日航機、管制の許可なしで関空に着陸 管制官も失念
日本航空の旅客機が昨年7月、管制の着陸許可を受けずに関西空港に着陸していたことがわかった。同社は機長らに厳重注意し、国土交通省は同社と管制官に再発防止を徹底した。
同社や国交省によると、旅客機は台湾の桃園国際空港発関空行きのJL814便(ボーイング737―800型)。昨年7月8日午後0時半ごろ、管制からの着陸許可を受けずに、関空に着陸した。滑走路に他の航空機はなく、乗員乗客135人にけがはなかった。
旅客機が空港に着陸するには、管制から滑走路への進入許可を受けた後、着陸許可を受けなければならない。だが、この旅客機の機長と副操縦士は進入許可を受けた後、他の航空機と管制とのやりとりや進入手順の確認に気をとられ、着陸許可を受けるのを忘れたまま着陸したという。管制官も着陸許可を出すのを失念していたという。
同社は「あってはならないことで、再発防止に努める」とコメントした。国交省関西空港事務所は「忘れていたでは済まされないミス。あらためて指導を徹底する」と話している。(野田佑介)
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