日曜ワイド「おかしな弁護士2」[デ][解][字] 2018.01.14

141月 - による admin - 0 - 未分類

(武井昭一)うわっ!
(鴨志田新一)あっ。
(岡崎真実)うわっ!
(姉小路行人)あっ…!
(鴨志田)悪い悪い。
最近よくあるんだよ。
つかんだつもりがね…。
あっはい。
(真実)ちょっと大丈夫?鴨志田さん。
(鴨志田)私は大丈夫。
大丈夫じゃないのはあちらの先生。
ああ…。
武井先生もっとリラックスリラックス。
今日は単なる顔合わせですから。
そうは言ったって緊張するわよねえ。
すいません。
ネクタイ…。
駄目ですか?この色。
色じゃなくてちょっと締めすぎじゃない?あっ言われてみれば。
ああ締めすぎだ。
死んじゃうよ。
ああ…直します。
ああ!ちょっと何も外さなくたって…。
佳未さんっていいましたっけ?そう。
久保佳未さん。
フフフフ…。
(鴨志田)えーっと何マーだっけな?あの…犬の毛をこう…。
ああ…。
あっ言っちゃ駄目!思い出して。
えっ…ええなんだっけな?思い出す。
ああ…あっ…ああ。
それそれそれ。
これ。
バード。
(真実)なんでよ?バードマー。
(チャイム)あっ来ました。
武井先生何やってるんですか?急いで!もう何やってんの!あっ!思い出した。
トリだ。
トリマー。
遅い!
(鴨志田)はい。
さあさあさあどうぞどうぞどうぞ。
皆様ごきげんよう。
あら武井先生は?はいはい。
どうもでございます。
(由紀子)あっ!もう…。
う〜ん…キュッキュッ!アハハ…。
さあ佳未さんどうぞお入りになって。
お邪魔致します。
久保佳未と申します。
フフフフ…いいのよ気を楽にして。
えっと…。
(真実)ああじゃあ私が簡単に紹介しましょうか。
あっそうね。
あの…こちらが弁護士の武井昭一さん。
でその武井さんの事務所で働いている…。
イソ弁でいいの?まあそうですね。
イソ弁の姉小路行人さん。
その行人さんの家に居候してるわたくしが岡崎真実です。
警察庁の警視。
(真実)そして同じく居候の…。
お前いちいち居候って…。
鴨志田新一さん。
(由紀子)東王子署の刑事。
私の父です。
(由紀子)はいご苦労さま。
わたくしどこに座りましょうか。
(真実)叔母様はこちらに。
武井先生はあちらに。
佳未さんはこちらに。
どうぞごゆっくり。
(由紀子)ありがとう。
さあどうぞ。
佳未さんの事はファクスでお送り致しましたわよね。
はい!読ませて頂きました。
お父様は高名な弁護士。
存じております。
いきなり庭園のあるレストランでお見合いっていうのもなんだかなと思いましてね。
恐縮です。
だから気軽にトーク致しましょうっていう事で。
でも運命ですわよねえ。
鴨志田さん。
(鴨志田)はい…はい!ワンちゃんをお飼いになった事ございます?はい。
少年の頃雑種の日本犬を。
うちのトイプードルのアランちゃん。
すごく人見知りするんですのよ。
でも佳未さんに会った途端懐いちゃって…。
あるんですのよね相性って。
はい。
何事も相性よ。
あっちなみに武井先生動物お好き?そうですねえ特別好きという事は…。
あっ…。
えっ?子供の頃山で怪我したカラスを拾ってきて手当てしたって。
へえ〜優しい少年だったんですねえ。
目がカラスになってる。
フッ…。
いただきまーす。
(由紀子)いただきます。
何か恩返しされました?えっ?カラスの恩返しよ。
ハハッ…別に…。
まあ美味しいこのケーキ。
フフフフ…。
カラスって恩返しするんですか?しますわよ。
えっ?カー!アハハハ…。
(鴨志田)鳴いた。
姉小路先生。
ああありがとう。
もっと面白い話はなかったんですか?面白い話?だから武井先生が例によってトンチンカンな質問をしちゃったとか。
ありません。
それよりこの再開発地域の王子富士見商店街って知ってる?知ってるも何も私が育ったのはその近くです。
あっそうなの。
ビルの屋上から飛び降り自殺だって。
よっぽどの事があったんだね。
私も読みましたけどそのお金をもらったっていう喫茶店のマスター昔から感じ悪かったなあ。
あっお客さん。
(聡子)先ほどお電話くれた…。
(野上弥生)はい。
野上です。
(聡子)こちらに記入してもらえますか?はい。
どうぞ。
わかった?弥生ちゃんだよね?藤田弥生ちゃん。
この間クラス会があったのよ。
姉小路くん来なかったけど。
ああごめん。
全然変わってない。
ハハ…。
あっちょっと待って。
そうか結婚して野上弥生に。
すごいね姉小路くん弁護士なんて。
全然。
苦節十年でようやく。
同級生なんですか?うん。
中学の?いや小学校。
そうだ!僕がクラスの悪ガキにいじめられた時助けてくれたよね?よこせよ眼鏡。
やめろ。
眼鏡よこせ。
やめろよ。
(弥生)コラーッ!コラッ!どきなよ!大丈夫?ほらしっかり立ちな!男の子なんだからちゃんとやってよ!ねっ?わかってる?じゃあ今度は先生が助ける番ですね。
で今日はどういった?
(弥生)自殺した野上豊一は私の夫です。
えっ?
(弥生の泣き声)あなた…!
(弥生の泣き声)記事にはご主人が地上げ交渉をしていて反対派の住民と会社の板挟みになっていたって…。
ええ。
でも会社は主人が会社のお金を不正に流用して反対派の人に渡しその事が発覚したのが自殺の原因だって。
記事によると警察も不正を認めたらしいね。
そんな事絶対するような人じゃないの。
姉小路くん夫の潔白を証明して。
つまりサクラソウ不動産を相手に訴訟を起こしてほしいと…。
会社に対し安全配慮義務違反として損害賠償請求を起こすという事ですね。
所長の武井です。
武井先生受けましょう。
いやあこれは即決出来る案件じゃ…。
(聡子)民事は儲かるって…。
それは勝てればの話。
先生不正の証拠である帳簿が何者かの捏造あるいは改ざんだったら大事件ですよ。
ハリウッド映画みたい。
何を言ってるんだ君たちは。
先生一躍正義の弁護士として世間の評判を…。
お引き受けします。
君勝手に…。
費用のほうは?成功報酬で結構です。
ありがとう姉小路くん。
早速準備を始めます。
何かあったらこちらから連絡します。
わかりました。
よろしくお願いします。
(弥生)じゃあ失礼します。
お気をつけて。
(弥生)はい。
何が「お気をつけて」だ。
(聡子)武井先生もあんな美人の同級生に頼まれたら断れないでしょ?あいにくあんな美人の同級生は…。
ハッ…いつまで見送ってんだ!あっ…。
おい!えっ?こちらでお待ちください。
昔は地上げ絡みの案件で四苦八苦したもんだ。
バブルの頃ですね。
弁護士になりたてで見るからに怖い地上げ屋とも渡り合った。
ああ思い出したくもない。
今はその手の地上げ屋は宅地建物取引業法違反で即逮捕ですね。
(中沢徹)ああ…。
ああ…。
お待たせしました。
中沢と申します。
あっ…。
武井法律事務所の武井です。
ああ…。
中沢です。
早速ですがこの度野上豊一さんの奥様よりご依頼があり…。
ああ…どうぞ。
奥様よりご依頼があり御社に対し安全配慮義務違反による損害賠償請求を起こす事になりました。
つきましては…。
ああ…ちょっとお待ちください。
野上くんの自殺については本人の不正の発覚が原因だと警察でも…。
ですから…。
ええ。
我々はその点に関して疑問を持っており法廷の場で明らかにしたいと思っております。
そうですか…。
話し合いによる解決は望まないと…。
これはお金の問題ではありません。
奥様はご主人の身の潔白を証明したいんです。
わかりました。
不正の証拠となった帳簿を見せて頂けますか?それと野上さんのここ1カ月の勤務日報を。
確かに11月2日に預かった手付金200万が帳簿に記載されてませんね。
う〜ん…。
しかしその200万円を野上さんが着服したという証拠はない。
はい。
すいません。
はい。
この商店街にプラタナっていう喫茶店がある…。
あっ次の十字路の角にあります。
あっありがとうございます。
いえいえどういたしまして。
裏に回ってみるか。
はい!ああ…。
(宮島繁雄)邪魔だね。
すいません。
おい!ああ失礼ですけど宮島繁雄さんの奥様で?
