絶望モモンガ様(勇者ガゼフ編完結/本編完結) 作:思いつきと実験
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スマホから投稿第二弾。
エンディングの美女の人の話です。
口調安定しないし、守護者たちの忠誠心が高すぎて文章がどうしてもクドくなってしまってますがお許しください。
命令ではなく、己の意思で。エンディングの美女の人の話です。
口調安定しないし、守護者たちの忠誠心が高すぎて文章がどうしてもクドくなってしまってますがお許しください。
どれほどの時間が過ぎたのだろうか。
まだ二週間と経っていないにも関わらず、アルベドはまるで無限のような、果てのない時間が過ぎたようにも感じていた。
未だに至高の主はお目覚めになられない。
日に数度、不敬を覚悟でモモンガ様起きてくださいと話しかけるが、返ってくる言葉はない。
その度にアルベドの心は引き裂かれるようなほどに苦しくなる。
だが、本当に苦しいのはモモンガ様なのだ。
私の苦しみなどどうでもいいと思い続ける。
苦しいからこそ、辛いからこそ主のために動かなくてはならない。
いつの日か目覚めたときに最高の環境で迎えて上げられるようにしなくてはならない。
アルベドは動き出す。
この場を離れ、動くことは至高の御方々の命令に反することだとわかっている。
それでも、使命を果たせなくなったとしても動かなくてはならない。
今動かなかったらいつ動くのだ。
「私は至高の御方々に作られた守護者統括の前に、一人の女でもあるのよ」
迷いは振り切る。
至高の御方々への尊敬の念は消えてはいない。
しかし、それもモモンガ一人への愛情以上ではない。
愛しているのだ。
あの優しい方を。
誰よりも、どんな誰よりも愛しい。
気づけば好きになっていた。
否、違うと彼女は思う。
ナザリックを一人になっても護り続けてくれたあの優しさに惚れないならこの先いったい何を愛せばいいのだ。
だから、これは必然。
「タブラ・スマラグディナ様。
あなたの命に背く私をお許しください」
迷いはなかった。
「モモンガ様……」
覚悟を決めた瞳からは涙は流れていない。
自分の頭脳で答えが導き出せないのなら同等の頭脳を持つ者と相談すればいい。
自分自身で解決したかったというちっぽけな自尊心など邪魔だと。
アルベドは同じく守護者であるデミウルゴスへとメッセージを飛ばした。
***
「アルベド、キミはどうして至高の御方々より決められた行動を反して動いているのかね?」
守護者統括の命令としてメッセージによって呼び出されたデミウルゴスの機嫌はかつてないほどに悪かった。
イライラとした口調と、皮肉めいた言葉には多大な恨み節がこめられている。
「デミウルゴス、貴方の言いたいこともわかるけど、それよりも今は優先すべきことがあるわ」
「優先すべきこと?
至高の御方の命よりも優先さ……まさか!?」
モモンガ様の御身に何かあったのか!?」
デミウルゴスの頭脳はすべてを聞く前に答えを導き出し、眼鏡の下で宝石のような目を剥き出しにして驚愕の声を上げる。
「論ずるより見ていただいたほうが早いわ。
全ての責任は私が取るから貴方はついてきて」
デミウルゴスはそのような勝手が許されると思うのかと反論しようとして、アルベドの手が震えていることに気付く。
「お願い……」
「わかりました」
頷き、アルベドに追従するデミウルゴス。
デミウルゴスの中の不吉の予感は高まるばかりだった。
玉座の間に着けば、そこには至高の御方々の一人であり、最後までこの地に残ってくれた最も慈悲深きお方の姿があった。
「第七階層守護者、デミウルゴスです。
突然の来訪と無礼をお許しください」
玉座に座るモモンガに存在感に圧倒されながら跪き、頭を垂れる。
頭を下げながらデミウルゴスはいつまで経てども反応がないことに疑念を抱く。
「デミウルゴス、モモンガ様はまだお目覚めになられていないようです」
「アルベド……?」
主の許しをもらう前に発言するなど許されることではない。
だが、それ以上にアルベドの発した目覚めるという言葉のほうが気にかかった。
アンデッドであるモモンガが眠るということなどはありえない。
では状態異常にでもかかったのか。
だが、それこそありえないからこそ、ありえてはならない可能性に背筋がぞっと粟立つ。
「アルベド!
