海外ビジネスで必ず押さえておきたい「キーワード」7選

掲載日:2018年01月17日

「どこの国にビジネスチャンスがあるのか?」「自社の事業が進出すべき国は?」「◯◯に進出したいが、どうやって進めればいいのか?」――。海外ビジネスを検討しはじめた企業は、最初にこうした疑問にぶつかるでしょう。そのため、まず行うことは「情報収集」となります。

インターネットが発達した現在、情報収集は飛躍的に楽になりました。GoogleやYahoo! といった検索エンジンにキーワードを入力すれば、必要な情報を「ある程度」は取得することができます。ただし、「検索スキル」というものが必要になります。簡単に言えば、キーワードを選定する力・知識となります。

そこで、本記事では、海外ビジネスを検討するにあたって、調べておきたいキーワードを7つご紹介いたします。基本的な情報から、普段あまり目にすることのないキーワード、流行りの言葉などを取り上げます。是非、ご参考にしてください。

キーワード1:「国名進出 日系企業」

日本企業の海外進出は、増加の一途を辿っています。多くの企業が海外市場にチャレンジし、成功を収めています。御社が海外ビジネスを検討する上で、最も参考になるのは、そうした先駆者たちの情報となります。「国名進出 日系企業」というキーワードで検索することによって、その国にどれくらいの日本企業が進出し、成功を収めているかを知ることができます。

また、そうした企業の業種を分析することによって、その国の市場の傾向を読み取ることにも繋がるでしょう。例えば、「ベトナム進出 日系企業」というキーワードで調べた情報を分析すると、最近では「IT業」での進出が増えている傾向が読み取れます。これには、ベトナムという国がITに注力していることや、人件費の安さと言った要因があるのですが、ベトナムのIT業に多くの日本企業が注目し、チャンスを見出しているということがわかります。

キーワード2:「国名進出 外資規制」

次に押さえておきたいのは「外資規制」というキーワードです。世界各国では、その国ごとの法律があり、その法律で自国の利益を守ろうとしています。その最たるものが「外資規制」。外資の参入によって、国内事業者のビジネスが阻害されるようであれば、長期的な国益につながりません。そのため、ほとんどの国が多かれ少なかれ、特定の業種に外資規制を設けています。

ただ、一口に外資規制と言っても、「◯◯%以下の資本であれば可」といったように、グラデーションがあり、国によって本当に様々です。であるからこそ、自社の検討している事業が、どの国で規制され、また開放されているかを知ることは非常に重要となります。

キーワード3:「国名 最低賃金」

さて、海外でビジネスを行う目的は、市場の開拓であったり、現地での生産といったものが主でしょう。そのため、現地に拠点を設け、現地の人材を活用する必要が出てきます。その際の重要な要素といえば、「人件費」でしょう。

ただし、人件費は業種や職種によって、大きく差が出てきます。「国名 人件費」などで調べてしまうと、非常に多くの情報が混ざって出てきてしまうため、比較に手間がかかってきます。そこで、オススメなのは「最低賃金」というキーワード。こちらを検索することによって、その国の大まかな所得水準を知っておくことが重要となります。

キーワード4:「国名 人材」

人材において重要なのは賃金だけではありません。国が違えば、そこで生活する人々も大きく変わってきます。日本人とは全く違った商習慣・働き方をします。そのため、海外進出をする上では、進出国の人材の特徴を把握しておくことが重要となります。

この「人材の特徴」ですが、海外ビジネスを行う上で一二を争うほど重要な要素となります。ビジネスを行うのは人です。その成功の可否を決めるのも、人材と言えます。

キーワード5:「国名 物価」

さて、もう一つ基本情報として押さえておきたいのは「物価」です。人件費にも大きく影響する要素ですが、たとえば飲食業や小売店舗では、物価が売上に大きく影響しますので、進出計画を考える上で必ず考慮して置かなければ行けない問題です。現地の物価に、自社製品・サービスの販売価格を合わせるかどうかも含め、判断材料として現地の物価は最初に押さえておきたい要素です。

キーワード6:「ハラル」

この耳慣れない「ハラル」という言葉、ご存知でしょうか? 最近は話題になることが増えてきていると思いますが、2100年には世界最大勢力へと発展すると言われているイスラム教徒(ムスリム)に関する用語となっています。

ハラルとは、「合法」という意味を表します。一方で、ハラムが「非合法」の意味を表します。イスラム教においては、日常生活で口にするもの、身に着けるものなどがそのイスラム法により規定されています。例えば、豚やアルコールがハラムです。豚はイスラム法において不浄なものとされており、アルコールは心を失わせるもの、体に良くないものとされているためハラムになっています。このハラルに関して、イスラム教徒は厳格であり、意識せずにイスラム教徒に物を売ったりサービスを提供したりすることはできません。

イスラム教徒は日本でこそ、マイナーな存在ですが、海外では大きな割合を占める国も多く、概念を知っておくことは重要です。さらに詳細な内容は下記記事を御覧ください。

『「ハラル」とは?|世界最大勢力となるイスラム市場の展望』
https://www.digima-japan.com/knowhow/indonesia/4923.php

キーワード7:「インバウンド」

インバウンドとは、「中に入ってくる」という意味の単語です。それが、旅行業界においてはインバウンドツーリズム、として使われています。「国内に入ってくる旅行」という意味で使われていて、つまり「訪日外国人旅行」のことをインバウンドと略して呼んでいます。

この「インバウンド」という言葉、最近耳にする用になったという人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、インバウンド市場は急拡大を続けています。2015年の訪日外国人観光客の数は1973万人と、前年度比47.1%増で過去最高値を記録していました。しかし、2016年の訪日外国人観光客数は、急激な成長を見せた2015年度比から21.8%増加し、2400万人を突破したことが日本政府観光局により発表されました。そして、2017年は2800万人を超えています。政府は、2020年に4000万人、2030年には6000万人の訪日外国人数を目標に掲げており、今後のインバウンド市場のさらなる拡大が期待できます。

こちらも押さえておきたいトレンドキーワードとなります。さらに詳細な内容は下記記事を御覧ください。

『東京オリンピック後のインバウンド市場を予測! 2030年でも訪日外国人は増加?』
https://www.digima-japan.com/knowhow/world/4984.php

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上紹介した7つのキーワードは、一度検索しておくことをオススメします。その上で、御社の海外ビジネス戦略を組み立てはじめてください。

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