(宮島多香子)主人なら今出かけましたけど。
えっ?あっ!ハハッ…我々は怪しい者では…。
弁護士です。
ああマスコミかと思った。
ご主人はどちらに?さあいつ帰ってくるかもわかりません。
タクシーに乗っちゃいました。
一体主人に弁護士さんがどんな用があるんですか?我々はですね自殺された野上さんの奥様の代理人として当事者の一人でおられる宮島さんに…。
お金を受け取ったって話ですよね?ご主人から何かお聞きになってませんか?受け取ったんでしょうね。
引っ越す準備をしとけと言って出ていきましたから。
もういいですね。
ああ…。
あともう一点ご主人の携帯の番号…。
ハッ!非協力的な奥さんだな。
お教えしてもいいですけど。
恐れ入ります。
ああ…。
(聡子)お疲れさまでした。
肩でもおもみしましょうか?お願いしちゃおうかな。
はい。
はあ…。
あ〜はいよろしく。
はい。
姉小路先生も次…。
僕は結構です。
おお〜うまいね君。
昔から握力は…。
しかしあれだなあわからなくなってきたなあ。
何がですか?勘だよ勘。
私の勘。
勝てないっていう事ですか?そうムキになるな。
宮島が野上さんから200万を受け取ったというのは嘘かもしれない。
マスコミから逃げてるのが何よりの証拠です!そうなんですか?痛い痛い!痛い痛い!痛いよ!ああすいません。
もういいよ。
ありがとう。
誰かにはめられたって事は…?誰かにって?地上げを急いだ会社の上層部が賄賂を渡しその罪を野上さんにかぶせた。
なるほど!じゃあどうして自殺したんだ?えっ?それは…。
それは?そういう会社側のやり口に絶望して。
ああそう。
真面目な人間ならそういう事もあり得る!それをどうやって立証する?彼は真面目だから?働きすぎたから?信頼していた会社に裏切られたから?それで勝てたら苦労しないよ。
大体私は労働問題は得意じゃないんだ。
今さらなんですか!わかりましたよ。
僕一人でやります。
もしかして姉小路先生弥生さんの事を…。
関係ない!この案件は日本の労働実態の闇を暴く重大な案件なんです!お疲れさまでした。
まだ起きてたの?夜食でも作ろうか?大丈夫です。
すいません。
これ今度の案件の資料?はい。
ひどいもんです。
ここ1カ月1日の休みもありません。
(真実)時間外労働に休日労働。
うわあひどい労働環境ね。
はい。
やっぱり野上さんの自殺の原因は不正じゃなくて労働環境ですよ。
野上さんは潔白だな。

(チャイム)
(チャイム)表の貼り紙あれはいつ?今朝主人から電話があって…。
売却に応じたという事ですか?
(多香子)そうです。
ご主人はいつ戻られますか?さあ…。
もう話す事は…。
一つだけ。
一つだけ聞かせてください。
野上さんは毎日こちらに顔を見せてましたよね?亡くなる前はどんな話をしていたか教えてくれませんか?主人はだんだん野上さんを避けるようになってましたから。
じゃあ賄賂は受け取っていないかも。
でも本人が受け取ったって言ってるんだから受け取ったんでしょう。
(宮島)こい!こい!こい!こい!こい!こい!こい!こい!こい!ああ!馬鹿野郎!何やって…!いけいけいけ!いけ!いけ!いけ!いけ!抜け!抜けーっ!ああ!ああ…!
(丹羽浩二)姉小路先生ですか?はい。
お忙しいところすみません。
フリーライターの丹羽です。
ああ…。
情報源はお教え出来ない事ぐらいは先生も…。
わかっておりますがそこをなんとか。
わかりました。
こちらで探します。
元同僚のA氏何年前に辞めたかだけでも…。
わかりました。
連絡取ってみましょう。
向こうが会うかどうかは…。
お願いします。
ありがとうございます。
先生一人で大丈夫ですか?武井先生に…。
大丈夫だよ。
ちょっと遅くなるけどよろしく。
(店員)いらっしゃいませ。
(店員)いらっしゃいませ。
(加賀谷忠)なんか笑っちゃうなその赤いバラ。
加賀谷さんですか?
(加賀谷)ええ。
今日来たのはさ野上先輩には世話になったし奥さんが会社を訴えるって聞いたから…。
はい。
それでまずお聞きしたいのは宮島さんに賄賂として渡したとされる200万の件なんですが…。
あり得ないね。
あり得ない。
(店員)お待たせしました。
あっ…どうぞ。
ああ〜!俺なんかは平気でやってたよ。
接待で使ったバーの領収書をさ。
(加賀谷)1を7に。
フフフ…。
これは4…7だな。
いたんですか?
