地下鉄サリン事件など４つの事件で殺人などの罪に問われたオウム真理教の高橋克也被告ついて、最高裁は上告を退けた。無期懲役判決が確定することになり、２３年にわたった一連のオウム裁判は終結する。

オウム真理教の元幹部・高橋克也被告は地下鉄サリン事件など４つの事件で殺人などの罪に問われている。一審は「１７年間も逃亡を続け、更生に向けた兆しを見出すことはできない」として無期懲役の判決を言い渡し、二審もこの判決を支持していた。

高橋被告は上告していたが、最高裁は１９日までに、上告を退ける決定をした。高橋被告に対する無期懲役判決が確定することとなり、２３年にわたったオウム真理教をめぐる刑事裁判は全て終結する。

また、裁判の終結で、オウム真理教教祖の麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚ら１３人の死刑囚について、死刑執行に向けた検討が本格化し、執行の可能性も高まることになる。