越路吹雪物語 #8[解][字] 2018.01.17
でもいずれにしてもあなたお元気でね何より。
ありがとうございます。
お酒は今でも飲んでるんでしょ?はい。
黒柳さんもお元気で。
どうもありがとう。
ありがとうございます。
ここはコーちゃんが通い始めた宝塚音楽歌劇学校
難関をくぐり抜けて集まってきた生徒たちはここで2年間歌や踊り演技加えて国語や英語を学んだあと正式な団員として宝塚の舞台に立つ事になります
入学して間もないコーちゃんさあどうしているのでしょう?
(荒井蕗乃)はいバー終わり。
前に出て。
はい。
じゃあいきます。
(手拍子)
(蕗乃)そうつま先ね。
つま先神経集中させて!はい肩!肩!肩上がってるよ!そう!足もっと高く!目線下げない!
(手拍子)イッタ〜!あいたたたた…。
またあなた?だって…。
「だって」じゃありません。
言葉遣いにも気をつけなさい!
(チャイム)放課後残って練習。
えーっ!コラッ!返事。
はい!はいじゃあ今日はここまで。
(生徒たち)ありがとうございました!
(旭爪明子)大丈夫?
(加治信子)ほらっ。
ありがとう。
不思議。
なんで足上げるだけで転べるのかしらね。
本当。
器用な子よね。
そんなの私にだってわかんないよ。
ほらっ湿布貼ってあげるから行こう!痛っ!何すんのよ!もう。
子供ね。
(ため息)伊藤先生やっぱり無理なんじゃないですかね。
(伊藤登)何がです?河野美保子です。
(近江丈一郎)やっぱりそう思うわよねえ。
日舞もですか?ええ。
驚くほどのセンスのなさ。
まるで田んぼの中で風に揺れてる浴衣着たカカシよ。
フッ…フフフ…。
カカシか…確かにカカシっぽい。
笑い事じゃありませんよ!先生。
他の生徒たちが「なんであの子が合格出来たんだ」って言ってるのご存じですか?受験の時もっとうまい子はいっぱいいたのにって。
うんいましたねえ。
(近江)教科試験だってもっと点数の高い子いっぱいいたのに!いました。
でもさ先生たちだって聞きほれてたじゃないですか。
あの子の歌。
「菜の花畠に入日薄れ」「見わたす山の端霞深し」「春風そよ吹く空を見れば」「夕月かかりて匂い淡し」「里わの火影も森の色も」「田中の小道を辿る人も」「蛙の鳴く音も鐘…」まあそりゃ歌はねえ…。
でしょう?ねえ?まあ結局それだけで入れたわけですから。
そうです。
我々が決めて入れたんですから自信持ちましょう。
ねっ。
じゃ私授業があるんで。
伊藤先生はいいわよねえ。
その歌の担当なんだから。
どうもわからないのよね…。
(近江)うん?なんであの子宝塚受けたんだろう。
(下級生たち)おはようございます。
ちょっとあなた!へっ?あいさつは?あっ…こんにちは!じゃ急いでるんで。
は?何あの子。
例のあの子なんじゃないの?ああ…河野美保子。
誰か偉い人の口ききで入ったっていう。
えっダンスの天才だからなんじゃないの?私は歌の天才って聞いたけど?で結局何者なわけ?うおっ!
(佐倉スエ)アハハ…コーちゃん。
アハハ…。
ほらお食べ。
わあ〜ありがとう。
もうおなかぺこぺこだったの。
いただきます。
お昼はちゃんと食べたんだろ?うん。
まあ育ち盛りだからね。
それにしてもおいしそうに食べるねえ。
だっておいしいんだもん。
口の中に入れたまましゃべらない。
持っていけるようにもう1つ握ってあげようか?うんうんうんうん!アハハハ…。
アハハ…ほら漬物。
ありがとう!ああ。
なんだまた来てたのか。
あんまり食いすぎるなよ。
今夜はコーちゃんの好物のとんかつだから。
やったー!アハハハハ…。
(岩谷秋子)やっぱりタカちゃんはいいわねえ。
踊りになんとも言えない色気があるわ。
あれは誰にもまね出来ません。
(岩谷時子)そうなのタカちゃんにしか作れない世界があるのよね。
今回のは衣装も特によかったし。
紫のでしょ?よかったよかった。
あっ…。
どうしたの?あの子…。
落ちましたよ。
えっ!?はあ…よかった。
受かったんだ。
あっもしかしてあの試験の日の子?ブローチ落とした。
そう。
ねえあの子おにぎり食べてる?えっ?フフ…なんか面白い子ねえ。
時ちゃんあなたお名前聞いてらっしゃいよ!えっ!?先物買いよ。
ものすごいスターになるかもしれないじゃない。
ほらほら…。
嫌よ!そんな恥ずかしい事。
じゃあお母さんが聞いてくる。
やめてよお母さん!