(野上豊一)何してんだ?えっ?ああ!「ああ!」じゃないよ。
お前クビになったらどうするんだよ。
先輩は馬鹿がつくほど正直だから預かり金をコレするなんてあり得ないって言ってるの。
じゃあ誰かが野上さんを陥れようと…。
あるんじゃないの?つまみこれだけ?ああなんでも頼んでください。
案外中沢辺りが…。
(姉小路の声)中沢って課長の?中沢…。
俺が知ってるのはそのぐらいだ。
じゃあ。
えっ?いやちょっと!お願いします。
俺法廷に立ったりはしないよ。
あなたが雑誌を通じて言いたかった事はなんですか?社会の不正を少しでもただしたいそうじゃないんですか?そうだよ。
頭にくるからなあの会社は。
野上さんはさぞ無念だったと…。
これって証拠がないと無理だと思うけどね。
俺がいくら証言しても。
構いません。
お願いしますお願いします。
わかったよ。
1回だけな。
ああ〜ありがとうございます。
はーい。
あっありがとうございます。
おっいよいよ提訴?はい。
調べれば調べるほどあの会社には憤りを感じます。
ブラック企業に敢然と挑む新米弁護士〜。
ちゃかさないでくださいよ。
確かに僕は新米ですけど。
相手側の弁護士は?かなりのベテラン?でしょうね。
勝てそう?わかりません。
ですけど今日有力な証人をつかまえました。
すごいじゃない!行人くんもだんだん弁護士が板についてきたわね。
ありがとうございます。
あっそうだその事弥生さんに知らせなきゃ。
ああでも遅いから明日でいいですかね。
ねっ。
(鴨志田)はい次誰か入るか?あっはい。
よいしょ。
もういいの?うん。

(鼻歌)あっ私も飲もうかな。
最後の1本。
えっ?じゃあ半分こ。
う〜ん…じゃあコップ。
はい。
東王子署は野上さんの死を自殺と断定したけど怪しい点とかは全然なかったの?なんだよ急に。
確か再開発予定地内のビルよね。
そう。
そのビルの屋上の柵を乗り越えて飛び降りた。
自殺の決め手はなんだったの?うん…。
まずは死亡推定時刻20分前にそのビルの玄関にある防犯カメラに映っていた事。
屋上で争った形跡がなかった事。
他に誰かがいたという目撃者がいなかった事。
あとは動機だな。
横領が発覚したのはその日の夕方だ。
どうして発覚したの?それは…。
もういいだろう。
上司の中沢課長が買い主の預かり金が入金されてなかった事に気がついたんです。
遺書は?それらしいものは発見されていません。
ですよね?鴨志田さん。
ああ。
真実お前一体何が言いたいんだ?別に。
ただ事件の事が知りたかっただけ。
はいごちそうさま。
お風呂先入るね〜。
えっ?あっ…。
関連の新聞記事まとめました。
それとサクラソウ不動産の顧問弁護士のプロフィルです。
ありがとう。
「久保丈太郎」…。
弁護士歴40年のベテランです。
民事も相当手がけてます。
久保…。
どうしました?いや最近この名前…。
ああっ!なんですか?やばいよ。
いやだから何がです?おはよう。
おはようございます。
先生!先生!な…な…なんだよ朝からもう。
えっ?これ見てください。
えっ?久保佳未さんのお父さんです…!わかってるよ…。
えっ…佳未さんってお見合い相手!?どうしましょう!フフッいいきっかけが出来た。
えっ?先生?先生…。
やめるんですか?誰がやめると言った。
私はね君に言われた事が実は胸に刺さってたんだ。
我々は常に弱者の味方でなければならない。
相手がどんな大物だろうがおう!望むところだ。
先生…!先生にコーヒー!…はい。
いいきっかけって…?私もいろいろ調べてみた。
サクラソウ不動産は2つの派閥が対立している。
飯田社長派と津田専務派だ。
はい…。
今回の再開発は津田専務の発案で飯田社長は乗り気じゃなかった。
そもそもこの津田専務は2代目社長を全く評価していない。
むしろ馬鹿にしてるくらいだ。
という事はいずれ自分が…。
そう。
虎視眈々と社長の椅子を狙っている。
つまりだ200万の賄賂は津田専務の指示があった可能性が大という事だ。
それは僕が最初に…。
あ…。
もう一つは預かり金の200万。
この金を渡した買い主に会ってきた。
(佐藤修)その時もらった領収書がこれです。
ああ〜。
野上さんから受け取ったんですね?
(佐藤)はい。
間違いないですか?ええ。
その場で上司の方に報告してました。
上司…。
ここだよポイントは。
横領しようとする人間が上司に報告するかい?しません!やりましたね武井先生!おっとっとっと…!君は私を…!ああすいません。
いいからいいから!何がいいんだよ?先生この裁判勝てますね。
ああ。
その上司というのは課長の中沢だろう。
じゃあ私は野上さんの携帯を調べてみます。
うん急いでな。
はい。
私にも何か手伝わせてください。
うん気持ちは嬉しいがみんな出払ってどうするんだ?はい…。
さっき「いいきっかけが出来た」っておっしゃってましたよね?なんの話?あ…いいです。
(鈴の音)ありがとう。
通話履歴よね?うん。
11月2日の午後3時頃。
どうぞ。
うん。
あれ?おかしいな…。
何?いやこの時間に会社に電話をしているはずなんですが…。
11月2日?はい。
この日豊一さんは例の預かり金の200万を買い主から預かった事を会社に報告しているんです。
…見せて。
おかしいな…。
消しちゃうなんて事あるのかな?この携帯しばらく借りてもいいかな?どうぞ。
豊一さんの潔白を証明出来るかもしれない。
本当に?うん。
よろしくね姉小路くん。

(津田寛太)先生大丈夫でしょうね?裁判。
(久保丈太郎)まず問題ないでしょう。
(津田)それを聞いて安心しました。
裁判で勝ちマスコミと世間が抱く疑惑を完全に払拭するのがこちらの狙いです。
ところで向こうの代理人はどういう…?ひと言で言えば安手の弁護士です。
ハハハハ…安手。
スーツに例えるなら2着で3万円ぐらいですか?いやアハハ…。
2万5000円ってとこですかな。
アハハハ…。
先生のスーツはオーダーメイドですか?もちろん。
横浜で一二を争うテーラーです。
ハハハハ…。
うっ…うう…。
あ〜あボタン取れそうですよ。
ハハッ気にしない気にしない。
新調したほうが…。
とりあえず直してくれよ。
まだ買って半年も経ってないんだから。
バーゲンですか?わかる?そりゃわかりますよ。
2着で2万5000円。
先生もうちょっといいのを…!「ボロは着てても心は錦」ってか。
ハハハハ…!
(ため息)はいはい…じゃあもう付けるんで脱いでください。
冗談じゃありませんよ!辞めたっていつですか?ああじゃあ加賀谷さんの住所を教えてもらえませんか?はい。
ですから私は弁護士の姉小路という者です。
はい…はい。
えーっと…はい。
はいわかりました。
はいありがとうございます。
加賀谷って証人の加賀谷か?連絡がつかなくなりました…。
嘘…!でホストクラブも?突然辞めたって…。
どういう事ですか!?
(ため息)
(ため息)やられたかもな…。
そんな馬鹿な…。
えっ!消されたんですか!?ギャングじゃあるまいしそんな事するか!金だよ買収だよ。
汚いやり方…!とにかく彼のマンションに行ってみます。
お気をつけて!ん?でもどこから情報が漏れたんだ?ですよね…。
盗聴器…!探そう!シーッ!
(ドアをたたく音)加賀谷さん!
(ドアをたたく音)加賀谷さん!
