登山で使用するモバイルバッテリーの選び方2018年版
登山を始めアウトドアを満喫するための電子機器が増えてきた2017年。登山道をナビーションしてくれるGPS機能つきスマートウォッチやYAMAPといったスマホアプリなど、登山の在り方が変わり始めた年だったといえるでしょう。
そうなると必然的に問題になるのがバッテリー。登山で電子機器に依存するほど電源が落ちた時危機的な状況に陥ります。コンパスと紙の地図を扱いオフライン状態でも自分の位置を正確に把握するのが第一ですが、スマホやスマートウォッチと合わせて使うことでより安全に登山を楽しむことができることもまた事実。
去年はあまり深く考えずにモバイルバッテリーを買ってしまい、実際に使うシーンを想像したら明らかにミスショッピングだったものが多かったため、登山に持っていくべきモバイルバッテリーを私が普段登山で使用しているギアを使って考えてみます。
登山で使用している電子機器
バッテリー容量 | |
iPhone X | 2,716mAh |
PRO TREK Smart | 300mAh(予想) |
SUUNTO SPARTAN ULTRA | 300mAh(予想) |
Zolo Liberty | – |
Bose Quiet Confort 35 | 180mAh |
アウトドア用のスマートウォッチのバッテリー容量が正確にわからなかったためApple Watchを基準に300mAhとして考えます。スマートフォンはiPhoneXで2700mAhなので3000mAhと考えればほとんどのスマートフォンに対応できると思います。充電はロスのない理論値で考えます。
日帰り登山で必要なバッテリー
アウトドアウォッチでGPSを使ったナビゲーションを使用しても日帰り登山でバッテリーがなくなることはなかったのでスマートフォンの充電ができる容量のモバイルバッテリーで十分でした。
バッテリー容量 | 充電回数 | |
スマートフォン(iPhone X) | 3000mAh(2716mAh) | 1 |
PRO TREK Smart | 300mAh(予想) | 0 |
Zolo Liberty | – | 0 |
Bose Quiet Confort 35 | 180mAh | 0 |
必要なバッテリー容量 | 3000mAh |
現在使用してるのはバッテリ容量5200mAhのAstro M1(現行機種のAstro E1)ですが、日帰りなら46g軽いAnkerのPowerCore+ miniの方が良さそうです。程々の容量の1ポートのモバイルバッテリーはスマホを持っている人ならばほとんどの人が持っていると思いますので、今現在使っているもので代替できると思います。
Anker PowerCore+ mini | |
---|---|
バッテリー容量 | 3350mAh |
搭載ポート数 | 1 |
重量 | 80g |
1泊登山で必要なモバイルバッテリー
小屋泊・テント泊では充電式の時計やスマートフォンはすべて再充電の必要がありました。SUUNTOのSPARTAN ULTRRAは設定次第、PRO TREK Smartはマップナビゲーションをすると必須です。
バッテリー容量 | 充電回数 | |
スマートフォン(iPhone X) | 3000mAh(2716mAh) | 1 |
PRO TREK Smart | 300mAh(予想) | 1 |
Zolo Liberty | – | 0 |
Bose Quiet Confort 35 | 180mAh | 0 |
必要なバッテリー容量 | 3300mAh |
アウトドアウォッチ1つ+スマートフォンの充電が必要の場合は余裕を持って4000mAh以上のモバイルバッテリーが必要になります。できれば同時に充電できる2ポート搭載のモバイルバッテリーが理想です。
表には入れていませんが、現在アウトドアスマートウォッチのPRO TREK Smart WSD-F20とSUUNTO SPARTAN ULTRAを左右に付けて使い勝手を検証しているため最低スマホと時計2つの充電が必要になり、1ポート目で時計の充電をし、完了したらもう一台、2つ目のポートはスマホ専用という使い方になります。
ちなみに夏の北アルプスなどテント場が混雑する場であったり、一緒にテントで寝るパートナーのイビキがうるさくて寝られないときのためにノイズキャンセリングヘッドホンBOSE Quiet Confort 35を持っていくことにしています。特にイビキはほとんどカットしてくれるため山での寝付きが悪い人にはおすすめします。
より軽量性を求めて今年のはじめにANKERのワイヤレスイヤホンのZolo Libertyを購入したのですが、こちらはケース充電式で24時間再生できるためモバイルバッテリーは必要はなさそうです。
私が使っているのはAnker PowerCore Fusion 5000。コンセントから直接給電できるため登山の前に旅館に泊まったりする際、バッテリー充電とスマホや時計の充電が同時に行えるため荷物を少なくすることができます。
Anker PowerCore Fusion 5000 | |
---|---|
バッテリー容量 | 5000mAh / 18.5Wh |
搭載ポート数 | 2 |
重量 | 189g |
2泊登山で必要なモバイルバッテリー
スマホと時計を2回充電できるモバイルバッテリーが必要となります。
バッテリー容量 | 充電回数 | |
スマートフォン(iPhone X) | 3000mAh(2716mAh) | 2 |
PRO TREK Smart | 300mAh(予想) | 2 |
Zolo Liberty | – | 0 |
Bose Quiet Confort 35 | 180mAh | 1 |
必要なバッテリー容量 | 6780mAh |
よって7000mAh以上のモバイルバッテリーがおすすめ。そのために購入したモバイルバッテリーがこちら
……ポート1つしかないorz
容量だけ見て運用を考えずにモバイルバッテリーを購入するとこのようなことになります。
もちろん充電が早いアウトドアスマートウォッチを先に充電してからスマホを充電すればいいのですが、めんどくさいのもまた事実です。電子機器がスマホ一台で2泊以上の登山をするのでしたらこちらが大正解です。
Anker PowerCore Speed 10000 QC | |
---|---|
バッテリー容量 | 10000 mAh |
搭載ポート数 | 1 |
重量 | 198 g |
本来ならば2ポート以上あるモデルを買うべきでした。なので2泊以上の登山でスマホと時計を持っていく人はこちらの方が幸せになれます。
Anker PowerCore 13000 | |
---|---|
バッテリー容量 | 13000 mAh |
搭載ポート数 | 2 |
重量 | 240g |
2泊までの登山なら10000mAh以上のモバイルバッテリーがおすすめ
大は小を兼ねるという考え方をするなら10000mAh以上のモバイルバッテリーを持っていけば2泊までの登山に対応できそうです。
バッテリー容量 | ポート数 | 重量 | |
---|---|---|---|
Anker PowerCore+ mini | 3350mAh | 1 | 80g |
Anker PowerCore Fusion 5000 | 5000mAh | 2 | 189g |
Anker PowerCore Speed 10000 QC | 10000mAh | 1 | 198g |
Anker PowerCore 13000 | 13000mAh | 2 | 240g |
1泊以上に必要なバッテリー容量になろうと重量はどれも似たり寄ったりになります。スマートフォンと何かの電子機器を同時に充電する可能性があるなら240gと少し重量はありますが、Anker PowerCore 13000が個人的にはおすすめです。
…買わねば。
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