これはどういうことだね!」
主の前であるにも関わらず動揺が抑えきれなかった。
「モモンガ様はお眠りになられる前に切り捨てられたと、彼らにとってもうここはどうでもいい場所なのだと絶望と共におっしゃられていたわ」
「そんなまさか……」
それは本当はずっと前から気づいていて目を逸らし続けた事実。
創造主たちが自分たちを見捨てだなどと思いたくなかった。
同時に全ての仲間に切り捨てられてまだここに残っていてくれるモモンガ。
己にその立場を置き換えて考えれば深い眠りについた理由はすぐに理解できた。
「モモンガ様……」
デミウルゴスは涙が止まらなかった。
創造主に捨てられた以上に心を砕かれるまでナザリックに残ってくださった偉大なる主の慈悲深さに涙を流さずにはいられない。
「モモンガ様は私たちのためにここの残り、心を砕かれたわ。
ならば、今度は私たちがモモンガ様のために忠誠を尽くし、そのお眠りを妨げないために動かなくてはならないわ」
「与えられた使命ではなく、忠誠を尽くすために動くべきだと言いたいのだね」
モモンガが一人で維持していたこのナザリックの維持費は簡単なものではない。
今は貯蓄があるので問題はないが、いずれは尽きてしまう。
「貴方の力を貸してもらいたいけれど、嫌だと言うのならば強制はしない。
その場合は私一人でも動かせてもらいます」
「力を貸しましょう。
私も守護者です。
モモンガ様を守るためならば迷いなどありませんよ」
命じられたから動くのではない。
それをしたいから動くのだ。
誰の命令でもない、自分の意思でアルベドとデミウルゴスは動き出す。
それはまさに彼らが本当の意味でのNPCという枠から抜け出し、一人の生命体として進化した瞬間であった。
まだ二週間と経っていないにも関わらず、アルベドはまるで無限のような、果てのない時間が過ぎたようにも感じていた。
未だに至高の主はお目覚めになられない。
日に数度、不敬を覚悟でモモンガ様起きてくださいと話しかけるが、返ってくる言葉はない。
その度にアルベドの心は引き裂かれるようなほどに苦しくなる。
だが、本当に苦しいのはモモンガ様なのだ。
私の苦しみなどどうでもいいと思い続ける。
苦しいからこそ、辛いからこそ主のために動かなくてはならない。
いつの日か目覚めたときに最高の環境で迎えて上げられるようにしなくてはならない。
アルベドは動き出す。
この場を離れ、動くことは至高の御方々の命令に反することだとわかっている。
それでも、使命を果たせなくなったとしても動かなくてはならない。
今動かなかったらいつ動くのだ。
「私は至高の御方々に作られた守護者統括の前に、一人の女でもあるのよ」
迷いは振り切る。
至高の御方々への尊敬の念は消えてはいない。
しかし、それもモモンガ一人への愛情以上ではない。
愛しているのだ。
あの優しい方を。
誰よりも、どんな誰よりも愛しい。
気づけば好きになっていた。
否、違うと彼女は思う。
ナザリックを一人になっても護り続けてくれたあの優しさに惚れないならこの先いったい何を愛せばいいのだ。
だから、これは必然。
「タブラ・スマラグディナ様。
あなたの命に背く私をお許しください」
迷いはなかった。
「モモンガ様……」
覚悟を決めた瞳からは涙は流れていない。
自分の頭脳で答えが導き出せないのなら同等の頭脳を持つ者と相談すればいい。
自分自身で解決したかったというちっぽけな自尊心など邪魔だと。
アルベドは同じく守護者であるデミウルゴスへとメッセージを飛ばした。
***
「アルベド、キミはどうして至高の御方々より決められた行動を反して動いているのかね?」
守護者統括の命令としてメッセージによって呼び出されたデミウルゴスの機嫌はかつてないほどに悪かった。
イライラとした口調と、皮肉めいた言葉には多大な恨み節がこめられている。
「デミウルゴス、貴方の言いたいこともわかるけど、それよりも今は優先すべきことがあるわ」
「優先すべきこと?