(ドアをたたく音)
(女性)もううるさいわね!加賀谷さんなら今朝引っ越してったわよ!そうか…。
一応盗聴器探したが見つからない。
という事は…。
情報を漏らしたのはあの記事を書いたフリーライターしか考えられないですね。
信用してたんだけどなあ…。
野上さんの携帯の通話履歴を復元するしかない。
こんな事でへこたれるな姉小路!はい。
うーん…。
(真実)もしよ野上さんが預かり金の200万を受け取った時に会社に連絡していた事が証明されれば横領したのは別の人間って事になるわね。
はい。
野上さんの身の潔白を証明しなおかつ自殺の動機も別にあったという事になります。
復元私に任せてくれる?本当ですか!?私を誰だと思ってるわけ?お願いします警視殿。
了解。
フフ…。
おはようございます。
おう。
あれ?聡子さんは?今日は日曜日。
そうでした。
復元大丈夫かな?最新の復元ソフトバージョン7と聞いてますが。
バージョン7ねえ…。
うん心強いね。
ありがとう。
1個ください。
落ち着きなさい。
最新のソフトなんだろ?はい…。
そうそう。
前から聞こうと思ってたんだが野上弥生さん…。
はい。
弥生さんが何か?これは私の勘だが…君の初恋の人なんじゃないか?フッ…ハハハハ…!ハハハハ…!その笑いはどっちだ?図星か?図星だな?
(笑い声)
(2人の笑い声)
(携帯電話の着信音)来ました!もしもし?あったわよ。
11月2日15時7分。
相手は?それが残念ながら個人じゃなくてサクラソウ不動産営業二課。
営業二課…。
ありがとう真実さん。
それだけでも一歩前進です。
うーん…営業二課中沢のところか。
問題は中沢がどう出るかだ。
その200万は私が着服しましたとは言わんだろう。
そこは先生のテクニックで。
え?そんなテクがあったらさこんなボロい事務所構えてないよ。
ハハハハ…。
あっ!どうも。
先生!ん?どうぞ。
(佳未)近くまで来たので…。
日曜日もやっているんですね。
あ…いや通常は休みなんですが…。
これよろしかったら皆さんで。
あっありがとうございます。
じゃあ君…。
はい。
すいません。
あのこれは…?ドーナツです。
わあ!ちょうどお腹がすいたなって話してたところだったんです。
ねえ先生!そうね…。
いい事務所ですね。
今度の裁判頑張ってください。
あ…はい。
あの…佳未さん知ってるんですか?今度の裁判の事。
私は武井さんを応援しています!それじゃあ。
ああどうも…。
はあ〜…。
ん?敵情視察じゃないよな?なんて事言うんですか…。
うわあすごい!誰が食うんだよこんなに!ハハハハ!まんざらでもないくせに。
ほら。
おお。
なんだよ…。
僕はいい人だと思うけどなあ。
お前ね仮にあの人と結婚したら…。
僕の事は気にしないでください。
何?飛躍するいいチャンスじゃないですか。
馬鹿な事を…。
美味しいですね。
そりゃドーナツは美味しいよ。
あー…。
(携帯電話の着信音)ああつらい…うっ…。
はい。
もしもし私です。
すごいネタ手に入れちゃいました。
え?すごいネタ?芸能人の不倫カップルでも見たか?違いますよ。
サクラソウ不動産の中沢が自宅と違うマンションへ入っていったんです。
ああそう!何?入って10分経ちますがまだ出てきません。
よし!出てくるまで待機だ。
了解です。
あっ!ちょっと待って!君偶然中沢と出くわしたのか?偶然なわけないでしょ。
それじゃあ。
あっ…!あいつ…。
中沢がどうしたんです?私はいい事務員に恵まれた。
先生何があったんです?うん…。
うん…。
いやだから何があったんです!?あ〜…。
(ボタンを押す音)
(聡子)すいません…。

(エレベーターの到着音)よくやった。
ご苦労さん。
あっすいません。
女の顔がよく見えないな…。
君なんだいその言いぐさは。
よくここまで撮ったよ。
どんな感じ?水商売風?いいえ。
どちらかというと会社員風でした。
同感だね。
着ているものも地味だしね。
愛人でしょうか?決まってるだろ!これ。
この手の繋ぎ方…恋人繋ぎ。
ん?8階で降りたのは間違いないんですが…。
私明日また…。
駄目だよ。
君は面が割れてるんだから僕が行く。
いや私が行こう。
武井先生は駄目。
顔が怪しい。
君だって相当怪しいよ。
あのこのマンションの家賃を調べたんですが…。
(姉小路・武井)うん。
大体9万から13万。
若い会社員が払える額じゃありません。
中沢が払っているとすれば課長とはいえかなりの出費ですよね。
預かり金の200万やっぱり奴が…。
間違いないです先生。
しかし…どうやって立証する?
(石田裁判官)原告は訴状を。
被告は答弁書を。
それぞれ陳述でよろしいですね?はい。
はい。
(石田)本件は争点が明確ですのですぐに証人調べに入るという事でよろしいですか?はい。
はい。
ではまず原告申請佐藤証人の証人尋問を始めます。
まだ始まっちゃ嫌!早速ですが今年の11月2日午後3時頃あなたはマンション購入の手付金として200万円をサクラソウ不動産の野上豊一氏に渡しています。
間違いありませんか?間違いありません。
その際野上氏から領収書を受け取った。
そうですね?はい。
領収書はすでに証拠として提出しています。
その直後野上さんは電話をしている。
どこに電話をしたか覚えていますか?会社にです。
追加証拠として野上さんの携帯電話の11月2日の通話履歴を提出します。
午後3時7分その電話番号はサクラソウ不動産営業二課です。
相手の名前は言っていましたか?いえ。
ただ言葉遣いが丁寧だったように思います。
つまり上司に報告をしていたと?…だと思います。
これから横領をしようとする人間が上司に報告をするでしょうか?しません。
つまり200万円を横領したのは野上氏ではない。
これは明らかです。
以上。
被告代理人反対尋問をどうぞ。
はい。
ハハ…いやいやどうもどうも。
佐藤さん失礼ですがお年は?73です。
ああ…。
4年前に奥様を亡くされて現在は一人暮らしだとか。
はい。
裁判長被告代理人の質問の趣旨がわかりません。
(石田)被告代理人質問の趣旨を明確に。
先ほどあなたは野上さんが会社に電話したと証言されました。
しかし以前警察の事情聴取を受けた際にはそんな事は言ってませんでしたよね。
忘れておりました。
忘れていた…。
ハハハ…なるほど。
それじゃあ言葉遣いが丁寧だったというのもはっきりは覚えていない?異議あり。
誘導です。
(石田)異議を認めます。
いいですかこれは重要なポイントです。
野上氏が電話した相手が会社の上司だったと断言出来ますか?断言は出来ません。
電話の内容についてはどうですか?200万円を受け取ったと報告したと断言出来ますか?
