絶望モモンガ様(勇者ガゼフ編完結/本編完結) 作:思いつきと実験
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サクs(ry
王国の絶望セバスがエ・ランテルではっちゃけている頃、デミウルゴスは王国で暗躍していた。
王国の裏に巣食う八本指という地下組織がある。
デミウルゴスはエイトエッジアサシンからもたらされた情報を元に驚異的な早さで掌握していた。
六腕と呼ばれる武闘派のリーダーが存在していたが、デミウルゴスとその配下からしてみれば端にもかけない雑魚でしかない。
六腕たちを文字通り瞬殺し、組織のリーダーたちをニューロニスト、恐怖公の拷問洗脳によって傀儡へと仕立てあげた。
これだけのことを実に数日で成し遂げるあたりがデミウルゴスの有能さを物語っている。
「予定通り、王国の裏社会を取り込めましたね」
その声に達成感などはない。
当たり前であり、当然のことのように呟く。
次は表の支配を始めようか。
次なる行動方針は決まっていた。
デミウルゴスはエイトエッジアサシンたちの情報から黄金と呼ばれる一人の女性に興味を持ったのだ。
慈愛の姫と呼ばれ、実権を持たぬと言われているが、蓋を開けてみればとてもそんな可愛いらしい者ではない。
同レベルの頭脳を持つ者だからこそ気づける違和感にデミウルゴスは笑う。
「ただの人間にしては面白い者がいるものですね……」
会ってみる価値はあるだろう。
そう、黄金の姫……ラナーの存在はデミウルゴスにとっても、ラナーにとっても都合が良かった。
王国の表を反発を少なく支配し、正当性を主張するのならば王族の利用は不可欠である。
本来であれば強引に支配をする形でも良かったが、モモンガが眠られている現状において無理なリスクを犯す必要はない。
ラナーもまた腐敗した王国では目的である側近の騎士クライムと添い遂げることは不可能と断じているからこそ、何かきっかけとなる起爆剤を欲していた。
デミウルゴスにとってこの世界の人間如きが守る王城に気づかれることなく侵入するのは赤子の手をひねるよりも容易である。
気配を消し、侵入したデミウルゴスを迎えた黄金の姫に驚きはない。
既に彼女は察していたのだ。
わずかな情報から八本指は既に掌握され、裏社会の次は表の代表である王族に接触してくることは自明。
その候補を考えれば自分に接触してくる確率は6割と判断していたが、ある意味賭けには勝ったようだと内心で安堵していた。
「その様子であればもう気づかれているようですが、私たちは八本指を掌握しました。
貴女はどうしますか?」
言葉が少ないのはある種の信頼。
この情報から察せるでしょうと言外に告げている。
それすらもできない程度なら貴女は不要だと笑う。
私たち。
即ち、八本指を数日で掌握する集団……組織であり、アダマンタイト級と言われた八腕を袖にもかけぬことからも実力は今の王国で対抗できるレベルではない。
これは交渉のようであり脅迫でしかない。
「一つ、簡単な条件をお出しすることは可能ですか?」
にこりと見惚れるほどの美しい笑み。
デミウルゴスはやはりこの者を選んで正解だったと確信する。
「ええ、構いませんよ。
貴女の本当の望みを叶えることなど容易いことですから」
悪魔と黄金の姫は笑う。
王国の崩壊は近い。
雪崩のように崩れる瞬間は刻一刻と迫っていた。
王国の裏に巣食う八本指という地下組織がある。
デミウルゴスはエイトエッジアサシンからもたらされた情報を元に驚異的な早さで掌握していた。
六腕と呼ばれる武闘派のリーダーが存在していたが、デミウルゴスとその配下からしてみれば端にもかけない雑魚でしかない。
六腕たちを文字通り瞬殺し、組織のリーダーたちをニューロニスト、恐怖公の拷問洗脳によって傀儡へと仕立てあげた。
これだけのことを実に数日で成し遂げるあたりがデミウルゴスの有能さを物語っている。
「予定通り、王国の裏社会を取り込めましたね」
その声に達成感などはない。
当たり前であり、当然のことのように呟く。
次は表の支配を始めようか。
次なる行動方針は決まっていた。
デミウルゴスはエイトエッジアサシンたちの情報から黄金と呼ばれる一人の女性に興味を持ったのだ。
慈愛の姫と呼ばれ、実権を持たぬと言われているが、蓋を開けてみればとてもそんな可愛いらしい者ではない。
同レベルの頭脳を持つ者だからこそ気づける違和感にデミウルゴスは笑う。
「ただの人間にしては面白い者がいるものですね……」
会ってみる価値はあるだろう。
そう、黄金の姫……ラナーの存在はデミウルゴスにとっても、ラナーにとっても都合が良かった。
王国の表を反発を少なく支配し、正当性を主張するのならば王族の利用は不可欠である。
本来であれば強引に支配をする形でも良かったが、モモンガが眠られている現状において無理なリスクを犯す必要はない。
ラナーもまた腐敗した王国では目的である側近の騎士クライムと添い遂げることは不可能と断じているからこそ、何かきっかけとなる起爆剤を欲していた。
デミウルゴスにとってこの世界の人間如きが守る王城に気づかれることなく侵入するのは赤子の手をひねるよりも容易である。
気配を消し、侵入したデミウルゴスを迎えた黄金の姫に驚きはない。
既に彼女は察していたのだ。
わずかな情報から八本指は既に掌握され、裏社会の次は表の代表である王族に接触してくることは自明。
その候補を考えれば自分に接触してくる確率は6割と判断していたが、ある意味賭けには勝ったようだと内心で安堵していた。
「その様子であればもう気づかれているようですが、私たちは八本指を掌握しました。
貴女はどうしますか?」
言葉が少ないのはある種の信頼。
この情報から察せるでしょうと言外に告げている。
それすらもできない程度なら貴女は不要だと笑う。
私たち。
即ち、八本指を数日で掌握する集団……組織であり、アダマンタイト級と言われた八腕を袖にもかけぬことからも実力は今の王国で対抗できるレベルではない。
これは交渉のようであり脅迫でしかない。
「一つ、簡単な条件をお出しすることは可能ですか?」
にこりと見惚れるほどの美しい笑み。
デミウルゴスはやはりこの者を選んで正解だったと確信する。
「ええ、構いませんよ。
貴女の本当の望みを叶えることなど容易いことですから」
悪魔と黄金の姫は笑う。
王国の崩壊は近い。
雪崩のように崩れる瞬間は刻一刻と迫っていた。
入れ墨の動物たちよ!
オラに力を貸してくれー!ショルダータックルゥ!
→「」ぷちっ