こんにちは。
本日もご覧いただきありがとうございます。
今回の記事は、私が構図を撮る際に最近意識している考え方についてです。
さっそくですが、私を含めて一眼レフ初心者の人って、現場でこういうこと考えません?
お、これ写真撮ろう。
F値決めて、SSを見て、、、。
うん、遅すぎない。大丈夫、ブレないはず。
もし遅いならISO上げないといけないもんね。
よし、じゃあ撮るぞっ。
カメラ構えて、主役は真ん中じゃなくて三分割の交点に!
はい、撮れたー!!
そのあと家に帰ってからあらためて、うーん下手ではないけど平凡だなー。ってなりませんか?
この過程にホワイトバランスを考えたり、露出を調節したりが入ることはあるでしょうが、なんだかスッキリしないまま次の撮影でも同じことを繰り返しちゃう。
そして上手くなった気がしないというサイクル。
はい、まさに私のことです。
しかし考えてみてください。
この過程自体はプロもアマチュアもさほど差はないはずなんです。
きっとこの各段階をしっかり見直すことこそ、上達に繋がるはず!
ということで、今回は構図のお話。
こちらの記事でも写真上達方法の一つとして構図が大事とお話しさせていただきました。
今回はもう少し構図作りの考え方に踏み込んでいきたいと思います。
当ブログでも今までにいくつかの構図をご紹介してきました。
どういった形で写すと、どういった効果が期待できるかという内容です。
もちろん一つ一つの構図を知り、使うことは非常に効果的。
でもでも、ここまでだとなんの進歩もございません。
主役の配置を決めるために構図を使うのは良いんです。素晴らしい。
でも写真って、主役以外にも写ってません?
主役以外を全てボカし切っている 時、主役以外は写さないと決めているとき以外、必ず他の何かが写っていると思うんです。
これならオッケー。と思いましたが、これでも彼岸花の後ろには「影」という副題がいますね。
特に風景写真なんて顕著です。
遠くにある山並みと夕陽を撮るなら、手前に他の木とか岩とかないですか?
写真に写り込むなら、これらもきっちり配置を考えるべきです。
つまり、主題に対する構図、副題それぞれに対する構図、これらを重ね合わせて写真を作る•見るイメージです。
世の中には素晴らしい写真がたくさんあります。
いいなぁ、素敵だなー。で終わっちゃうと勿体無い。隅々まで見て、構図を解析してみましょう。
知らない技術、思わぬ配置、それらはきっとあなたの力になります。
こちらは石灯籠の並びの美しさを主題として、構図を3層構造にすることを意識して撮影しました。
詳しく見てみましょう。
前景の石灯篭は右手前から中央奥に向かい線の構図。視線を誘導することで主題とした「並び」の強調してみました。
次に中景、木々と葉っぱです。これは三分割構図で上の水平分割線までで葉っぱをおさめています。それにより下2/3に視点を集めることができます。
メインの石灯籠のビジュアルウェイトを上げる作戦ですね。
そして後景、鳥居です。こちらも三分割構図左側に配置することで視覚的安定感を狙ってみました。
いかがだったでしょうか?
このようなことを意識しながら撮ったからか、お気に入りの一枚に仕上がっています。
こちらは明石海峡大橋です。
同じく3層構造を意識したものですね。
前景としての手前柱部分を三分割構図、右側分割線。
中景として橋本体を手前から奥に向かって、線の構図で奥行きを表現。
後景として奥側柱を三分割構図、左側分割線です。
今回は橋自体の巨大さを見せたかったこともあり、上部の空間を大きく撮りました。
しかし、もっとローポジションで撮影して、奥に写る淡路島を引き上げ、三分割構図に当てはめても安定したかもしれませんね。
このように何を撮るにしても、ポジションやアングルは自由自在。
被写体をどう切り取るのかが難しいところであり、楽しいところです。
しかし人には癖があり、自由自在にも関わらず、なんとなく同じ雰囲気の写真ばかりになってしまうことが多々あります。
そんなときは今回の内容をチラッと思い返してみてください。
今までとは一味違った切り口での撮影が出来るかもしれません。
構図を使おうという意識が、きっと一歩成長させてくれるはず!
本日も長々とお話をしてしまいました。
最後までお付き合いありがとうございます。
皆様に何かお役に立つ部分があると幸いです:)