(佐藤)出来ません。
(傍聴人たちのざわめき)静粛に。
では被告申請中沢証人の証人尋問に移ります。
あなたはサクラソウ不動産の営業二課の課長つまり野上氏の上司にあたるわけですね。
はい。
11月2日の事を伺います。
11月2日午後3時7分あなたは野上氏から電話を受けましたか?いいえ受けておりません。
ああ…。
もう一点。
その日野上氏から手付金の200万円を預かっているという報告は受けましたか?受けておりません。
はい。
以上です。
原告代理人反対尋問はありますか?はい。
では伺いますが野上氏は入社して10年ずっとあなたの下で働いてきたわけですね。
はい。
働きぶりはどうでした?真面目なほうだったと思います。
その真面目な野上さんが200万円もの大金を横領すると思いますか?それが事実だと知って驚きました。
ただ…。
「ただ」…なんですか?功を焦ったというか魔が差したというか…。
野上さんは亡くなる前の1カ月間1日の休みもなく立ち退きの交渉に当たっています。
それも非常に時間をかけ根気よく。
現に再開発予定地の大半の地権者の了承は取れています。
最後の最後に賄賂を渡すと思いますか?渡したという事実がある以上認めざるを得ません。
主人がお金を受け取ったかどうかは知りませんが売る事にしたから引っ越す準備をしとけと言われました。
野上氏はほぼ毎日ご主人が経営する喫茶店へ顔を出していたんですね。
はい。
言い争いになったりはしませんでしたか?いえ。
そういう事は…。
ではどうなんですかね?毎日顔を出す野上氏に対してご主人の接し方は?はい…。
野球の話で盛り上がったりだんだん親しくなっていったと思います。
そうでしたか…。
原告側反対尋問を…。
奥さん!あなた私にはだんだん野上さんを避けるようになったっておっしゃってましたよ。
どっちなんですか?避けていたのは最初の頃で最後のほうは割と…。
ここは法廷ですよ。
本当の事を話してください!異議あり!証人があたかも真実を話していないような臆測による尋問です。
異議を認めます。
どういう名目か知りませんが主人はお金を受け取ってそれで売る気になったと思います。
あなたですよね?加賀谷さんの事を被告側に漏らしたのは。
冗談やめてくださいよ。
加賀谷は向こうに寝返ったんですか?はいどいて。
すいません。
(丹羽)久保さん!ねえ久保さん!
(由紀子)駄目なのよね〜行人さんあそこでカッカしちゃ。
相手の弁護士はさすがよ。
ドーンと構えて動じない。
まるで武田信玄みたいだったわ。
フフフ…。
武田信玄?誰ですか?知らないの!?「人は石垣人は城情けは味方仇は敵」。
「武田節」ああ〜ブシ!侍ですか!もういいわ話になんない。
えっ?ただいま。
あっおかえりなさい。
まあ!お疲れさまでございました。
行人さんまだまだ第1ラウンド気にする事ないわよ。
これ山梨のお土産。
これ食べて元気出して!ありがとうございます。
今日の武井先生グッと控えて若武者の奮闘ぶりを見守る軍師官兵衛って感じでございましたわよ。
アハハ…君冷たいお茶。
あっはい!ところでこの間お会わせした佳未さんけなげな事おっしゃってましたわ。
「わたくしは父よりも武井先生の事を応援します」ですって!ホホホ…!泣けてきちゃいますわよねえ。
気に入ったんですのよ先生が。
叔母様…。
あっそうそう!今度2人で映画を観たいっておっしゃってましたけどどうします?叔母様今日はこの辺で…。
何故?僕も武井先生もまだ仕事が残ってるんです。
まあごめんなさい!頑張ってね。
フフフフ…。
それでは皆様ごきげんよう。
アハハハ…。
(聡子)ハハハハ…。
お気をつけて。
ハハハハ…。
よくしゃべる叔母様ね。
ええ…。
(ため息)やるべき事は1つ。
野上さんの身の潔白を立証し自殺の原因を覆す。
そして損害賠償金の6000万円を勝ち取る!うちの取り分は…。
マネーイズセカンダリー。
ですよね?先生。
うん。
向こうは宮島を最後の切り札として証人に出すつもりだろう。
それまで身を潜ませ我々に接触させない作戦ですね。
君は宮島を捜してくれ。
はい。
もうどんな手を使っても構わん!先生は?うん。
私は中沢の尻尾をつかむ。
わあ美味しい!そういう食べ方するの?はい。
(チャイム)あっ…上がって。
いやここで。
今日はうまくいかなかったけど僕は諦めないよ。
なんか無理してない?少しぐらい無理しないと太刀打ち出来ないよ。
でも大丈夫。
僕は至って健康だから。
ありがとう姉小路くん。
それじゃあ。
うん。
おやすみなさい。
おやすみなさい。
(ドアの開閉音)捜すといってもねえ…。
すいません。
なんの手がかりもないんでしょ?はい。
雲をつかむような…。
そうよ!身近に捜索のプロがいるじゃない。
えっ…?あっそうでした!鴨志田さん捜し方教えてください!うーん…。
よし。
まずは敵を知る。
敵を知る…敵を知る…。
その男が酒を飲むんだったらばどんなところで飲んでるか。
また男なら賭け事もあるな。
はい。
そうやって立ち回りそうなところを絞り込んでいくんだよ。
絞り込んでいくと。
絞り込んで…。
あとは金だ。
カードを使うとそこから足がつく。
ねっ。
カードを使う…。
あっ真実。
(真実)ん?お前警察庁だろ?協力してやったらどうなの。
ああそうね!お願いします真実さん!
(真実)ヘヘヘヘ…。
すいません。
ちょっといいですか?あのプラタナのご主人なんですけど最近この辺りにいないみたいなんですけどどっか行きつけの店とか知らないですか?わかんないですよね。
うん。
ちょっとわかんないですね。
すいません。
ありがとうございます。
すいません。
いらっしゃいませ。
はい。
あのプラタナのご主人なんですけど最近この辺りで見かけないみたいなんですけど行きつけの店とか知らないですかね?あのねいま少し行くとね立ち飲み屋さんがあるんです。
そちらのほうでお聞きになったほうが…。
あのすいません。
はい。
この中に千葉さんって方いらっしゃいますか?あっはい。
ちょっと!ちょっと千葉ちゃん。
千葉さんですか?
(千葉周作)ああ…。
わたくし弁護士の姉小路と申します。
あ…?姉小路だってよ!お公家さんか?ハハハハ…!さあ…。
あの宮島さんと親しいってお聞きしまして。
親しいって事もないけど。
何?あいつ捜してんの?はい。
ご存じですか?あっ!裁判やってるもんな今。
あいつに賄賂渡した奴が自殺してどうのこうのってあれだろ?はい。
あいつの事だからその200万持ってバクチやってんじゃねえの?バクチ?公営ギャンブル。
ああ競輪!オートだよ川口。
ああ川口オート。
ついてるよなあいつ。
俺も欲しいよ賄賂。
(観客たちの声援)
(観客たち)ああ〜!
