昨日 鹿児島など九州地方でかなり珍しい夜光雲を観測したようです。まるでオーロラのような神秘的な光景ですが、なぜこのような雲が出たのでしょうか。本日の天気のあれこれではその詳細についてお届けしたいと思います~
目次
- 1.西日本の広い範囲で『夜光雲』を観測!!
- 2.『夜光雲』ってどんな雲(・・?
- 3.『夜光雲』の発生メカニズムは?
- 4.『夜光雲』を生み出したのは、ロケットの発射だった!?
- 5.ロケットのガスが高層で凝結した結果が『夜光雲』か!?
- 6.日本で『夜光雲』が見たければ、ロケット打ち上げ時がおススメ!!
- 7.まとめ
1.西日本の広い範囲で『夜光雲』を観測!!
18日午前6時半頃に九州・四国など西日本の広い範囲で『夜光雲』と呼ばれる珍しい雲が観測されました。白や赤に光り輝く羽衣のような神秘的な雲にカメラでシャッターを切る人が続出したようです。
まるでオーロラのような光景ですね。本当にここは日本なのでしょうか。
2.『夜光雲』ってどんな雲(・・?
『夜光雲』はやこううんと読み、日の出前や日没後に観測される雲で、一定の条件下でしか現れないかなり珍しい気象現象です。
普段我々の見ている雲は、地上~せいぜい10㎞付近までに出来るのに対し、『夜光雲』は地上から75~85㎞の中間圏界面付近で発生します。ちなみに『夜光雲』は地球上でもっとも高いところに出来る雲と言われています。
また夏半球の緯度50°~70°付近と高緯度で観測されることが多く、低緯度で観測されるのは稀となっています。
通常の雲についてまとめた過去記事はこちら☟
3.『夜光雲』の発生メカニズムは?
『夜光雲』は、夏になっている半球の極上空を覆う低温の空気に、中間圏子午面循環に伴って冬半球からの高温の空気が進入して衝突することで、その付近で雲が発生します。
地上付近に発生する雲は白っぽく見えますが、『夜光雲』は40~100nmの小さな氷が主な構成物になっており、レイリー錯乱をすることで、鮮やかな色に見えたりします。
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4.『夜光雲』を生み出したのは、ロケットの発射だった!?
高緯度で夏に発生することが多い『夜光雲』が、なぜ冬の日本列島で見られたのでしょうか。『夜光雲』がこの条件下で見られたのは、ロケットの発射が関係しているのです!!
18日午前6時6分に鹿児島県のJAXA内之浦宇宙空間観測所からイプシロン3号機の打ち上げが行われていました。
打ち上げの様子がYouTubeに載っていたので、ご覧ください。
イプシロンロケット3号機、打ち上げ成功 「ロケット雲」も出現
5.ロケットのガスが高層で凝結した結果が『夜光雲』か!?
イプシロンロケット3号機の 打ち上げから数分後には、ロケット燃料の炎とは別に、彗星の尾のような白い光の帯が見られました。これはロケット発射に伴ってガスや塵などで発生したと見られますが、この排煙の中の水蒸気が高層で凝結したのが『夜光雲』だと推定されています。
この条件下で日の出前だったこともあり、雲が地平線の下にある太陽の光を受けたため鮮やかな『夜光雲』が見られたと思われます。
6.日本で『夜光雲』が見たければ、ロケット打ち上げ時がおススメ!!
『夜光雲』は夏半球の高緯度で見られることが多い現象で、日本でこの現象が見られることはほぼありません。ただ、ロケットの打ち上げ時には時間帯や風向きなど一定の条件が揃えば、また見られる可能性もあります。日本で『夜光雲』が見たければ、ロケット発射時を狙ってみると良いでしょう。
ちなみに次回のロケットの発射予定は、2月25日午後1時~3時に種子島宇宙センターとなっていますが、時間帯から考えてちょっと『夜光雲』は難しそうですね。
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7.まとめ
九州・四国など西日本の広い範囲で『夜光雲』が観測されたようですが、ロケットの発射によるものだったようです。一定条件が揃えばロケット発射時には見られるチャンスもあると思うので、日本で見たい方はロケット発射を待ちましょう。
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