ロンドンの赤い電話ボックス、改装されさまざまな用途に

英ロンドンの改装された電話ボックスでスマートフォンの修理業を営むフアド・シャイビさん(2017年10月20日撮影)。(c)AFP PHOTO / Tolga Akmen〔AFPBB News

 現在でも多くの人が「おやつ」という言葉を使っていますが、その源流を意識することは21世紀の日常生活では、ほとんどないように思います。

 今回は、そんな「常識の入れ替え」を考えてみたいと思います。

インターネット23年

 1995年、インターネット元年と言われ、「IT革命」がしきりと標榜されたのがついこの間のように思いますが、2018年は、あれから23年が経過した計算になります。

 ということは、あのとき生まれた子供たちが、4年制の大学を出て新社会人になることも意味します。

 生まれたときからインターネットがある世代。これは「物心がついたときから」と言い換えれば、もう少し遡ることができるでしょう。

 1990年前後、あるいは大きくくくって「平成生まれ」は、分別がつくようになった頃には既にインターネットが存在し、社会は大きく情報化の度合いを高めていた。

 それによって得られた、様々な利便も確かにあります。

 と言うより今日の若者が手放すことができなくなってしまったスマートフォンなど、生活時間の大半を取られている。蚕食していると言ってもいいかもしれません。文化習俗は、1995年以前には想像だにできなかったものばかりになりました。

 1990年代前半は、いまだ「ポケットベル」が現役の通信機器として活躍「ベル友」などという言葉もありました。これが分かるのは、いまや40歳以上と年がバレてしまうはず。

 私も、当時のパートナーとのやり取りを公衆電話のプッシュホンからポケットベル向けに高速で打っていたのをよく覚えています。