(アナウンス)「まもなくオートレース場第9レースの投票を締め切ります」「ご投票お急ぎくださいませ」
(携帯電話の着信音)もしもし。
あっ鴨志田さん。
ああ。
今署の大崎くんと一緒なんだけどもその大崎くんの奥さんが勤めてる保育園が例の再開発地の中にあって野上さんがよくそこを訪れてきたらしいんだよ。
そうなんですか?会ってみるか?何かわかるかもしれん。
はい。
これから向かいます。
ありがとうございます。
いや礼だったら大崎に言ってくれ。
はい。
第二回口頭弁論は明日の午前10時からです。
私はもう法廷で知ってる事は全部お話ししました。
私は原告代理人として新たな視点からお聞きしたい事があるんです。
新たな視点?はい。
なんですか?それは。
ですから法廷でぜひ原告側証人として証言してもらいたい。
お願いします。
あいにくその時間は大事な会議が…。
中沢さん!何か…やましい事でもあるんですか?わかりました。
明日10時ですね。
これはこちらで…。
お待ちしております。
はあ…。
(真実)サクラソウ不動産をご存じですか?名前ぐらいはね。
現在北区で再開発事業を展開してるんですが。
サクラソウ不動産の土地買収を担当していた社員が自殺したんだよね?確か。
はい。
で奥さんが会社を訴えた。
自殺の原因を巡って今裁判で争ってるんだろ?さすが局長!なんでもよくご存じで。
で?でその自殺した社員から賄賂を受け取ったという男の行方がわかりません。
サクラソウ不動産が関与してる可能性があります。
捜査二課に協力してもらうわけには…。
どうして君がそこまで肩入れするんだ?実はブラック企業の違法行為についても積極的に捜査していくべきだと思っておりまして前々から一度調査すべきだと。
その意気込みいいね!ぜひやってくれたまえ。
はい!
(携帯電話の着信音)どうした?やっぱり社内不倫でした。
見つけたのか!?今尾行してます。
じゃあ。
あっ頼むぞ!野上さんってそんなに感じ良かったですか?
(大崎裕子)はい。
不動産屋さんのイメージが変わったぐらいです。
(大崎通夫)他には?子供好きだった。
子供ってすぐわかるの。
そうじゃない大人には寄っていかないから。
私自殺したって聞いた時信じられなかった…。
本当に自殺なのよね?ん?ああ…うんうん。
あの…今の話法廷で証言してもらえますか?えっ?…はい。
あっでも大丈夫なのかな?ねえ。
うん…。
ん?何?どうしたの?さっきから。
ああ…いや大丈夫。
何事も経験だからな。
よろしくお願いします。
(裕子)はい。
やらせてくださいよ。
余計イライラするんだよ。
じゃあ買ってこなけりゃいいでしょ。
森くん遅いなあ。
その愛人真っすぐ帰ってないとか。
また中沢とデートか。
頭にくるなあ。
先生やっぱり早く結婚したほうがいいですね。
お前に言われたくないよ。
戻りました。
(2人)どうだった!?変です。
(2人)えっ?お二人じゃなくて!いやお二人も変なんですけど。
(2人)はあ?愛人!愛人がどうした?別のアパートに帰りました。
名字は小谷です。
どういう事?あのマンションのあの部屋は中沢のセカンドハウスって事かもしれません。
セカンドハウス…。
だから愛人と密会するために借りている。
待てよここは重要だぞ。
我々は明日法廷で中沢が預かり金200万円を横領した事を立証しなければならない。
しかし今手元にある証拠は中沢に小谷という愛人がいる事だけだ。
しかもあのマンションに住んでいないという事になれば仕事の打ち合わせをしていたと言い逃れも出来る。
いやこちらには…ほらあの写真がある。
恋人繋ぎの。
でも決定的な証拠とは…。
そうね…。
うん…。
君のほうはどうなんだ?ああ…。
保育士の大崎裕子さんの証言は野上さんの人間性を知る上でこちらに有利だと思います。
よしよし。
あとは…。
ん?俺次第って事か?ホホホホホ…!ハハハハ…。
では原告代理人主尋問を始めてください。
はい。
園長さんにも伺いましたが野上氏はとても熱心で園側の条件もきちんと聞いてくれ代替地もいくつか探してくれたそうですね?はい。
そう私も聞いています。
証人から見て野上氏の印象はどうでした?はい。
とても誠実で子供たちともよく遊んでくれました。
あっ子供たちが野上氏によく懐いていたという事ですか?そうです。
きっといいお父さんになるだろうなって思ってました。
野上氏が自殺した原因を聞いた時はどう思いました?信じられませんでした。
賄賂の事ですね?はい。
お金で解決するような人があんなに熱心にそれも毎日やって来るでしょうか。
ありがとうございました。
終わります。
被告代理人反対尋問はありますか?ありません。
原告代理人引き続き尋問をどうぞ。
はい。
ここは真実のみをしゃべる神聖な法廷であります。
証人は2度目の出廷ご苦労さまです。
心に乱れはございませんか?裁判長無駄なおしゃべりをやめさせ審理を進めてください。
(石田)原告代理人尋問をどうぞ。
あなたは北区豊島にご自宅をお持ちですね?はい。
いわゆる二世帯住宅ですね?はい。
そこにご両親と?私の家族と住んでますが何か?幸せですか?裁判長尋問の趣旨がよくわかりません。
原告代理人本件と関係のない尋問は控えるように。
関係はあります。
甲15号証を示します。
このマンションはご存じですか?このマンションは王子駅から歩いて3分。
いいところですよねえ!うん。
セカンドハウスにはもってこいだ。
どうなんです?このマンションに部屋を借りています。
なんのために借りている部屋ですか?自宅には書斎がないものですから書斎として…。
次は甲16号証を示します。
この男性はあなたですね?もう一度聞きます。
本件との関係を明確にしたまえ!私が尋問してるんだ!あなたは口を出さない。
証人あなたはこの女性と…名前は伏せますが同じサクラソウ不動産に勤務するこの女性とこの書斎で会ってますね?週に何回も!はっきり言いましょう。
この女性はあなたの愛人だ。
このマンションの家賃は11万。
どうやってやりくりしていたのか知りませんが野上氏が11月2日に佐藤氏から預かった手付金の200万円着服したのはあなたじゃないんですか?違います!裁判長異議あり!着服したという証拠は何ひとつありません。
原告代理人他に立証に足る証拠はありますか?尋問は以上です。
大丈夫なんでしょうね?久保先生。
全く問題ないでしょう。
向こうには証拠も何もないんだから。
ただあの中沢という男は生意気ですね。
愛人なんて10年早い。
フフフ…。
先生宮島を証人に立たせて早々に決着つけてください。
もうたくさんです!わかりました。
次で終わりにしましょう。
あっもしもしカモさん。
野上さんの自殺なんですがもう一度調べてみてもいいですかね?何かあったのか?ええ。
どうも引っかかるんです。
わかった。
うんうん。
向こうは宮島を出してきて終わりにする気だ。
「私は間違いなく野上さんから200万円を受け取りました」か…。
そのお金を宮島は何に使ったんでしょうか。
ギャンブルですか?だろうな。
なんとか出来ないですか?先生。
ん…?あの奥さん…。
宮島の奥さんですか?なんか隠してるよな。
(携帯電話の着信音)もしもし。
あっ行人くん。
いろいろわかったわよ。
いろいろ?まず宮島繁雄なんだけど若い頃大手鉄鋼会社で組合活動をしていてその時一緒に活動していたのがサクラソウ不動産の津田専務。
えっ?2人はそんなに古い仲だったんですか。
まあ言ってみれば同志よね。
その2人の関係が今も続いているとしたら…。
はい。
津田専務は最初から怪しいと思っていたんです。
あと宮島の借金ちょっと信じられない額よ。
いくらですか?2000万。
2000万!?宮島はオートレースだけじゃなくいわゆる闇賭博にも手を出してそっちからも追われてたみたい。
じゃあ200万円なんて焼け石に水ですね。
この裁判の陰にもっと大きな悪が潜んでるかも。
ありがとう真実さん。
失礼します。
コーヒー飲みます?あっ…はい。
いただきます。
あの人みたいにはいかないけど…。
あの…奥さん。
ご主人の借金についてなんですが…。
してるでしょうね。
100万?200万?もっとです。
へえ〜私に内緒で…。
本当に知らないんですか?いくらなんですか?
