政治塾を開塾する音喜多氏(右)と上田氏

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 東京都議会の会派「かがやけTokyo」に所属する音喜多駿都議(34)と上田令子都議(52)が17日、政治塾「政策室『OPEN』」を開くと発表した。小池百合子都知事(65)に牙をむいた2人が目指す政治塾とはどんなものか。

 音喜多氏と上田氏といえば、一昨年の都知事選で小池氏を支援し“ファーストペンギン”と呼ばれた。ところが、昨年の衆院選前に2人は小池氏がかつて率いた都民ファーストの会を離党。「小池都政と都民ファーストの会はブラックボックス」と内情をぶちまけ、小池氏が一時代表だった希望の党が失速した一因となった。

 その2人が立ち上げる政治塾だけに、小池氏が主宰した政治塾「希望の塾」を反面教師にしている。小池塾には4000人以上が参加し、2億円近い受講料収入があった。授業内容も講演会形式のやっつけで「金儲け」との批判にさらされた。

 音喜多氏の塾では講義の質を高めるために塾生を上限100人程度とし、さらに受講料は最低ゼロに設定。「オープンプライスです。塾生が見合った価値の分だけ払ってもらいたい」(音喜多氏)。事前に貸室料や講師料等、必要経費を説明するが、赤字になるのも覚悟しているという。

 一方で塾の共同代表となる音喜多氏は、ネット上で“事件”を起こし炎上状態にある。

 自身の有料ブログでジャーナリストの有本香氏を「このB●Aーー!」と罵倒したのだ。「B●Aとはネットスラングでババアの意味。公職にある身としてあるまじき発言で、音喜多氏は有本氏から批判されるや、すぐさま削除、謝罪に追い込まれた」(IT関係者)

 この騒動があったのは14日のこと。ネット上では今回の政治塾も格好のネタで、さらなる炎上を招いている。音喜多氏は政治塾の“開校”を遅らせる考えもあったというが、来月行われる町田市議選に公認候補を擁立している関係もあり、炎上覚悟で事を進める。

「知事選や都議選で情報公開を第一に掲げながら、全くやっていない。生え抜きでやるしかない」(音喜多氏)

 来年の統一地方選、さらに国政までをも見据えた脱・小池の政治塾はどこまで支持を集められるか。