えいちゃーろぐ!

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投資の素人が仮想通貨を1ヶ月半くらい頑張った話

更新が久しぶりすぎてブログの書き方がわからない。こんにちは、えいちゃーです。

 

仮想通貨、上がったり下がったりして連日騒がしいですね。じつは私も昨年12月4日から今年の1月16日まで地味〜に参戦していました。今回はその記録を保存する記事ということになります。

 

【参戦の動機】

昨年の9月くらいでしょうか。フォロワーが仮想通貨取引で利益を上げていたのを見て、「いいなーお金ほしいなーバイトしたくないなー」と思ったのが発端です。しかしその時の私はまだ19歳。口座開設に親の同意が必要ということで断念しました。

11月に20歳を迎え、さてそろそろ始めるかと腰を上げたのが12月4日。相場は上がり調子でしたので、3万だけ入れて、4万くらいになったらラッキー! と引き上げるつもりでしたが、気づいたら30万円を突っ込んでいました。ビットコイン(BTC)とモナコイン(MONA)に半分ずつくらいです。バイトで貯めた貯金の8割を仮想通貨に突っ込んだわけですね。本当によろしくないです。

それほど自信があったのかというと……ないです。記事タイトルにもありますが、私は投資を一度もしたことがありません。トレード履歴といえば学食で買った100円のジュースをクラスメイトに120円で売りつけたくらいしかないです。ということで実戦で勉強しながらの、手探りの投資となりました。

 

【12月前半 幸運の時期】

さてさて、これは本当にラッキー以外の何物でもないのですが、BTCとMONAが買って数日で暴騰します。

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ここで30万が50万に増えた私は、30万円を日本円に戻し、余剰資金20万円を使って某インフルエンサーが推していたBitzeny(ZNY)とXPを購入しました。ZNYが17万円、XPが2万円と少しでしょうか。両者とも非常にマイナーな銘柄でして、将来上がるか分からない、いわば宝くじのようなものです。……結果オーライではありましたが、宝くじに20万円も突っ込むのは本当にダメだったと感じます。

その後は爆上げの反動でジワジワと下げながらも、おおよそヨコヨコで相場が推移していきました。

 

【12月後半 辛抱の時期】

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はい。暴騰に暴落は付きものです。手元に残っていた日本円30万円を使って調子づいていたビットコインキャッシュ(BCH)を購入しました。1枚47万円で掴みました。一時25万円まで落ちました。12月23日は唯一の原価割れを起こした日でして、ZNYとXPを合わせても総資産が30万円を下回るという地獄を見ました。胃の調子が悪くなりました。そのあと多少は回復したものの、12月前半のラッキーをチャラにしてしまったということですね……。

年末年始は税金の関係で利益確定させる(=売る)人が増加する傾向にあります。とりあえず年を越すまでは持ち続けて売る機会を伺おうと決意し、耐え忍ぶ時期が続きました。この時期に年内のトレードを反省し、かなりの知識を蓄えることができたと思います。

 

【1月1日〜1月9日 奇跡の正月】

なかなか浮き上がれない日々を過ごしていましたが、昨年購入したXPが大手取引所Binanceに上場するかもしれないという期待によって暴騰し、それを皮切りに、いわゆる「草コイン」ブームが到来しました。草コインブーム……まだ購入者の少ない・単価の低い・将来性が不透明なコインが次々に暴騰していくものです。2万円ちょっとの価値しかなかった私のXPコインも50万円前後まで値上がりしました。この資金を用いて「次に暴騰するであろう草コイン」を見極めては買い、上がったら売り……を繰り返す草コイン回転の正月が到来しました。

私が投機的に購入した銘柄としては、TRX,PAC,DBC,ITNS,XRB,REDD,SHND,MINTなどなど……。「みんなが気づく前に仕入れ、みんなが買ったら売る」というタイミング重視のゲームです。銘柄の選定や売買のタイミングを見極めるにあたっては、Twitterをフル活用することにしました。

戦略はこんな感じです。

1.草コインの情報を調べ、候補となる銘柄をいくつか考えておく

2.銘柄のホワイトペーパーを読み、それなりに将来性がありそうな雰囲気を醸し出している(実際に将来性がある必要はありません。みんなが買いたくなる雰囲気です)場合は銘柄名をTwitterでサーチする。

3.Twitter上であまり呟いている人がいなかった場合は購入する。

4.購入後、その銘柄を絶賛するようなツイートをしておく。

5.しばらくして銘柄が高騰してくると、その絶賛ツイートにいいねが付くようになったり、その銘柄を推している人からフォローされるようになってくる。これが「みんなが買ったタイミング」に該当するので売る。