(多香子)どうぞ。
いただきます。
どうせここを売るんだからそれでなんとかなるでしょ。
10年なんてあっという間ね。
私水商売でためたお金全部つぎ込んで…。
フフッ…。
あの人がコーヒー好きでね。
喫茶店なら真面目に働いてくれると思ったの。
美味しいです。
(小谷典子)本当なんですか?ええ。
中沢さんの奥様は本気でしたよ。
「あなたを訴えてやる!」って。
(典子)私どうなっちゃうんですか?うーん証拠がそろっていればそれ相当の慰謝料を払う事になりますね。
私が課長の奥さんに?そりゃそうでしょう。
精神的苦痛を与えたんだから。
冗談じゃない。
私のほうこそ精神的苦痛を与えられたわよ。
中沢課長にね。
そう…。
なんとかなりませんか?うーん…悪い男ですね。
フフ…。
別れようかな。
それがいいと思いますよ。
奥様には私のほうからうまく言っときましょう。
本当に?ありがとうございます!ところで二三お聞きしたい事が。
なんでも聞いて。
ハハ…あっどうぞどうぞ。
あの部屋は密会用ですか?仕事でも使ってたわよ。
ああ…。
中沢さん亡くなった野上さんについて何か言ってなかったですか?ああ…野上さんね。
なんでもいいんですが…。
真面目な奴ほど割を食うって言ってた。
真面目な奴ほど割を食うですか…。
確かにそれはあると思う。
損して得取れという言葉もありますが。
生きていくためには多少の泥水は…。
ハハッ…。
ああ…あなたお若いのに。
それで言うと野上さんの奥さんなんか大したものよね。
どういう事ですか?昔津田専務と付き合ってたらしいわよ。
不倫って事?そう。
元々彼女うちの社員で津田専務の下で働いてたから。
その事野上さんは…?知らなかったでしょうね…。
じゃあ知ってる人はそんなに…?それより!なんでしょう?私見ちゃったのよ。
何を?つい最近津田専務と彼女が一緒にいるところを。
嘘…!
(典子の声)それもかなり親密に…。
はっ!あっ…。
よりを戻したのかも。
はあ…。
はあ…。
最近っていつですか!?ひと月ぐらい前。
野上さんが亡くなる前ですね。
この事は姉小路には内緒ね。
ああ…。
野上さん弥生さんの不倫を知ってたのかな…。
あいつショック死するかもしれない。
もしかしてそれが自殺の原因だったりして…!あああ…君なんて事を…。
だからもしかしてって…。
おかえり。
あっ…おかえりなさい。
自殺の原因?弥生さんの不倫?あっいやいや…あの…。
あり得ないよ!あり得ないよ!えっちょっと…先生!
(宮島)逃げ隠れするのはもううんざりだよ。
明日で終わりにする。
ねえ久保先生。
うん。
ああ…はい。
宮島さんお酒はもう…。
予行演習ねいいよいつでも。
(津田)宮島!裁判を甘く見るな。
なんだよマジな顔して。
俺はお前と違って失うものが山ほどあるんだ。
再開発が成功したら次期社長はお前か。
わかったよ。
やりゃいいんだろ。
(救急車のサイレン)わかった?弥生ちゃんだよね?藤田弥生ちゃん。
全然変わってない。
ハハッ…。
豊一さんの潔白を証明出来るかもしれない。
本当に?うん。
よろしくね姉小路くん。
あっ叔母様…。
どこか具合悪いの?大丈夫です。
全然大丈夫じゃないわよ。
こんな時にはねこれがよく効くのよ。
フフ…。
なんですか?これ。
飲んで飲んで。
ええっ…?いいから飲んで。
…はい。
フフ…。
あっ…アハハ…。
(携帯電話の着信音)
(携帯電話の着信音)もしもし。
一つ扉が開いたよ。
扉?宮島なんだがな野上さんが自殺した翌日借金を全額返済してる。
ありがとうございます!ほら元気が出たじゃない。
ここのところちゃんとして。
ねっ。
あなたは借金を返したいその一心で野上氏から200万円を受け取った。
間違いないですね?間違いありません。
終わります。
原告代理人反対尋問をどうぞ。
はい。
宮島さん長い事雲隠れしてましたね。
人聞きが悪いですね。
旅行していたんです。
どちらに?大阪に1週間京都に1週間です。
泊まったホテルは?異議あり!どこに泊まろうと本件には関係ありません。
異議を認めます。
原告代理人は質問を変えてください。
はい。
証人は野上氏より200万円を受け取ったと先ほど証言されましたがいつどこでその時の状況を詳しく話してください。
11月2日午後4時頃私の経営する喫茶店の裏口に呼び出されその場でこれを黙って受け取ってくださいと渡されました。
他に誰かいましたか?2人だけでした。
証人は言われたとおり黙って受け取ったのですか?はい。
当然中身は確認しましたね?はい。
200万円。
はい。
帯がしてあった?それが2つ。
はい。
はい。
嘘をつくんじゃない!異議あり!裁判長!交代したいのですがよろしいですか?どうぞ。
あとは任せろ。
はい。
宮島さん。
あなた先ほど宣誓しましたよね。
良心に従って真実を述べ何事も隠さず偽りを述べないと。
はい。
では正直にお答えください。
あなたの借金はいくらですか?裁判長!本件に関係のない質問はやめさせてください。
原告代理人何を立証したいのかを明確に。
先ほど被告代理人の質問に対して証人は借金を返済するために野上氏より200万円受け取ったと証言しましたがこちらの調べでは証人の借金の額はそんな少額ではありません!証拠はあるのかな?のちほど提出します。
うーん…いたずらに審理を引き延ばしております。
裁判長!審理を進めてください。
(石田)原告代理人のちほどとは…?では11時半まで休廷します。
(指を鳴らす音)はあ…。
すいませんちょっと戻してください。
はい。
(操作音)屋上から落ちたのはこの20分後か…。
(大崎)すいませんこの男性に見覚えありませんか?うーん…見かけない顔です。
この画像をお借りしてもいいですか?はい。
(キーボードを打つ音)はあ…。
(エレベーターの到着音)あっ…!間に合いました!?うん!ありがとう!はい!審理を再開します。
(石田)原告代理人尋問をどうぞ。
はい。
追加の証拠として甲17号証を提出します。
これは11月3日付で証人が完済した借金の完済証明書の写しです。
金額は…2000万円。
ああ…それね。
説明してもらえますか?オートレースで大穴当てちゃって。
でたらめを言うんじゃない!あなたは別の人間から2000万円もらってるだろ!裁判長…これは恫喝です。
原告代理人ここは警察の取調室ではありませんよ。
失礼しました。
証人にお尋ねします。
あなたは野上氏からお金は一切受け取っていない。
違いますか?私は…野上さんから200万受け取りました。
終わります。
もう少し鮮明になる?