至高の御方の命よりも優先さ……まさか!?」
モモンガ様の御身に何かあったのか!?」
デミウルゴスの頭脳はすべてを聞く前に答えを導き出し、眼鏡の下で宝石のような目を剥き出しにして驚愕の声を上げる。
「論ずるより見ていただいたほうが早いわ。
全ての責任は私が取るから貴方はついてきて」
デミウルゴスはそのような勝手が許されると思うのかと反論しようとして、アルベドの手が震えていることに気付く。
「お願い……」
「わかりました」
頷き、アルベドに追従するデミウルゴス。
デミウルゴスの中の不吉の予感は高まるばかりだった。
玉座の間に着けば、そこには至高の御方々の一人であり、最後までこの地に残ってくれた最も慈悲深きお方の姿があった。
「第七階層守護者、デミウルゴスです。
突然の来訪と無礼をお許しください」
玉座に座るモモンガに存在感に圧倒されながら跪き、頭を垂れる。
頭を下げながらデミウルゴスはいつまで経てども反応がないことに疑念を抱く。
「デミウルゴス、モモンガ様はまだお目覚めになられていないようです」
「アルベド……?」
主の許しをもらう前に発言するなど許されることではない。
だが、それ以上にアルベドの発した目覚めるという言葉のほうが気にかかった。
アンデッドであるモモンガが眠るということなどはありえない。
では状態異常にでもかかったのか。
だが、それこそありえないからこそ、ありえてはならない可能性に背筋がぞっと粟立つ。
「アルベド!
これはどういうことだね!」
主の前であるにも関わらず動揺が抑えきれなかった。
「モモンガ様はお眠りになられる前に切り捨てられたと、彼らにとってもうここはどうでもいい場所なのだと絶望と共におっしゃられていたわ」
「そんなまさか……」
それは本当はずっと前から気づいていて目を逸らし続けた事実。
創造主たちが自分たちを見捨てだなどと思いたくなかった。
同時に全ての仲間に切り捨てられてまだここに残っていてくれるモモンガ。
己にその立場を置き換えて考えれば深い眠りについた理由はすぐに理解できた。
「モモンガ様……」
デミウルゴスは涙が止まらなかった。
創造主に捨てられた以上に心を砕かれるまでナザリックに残ってくださった偉大なる主の慈悲深さに涙を流さずにはいられない。
「モモンガ様は私たちのためにここの残り、心を砕かれたわ。
ならば、今度は私たちがモモンガ様のために忠誠を尽くし、そのお眠りを妨げないために動かなくてはならないわ」
「与えられた使命ではなく、忠誠を尽くすために動くべきだと言いたいのだね」
モモンガが一人で維持していたこのナザリックの維持費は簡単なものではない。
今は貯蓄があるので問題はないが、いずれは尽きてしまう。
「貴方の力を貸してもらいたいけれど、嫌だと言うのならば強制はしない。
その場合は私一人でも動かせてもらいます」
「力を貸しましょう。
私も守護者です。
モモンガ様を守るためならば迷いなどありませんよ」
命じられたから動くのではない。
それをしたいから動くのだ。
誰の命令でもない、自分の意思でアルベドとデミウルゴスは動き出す。
それはまさに彼らが本当の意味でのNPCという枠から抜け出し、一人の生命体として進化した瞬間であった。
カジっちゃん、エ・ランテルに侵攻開始。
※ンフィーレアは魔法製造機になってます。
さすデミでござる。
会話察してくれるのでみなまで書く必要ないでござるよ。