6.その利益で新しい銘柄を買う。

 

ザ・投機です。その銘柄のことを本気で応援している人に怒られそうな感じですが、草コインの大半は中身のないScamコインですので、長期保有するには向いていないと考えます。

当時のポートフィリオのスクショが何枚か残っています。

1月5日

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1月6日

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1月7日

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1月8日

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1月9日

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保有コインが毎日のように入れ替わっているのが分かるかと思います。昨年末から引き摺っていたBCHも損切りして草コインの回転に充て、えげつない速度で資産が増えていきました。

 

【1月10日〜1月16日 消化試合】

1月9日には一時260万円近くまで資産が増えましたが、ここにきて「次に買いたい草コインがない」という現象に陥りました。つまり、草コインへの投機が終了してビットコインほかメジャーな銘柄に資金が戻る時期だろうと判断し、1月10日にはその時点で保有していたほぼ全ての草コインをBTC,BCH,ETHのメジャー3コインに変換しました。

この判断そのものは間違っていませんでした。草コインブームは終焉を告げ、私が売り払った銘柄はその後急激に下がっていきました。そこまでは良かったのですが、ここからメジャーな銘柄たちもジワジワと下がり始めます。「草コインから資金が抜ける傾向なのにメジャーコインも上がらないのは奇妙だ」とは思っていましたが、のんびり上がるのを待つことにしました。

そんなこんなで5日が経過し1月15日。資産がジワジワ減り続けて190万円を切ったタイミングで、「今日か明日に上がらなかったら仮想通貨を辞めよう」と決意しました。そのまま待ち続けても良かったのですが、各国の規制強化ニュースが相次ぐなか、ここ数ヶ月で市場規模は実態を超えて拡大していたわけですし、もう仮想通貨に興味を持ちそうな人はほぼ全員が参戦したような状態です。「今から参戦する人と引退する人なら後者の方が多いだろう」「ここから2倍になる確率と半分になる確率だったら後者の方が高いだろう」といったアバウトな予感が膨らんでいました。

本当はもう少しマトモな要因もあった(150万円前後のサポートラインを割りそうとか諸々)のですが説明するとキリがないので割愛。ともかく引き時だろうと判断し、実際に翌16日の暴落が始まった直後くらいのタイミングで日本円に戻しました。

最終的な資産は150万円前後です。1ヶ月半で+120万円。アルバイトでは到底稼げない金額ですし、ブロックチェーン技術やチャート解析など色々な勉強にもなったので、概ね満足しています。

 

【さいごに 個人トレーダーを俯瞰して思うこと】

投資歴1ヶ月ちょっとの私が何を言っても説得力がないのは承知していますが、所感として書き残したいと思います。

世の中には認知バイアスというものがあります。例えば、誰かが「今月の残業200時間だった もちろん無賃 上司はパワハラ」みたいなことをツイートするとします。パワハラ上司のもとでサビ残200時間はエピソードとしてヤバいので拡散されます。すると多くの人のTLにこの話が流れます。ヤバい企業の話は拡散されやすい傾向にありますが、まともな企業の話をわざわざ拡散する人は少なく、結果的にヤバい話ばかりが出回るようになり、「日本の企業って終わってるんだな」と実態よりも悪く解釈してしまう人が増えます。このような現象が認知バイアスです。

さてさて、仮想通貨においてもこの認知バイアス現象は往々にして発生します。特定の銘柄に対して極端な評価をもつ人ばかりを多くフォローしていると、どうしても実際よりも過大・過少評価してしまうわけです。私は特定の通貨を応援する人にフォローされても基本的にフォローを返していませんでした。かわりに海外の経済ニュースとかをフォローしていた方がずっと参考になります。最新情報を発信するのは大抵いつだって海外ですからね。

この認知バイアスに関連して、今後も仮想通貨を続ける人が意識した方がいいんだろうなーと思うことは、チャート以外を信じないことです。もちろん、「チャート以外を信じるな」という私の所感も鵜呑みにせず、自分なりに解釈してください。ここ1ヶ月ほどで「何を買えば上がりますか?」といった質問を繰り返す個人トレーダーは非常に増えました。が、けっきょく誰が何を言おうと相場の先行きは不透明なわけで、それならチャートとにらめっこを続けた方が有意義だと考えます。……そうはいってもインフルエンサーに乗っかった方が儲かる局面もあったりするので、一概にどうとは言えませんけれど。

とにかく様々な情報から統合的に判断して動くことが重要で、本気でそれをやると非常に多くの頭の容量を割くので、私はもう仮想通貨には戻らないと思います。割のいい短期バイトだったと思って、もとの生活に戻ります。メンタルも削られたけど楽しかったです。いい経験になりました。