたいらしいが、所詮はこの世界ゆえにである。
本来なら番外席次は温存されるはずであったが、陽光聖典を監視していた巫女よりザイトルクワエの脅威度が発覚したことで全員出撃せざるを得なかったのだ。
だが、それほどの力を有していながらも決着がつかないのはザイトルクワエの特性ゆえにであろう。
レベルにして85程度ではあるが、特徴的なのはそのHPと耐久にある。
ユグドラシルプレイヤー的にいえばレイドボス仕様と言えばわかりやすいだろうか。
漆黒聖典の攻撃をどれほど喰らおうとザイトルクワエの動きに衰えは感じられない。
このまま長期戦になりかねないと隊員の誰もが思ったそのときそれは起きた。
突如、前振りもなく上空から降り注ぐ攻撃。
それはあり得ないタイミングによる、ナザリックの守護者たちの一斉の全力攻撃だった。
そう、漆黒聖典とザイトルクワエの行動は全てエイトエッジアサシンを通してデミウルゴスによって監視されていたのだ。
いくら番外席次が強いといってもこの世界においては強すぎるがゆえに強者との戦いの経験が浅く、超高レベルの隠密専用モンスターの監視を見破るなどできるはずもなかった。
モモンガが眠っている限り、デミウルゴスがわずかでも負ける可能性がある相手に勝負を挑むことはない。
挑むのならば100%負けない状況を作り出せば良い。
それこそがザイトルクワエの討伐に動き出したこの瞬間である。
デミウルゴスはザイトルクワエと交戦を始めた漆黒聖典を監視しながらタイミングを計る。
魔法によって老婆の着ている服がワールドアイテムであると確信した今、確実に殲滅を行わなければならない。
姿を隠した守護者達の思考から遊びは消え、今のうちに殲滅するべきだと切り替わる。
そして、漆黒聖典とザイトルクワエがお互いのみに意識を向けた瞬間、デミウルゴスは合図をした。
デミウルゴス、シャルティア、コキュートス、アウラ、マーレの五人による全力の一斉攻撃。
清々しいまでの不意打ちで放たれた攻撃の先に五体満足に生きている者はいなかった。
ザイトルクワエは流石の耐久性で瀕死ながらも生き残っているが、もはやまともに行動はできない。
漆黒聖典側は生きているのは番外席次のみである。
その番外席次にしてもとっさの判断で腕を犠牲にして逃れたが、片腕を亡くし、身体にはいくつもの穴が空いている状態である。
「貴様ら何者……」
不意打ちの主である守護者達に気づき、問おうとする。
それはあまりにも、致命的なまでの判断ミスである。
その言葉は最後まで続かない。
一瞬の意識の隙間に入り込んだコキュートスが神速の抜刀で番外席次の首を切り落としていた。
いくらプレイヤーの血を覚醒させたとはいえ、同レベル帯においてはスキルと装備の差がほぼ全てと言っていい。
コキュートスの持つ斬神刀皇を防ぐには番外席次の装備は明らかに力不足であった。
「ユルセ、スベテハモモンガサマノヘイオンノタメダ」
武人としては真っ向から戦いたいと思っていたが、現在のナザリックにおいてモモンガの眠りを妨げる行為は何があっても避ける方針である。
己が矜持で眠れる主の平穏を壊すようなことはあってはならないのだ。
今のナザリックはデミウルゴス主導によってかつてなら考えられないほど遊びをなくした徹底体制を引いている。
わずかでも危険があれば罠に嵌め、損失を可能な限り抑える。
真正面から戦って損失を出すことなど愚の骨頂であり、全てはモモンガ様のためだとナザリックの面々には言い聞かせてあった。
「これで我々に対抗し得る脅威が一つ取り除かれました。
あとはドラゴンのみですね……」
デミウルゴスは小さく笑い、漆黒聖典の死体とアイテムを回収するように指示を出す。
死体の回収は実験に使うという意味以上に蘇生の回避と蘇生後の情報漏洩対策である。
「そいつの止めはわたしがもらってもいいでありんすか?」
「お好きになさってください」
瀕死のザイトルクワエを一瞥し、そういえばまだ死んでなかったのですねと、くすりと笑う。
あとはシャルティアに任せ、振り向くことなく歩き出す。
ワールドアイテムも手に入れ、漆黒聖典も殲滅した。
これで近隣諸国制圧の憂はない。
次は帝国を落とすとしましょうか。
着々と進む計画に思いを馳せるデミウルゴスの表情は悪魔らしいものであった。
だが、デミウルゴスはこの世界に来て初めてミスをしていた。
漆黒聖典を監視していたのは自分たちだけでないことをまだ気づいていなかった。
これはヒドイ。オーバーキル安全策
デミウルゴスは効率魔ってよくわかんだね!
※土の巫女とか、あの辺りの連中は原作通りに覗き見しようとして攻勢防壁によって漆黒聖典と同じ時刻に全滅しました。