(鑑識員)わかりました。
(大崎)宮島に間違いありません。
(真実)これで屋上で宮島と野上さんが会ってた可能性が出てきたわね。
(工藤潔)岡崎警視ご協力ありがとうございます。
あとは東王子署が再捜査致します。
よろしくお願いします。
これまでの証人の証言を聞き私は野上豊一氏の人柄を多少なりとも知る事が出来ました。
人間としてとても誠実で仕事も真面目に取り組んできました。
携帯電話にこんなメモが残っておりました。
「あと一歩、もう少しだ、頑張るぞ」と。
そこで伺います。
そんなご主人がなぜ自ら命を絶ったのでしょうか?裏切られた。
…会社という組織に。
どう思われますか?はい。
私もそう思います。
自分の努力を無視するような仕打ちに絶望したと…。
そうですか。
以上で終わります。
ほらしっかり立ちな!男の子なんだからちゃんとやってよ!姉小路くん夫の潔白を証明して。
よろしくね姉小路くん。
ありがとう姉小路くん。
約束では私の横領には目をつぶると…!うん言った。
しかし愛人との写真まで公表されちゃアウトだろ。
専務!左遷だけは…。
専務!やめろ見苦しい。
(すすり泣き)大体愛人なんて100年早いんだよ。
100年。
ハハハハ…。
先生本当に勝てるんでしょうね?心配ご無用。
津田は意図して弥生さんに会社を訴えさせたんです。
そして会社を勝たせるために僕みたいな…。
もう言うな。
それにまだ負けと決まったわけじゃない。
あっ…。
やめてくれよ。
これ以上暗くさせるなよ。
(石田)判決を言い渡します。
主文原告の請求を棄却する。
(石田)訴訟費用は原告の負担とする。
裁判所から付言します。
本件では安全配慮義務違反及び因果関係に関する争点として野上氏の自殺の原因並びに200万円の賄賂の存在につき審理しましたがどちらにおいても原告の主張を立証するに足る証拠はない。
しかしながら被告サクラソウ不動産における労働環境の劣悪な実態は見過ごす事は出来ず裁判所として早期の改善を求めます。
ひと言お願いします。
(丹羽)久保さん!ひと言!判決が全て!いやいや…なんか…。
以上!ひと言短いのでいいですからお願いしますよ!申し訳ない。
ううん。
姉小路くんはよくやったわ。
本当にありがとう。
(大崎)東王子署です。
野上さんの自殺についてちょっと聞きたい事があります。
署までご同行ください。
野上さん他殺の可能性があります。
(工藤)あんたの友達の津田専務があんたの借金を肩代わりした。
もうすぐはっきりするが津田専務はダミー会社を利用して莫大な金を横領してたんだよ。
あんたは津田に頼まれて野上さんを呼び出した。
肩代わりの代償にあんた何やったんだ?
(野上の声)なんであんな嘘つくんですか!
(宮島)お前からもらったんだよ。
(野上)会社の金に手をつけてるのは津田専務なんですよ!あんたもその仲間なんですか!?だったらお前も仲間になりゃいいだろうが!何言ってるんですか!やっちゃいけない事があるでしょう!うるせえな…。
黙れ!なんですか…!おかしいと思わないんですか?
(野上)ああーっ…!ああ…!
(衝撃音)
(大崎の声)野上さんは不正なんか行っていない。
自殺する理由がないんだよ!そうだな。
俺もあいつを殺そうなんてこれっぽっちも思ってなかったよ。
弾みだ。
弾みでああいう事に…。
(雷鳴)悪い事は出来ないね刑事さん。
津田もこれで終わりだ。
フフ…。
野上さん子供が好きだったんだね。
弥生ちゃんは?津田専務はもう助からない?業務上横領罪で間違いなく起訴されるね。
業者から多額のリベートをもらってダミー会社にプールしていたんだから。

(津田)野上の携帯通話履歴消してくれた?君の知り合いでうだつの上がらない弁護士いないかな?姉小路くん私ね…。
弥生ちゃん事態は大きく変わったしもう一度損害賠償請求を起こす?今度はもっと有能な弁護士に依頼したほうがいい。
それじゃあ。

(一同)乾杯!裁判には負けましたけれどあの裁判で悪い奴が捕まったわけですからある意味勝ったも同然でございますわよね鴨志田さん。
ですね。
行人さんおめでとう。
ありがとうございます。
これも武井先生のおかげです。
いやいやいや…岡崎警視と鴨志田刑事のバックアップのたまものです。
ああそれは言えるかもしれませんね。
ねっ。
さすが弁護士言う事にぬかりがないわ。
フフフ…。
でも佳未さん遅いですね。
ああ…。
変ね。
昨日は「行きます」って嬉しそうに言ってたのに。
ああ…彼女は来ませんよ。
えっ…?先生まさか…。
丁重にお断りしました。
ええっ…?何故?タイプじゃなかった?私は自由を選んだ。
それだけです。
うん。
さあ皆さん頂きましょうかね。
ねえお腹すいちゃった。
あっ鴨志田さんチーズ。
チーズいりますか?はいどうぞ。
あっピザね。
(真実)ありがとうございます。
(由紀子)取り皿取り皿。
はいはいはいどうぞ。
いいの?はいどうぞ。
どうぞ。
2018/01/14(日) 10:00〜11:50
ABCテレビ1
日曜ワイド「おかしな弁護士2」[デ][解][字]

夜9時の「おかしな刑事」放送に先駆け、姉小路行人(石井正則)主演の「おかしな弁護士」第2弾を放送!幼馴染からの依頼に、弁護士・行人は裁判と恋心との狭間で揺れる!

詳細情報
◇番組内容
姉小路行人(石井正則)は、先輩弁護士・武井昭一(正名僕蔵)の法律事務所に所属する、新米弁護士。プライベートでは警視庁東王子署の警部補・鴨志田新一(伊東四朗)とその娘で警察庁刑事局のエリート警視の岡崎真実(羽田美智子)と奇妙な同居生活を送っているが、鴨志田と真実が実の親子だということは、2人の職場の人間は誰も知らない…。そんなある日、行人のもとを、小学校時代の同級生・野上弥生(白羽ゆり)が訪ねてきた。
◇番組内容2
弥生は亡夫・豊一(菊池隆志)の潔白を証明するため、彼の勤務先だった大手不動産会社『サクラソウ不動産』を訴えてほしいという。
豊一は『サクラソウ不動産』の社員で再開発地区の地上げ交渉を担当していたが、反対派の住民と会社の板挟みとなって先日、飛び降り自殺したばかりだった。しかし、会社側は、豊一が会社から横領した金を反対派住民に賄賂として渡していたと発表。その発覚を苦に、命を絶ったと主張していた。
◇出演者
石井正則、正名僕蔵、伊東四朗、羽田美智子、田島令子、大和田伸也、月岡 鈴、白羽ゆり、飯田基祐、伊東孝明、真瀬樹里、新納敏正、青山 勝、小宮孝泰、ノモガクジ、山本南伊
◇スタッフ
【脚本】水谷龍二
【音楽】吉川清之
【監督】田村孝蔵
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/nwide/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:41783(0xA337)