(職員)河野さん!あなた何やってるんですか!!アハッ…本当面白い子。
でもスタイルがいいわ。
うん。
若い頃のタカちゃんにちょっと似てる。
ああ…。
河野さんっていうんだ。
あっ…。
アハハハ…。
アハハハハ…。
合格おめでとう。
…ったくあの子は。
なんだ急にいなくなったと思ったら帰ってたんだ。
あっ!また食堂のおばちゃんのとこだったね。
来るわね。
来るね。
河野さん!うん…もう食べられません。
ごちそうさまでした…。
河野美保子!起きなさい!はい?わっ!うわっ!
(ため息)
(蕗乃)もっと足開く!開いて!ひざ!くっつけて。
うっ…うう…。
お尻締めて!痛っ!…はい。
背筋伸ばして。
はい手上げる。
肩。
はい。
肩!はい!はい伸ばして。
はい足出して。
足もっと外回して!うっ…。
こっち!うっ痛い痛い痛い!痛い…。
つま先!もっと伸ばして。
はい戻す…。
あ〜…なんで私たちまで夕食おあずけなのよ!ねえ連帯責任って何よ…。
もうおなかすいたあ〜。
オカジ騒ぐと余計おなかすくだけよ。
私は黙ってるとすくたちなの!そう。
じゃあしょうがないわね。
いいわよ騒いで。
ツメってさきれいな顔してるけど変わってるよね。
そう?今日の献立何かな〜?とんかつ。
なんで知ってるの?さっき匂いしたから。
きっとおまけ付くよね。
コーちゃんおばちゃんたちの人気者だから。
付くわね。
だったら許してやるか。
ええ。
うっ…。
わあっ!うわ…。
はあ…あ…先生もう無理です。
はあはあ…。
じゃあ今日は終わりにしましょう。
はあ…。
河野さんあなたはスタートからしてみんなから遅れをとっているの。
それを埋めるためには練習しかないのよ。
わかるわね?それはわかるんですけどなんか私向いてないんじゃないかなって踊り。
ああ〜…。
はあ…。
河野さん!立ちなさい!はい!はあ…はっ!あなたはなぜ宝塚を受けようと思ったの?あっ!それはですね…。
で?なんて答えたの?「勉強が嫌いだから」って。
へっ?そうなの?うん。
私ね勉強すると頭が痛くなっちゃうんだよね〜。
えっ?歌が好きだからじゃなくて?あっ!!そうだった!はあ?おなかすきすぎててそれ言うの忘れてた〜!うわ〜ん!ああ〜…。
(信子・明子)アハハハハハハ…!ちょっと!なんで笑ってんのよ!だって…。
なんで?コーちゃんって本当面白い!面白くない!私は真剣に宝塚向いてないんじゃないか…。
あんたなら大丈夫!第一辞めて何すんのよ?女学校に戻って勉強?それは嫌!
(寮母)静かにしなさい!消灯過ぎてますよ。
(3人)はい!オカジオカジ頼んだ!次は付き合ってあげるから。
居残り練習。
うん私も。
本当?本当本当。
ありがとう。
コーちゃんいなくなったらつまらないもの。
おやすみ。
おかずもおまけしてもらえなくなるしね。
フフッ…おやすみ。
そういう事?まあいっか。
そしてコーちゃんなんとか2年生にはなれたのですが…
まったく。
どこ行ったんだろ。
おはようございます。
あの…コーちゃん見なかった?あっ上級生の河野さんでしたらさっき職員室に。
(下級生たち)失礼します。
職員室?またなんかやった?さあ。
落…第?そう…。
落第だ。
(伊藤)先生方が特別に再試験を申し出てくださった。
再試験?
(先輩)あなた伊藤先生と付き合ってるんですって?はあ?2018/01/17(水) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
越路吹雪物語 #8[解][字]
名曲「愛の讃歌」を世に送り出した戦後の大スター・越路吹雪と作詞家で越路吹雪の生涯のマネージャー・岩谷時子。昭和の時代を背景に偉大な2人の友情と波乱の人生を描く。
詳細情報
◇番組内容
高等女学生になった美保子(瀧本美織)は、相変わらず勉強が苦手で落第の危機に。父・友孝(尾美としのり)の勧めで、宝塚音楽歌劇学校の入学試験を受ける。試験の日、美保子は後に唯一無二の親友となる岩谷時子(木南晴夏)と運命の出会いを果たす。見事合格し、宝塚音楽歌劇学校に通い始めた美保子だが、ダンスと日本舞踊の試験に合格しなければ落第だと告げられる。一方、時子のもとに歌劇団の出版部から突然電話が入り…!?
◇出演者
瀧本美織、木南晴夏
原日出子、中村俊介、篠井英介、月船さらら、咲妃みゆ、早織
◇ナレーション
真矢ミキ
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
藤田明二(テレビ朝日)
◇主題歌
大地真央『サン・トワ・マミー』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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