ご無沙汰しております。
スケ半です。
ここ三日間ぐらい引きこもって編集作業をしていました。
火曜の午前を最後に家から一歩も出ていません。
iphoneのヘルスケアを見てみると・・・
火曜 0.24km 384歩
水曜 データなし
まさかのデータなし。
そう、スマホを持って歩いていない。
というかほぼ歩いていない。
トイレ・キッチン・風呂の行き来のみ。
なかなかキテる。
ちなみに、月曜のデータは・・・
月曜 9.4km 16,413歩 185階
ほほぅ、なかなか歩いとるやないかい。
ということで、
今回は『登山 霧氷を見に行くぞ 篇』をお送りいたします。
霧氷を見に行こう
準備篇
登山をする前に・・・
以前登山についての記事を一つ書きました。
初心者には、登山ってハードル高いんじゃ?という内容です。
結論から言えば、『登る山による』に尽きます。
ただし、最低限の準備は絶対に必要です。
山はどんなに低くても危険があります。
『趣味で人様に迷惑を掛けない』
これがスケ半の信条であります。
なので、最低限の準備
防寒着・レインウエア・靴・水や食料
これだけは準備してください。
いざ、計画を立てる
今回は、雪山登山になります。
実は、スケ半は何度も綴っている通り寒いのが苦手なため、雪山は初挑戦になります。
そのため、綿密な計画を立てることにします。
まず、『天候』。
冬の山は1500mほどの山でもマイナス5℃とか余裕です。
そして、一番怖いのは風と気候の急変。
『山の天気は変わりやすい』
これは夏でも変わりません。しかし、危険度が段違いです。
吹雪かれたら、視界ゼロ・立往生・低体温症のコンボでやられます。
なので、できる限り安定しているところを狙います。
(ちなみに、2000mを超えるようなところは専門的な知識と装備が絶対必要です)
実は年末からずっと狙っていたのですが、なかなか思うようにコンディションが整わず。
しかし、先週の大寒波が去った後の週末にチャンスが。風も弱く、天候も安定している。
ここしかない!
ところが、もう一つ気を付けなければいけないものがある。
それが、『道路状況』である。
スケ半は、雪国育ちではない。
そして、雪国の中でも数少ないニュータイプでもない。
(ブクコメありがとうございます)
なので、雪道を運転するのが怖い。
初めて雪道を運転したのは、滋賀へ引っ越しをするために1月末に新名神高速道路を走っていた時だ。
その日は、『最強寒波到来』とニュースでやっていたため、急いでオートバックスでチェーンを購入してきた覚えがある。そして、当時付き合っていた今の奥さんとは違う女性と夜中名古屋を出発した。
本当は名神で行きたかったのだが、名神あるあるの『雪のため関が原通行止め』が発生しており、新名神に乗った。
ほどなくして、亀山あたりにさしかかった時、それは唐突にやってきた。
猛吹雪
まだ降り始めのようで道路は問題ない。しかし、視界は大問題である。
気を付けて最寄りのサービスエリアに止まり、道路状況を見る。
どうやら、この先はチェーン規制のようだ。買っておいてよかった。
(ちなみに、名神は栗東まで通行止めになっていた。当時土地勘がなかった僕は気にしなかったが、この悲惨さは滋賀に住んでから痛感することとなる)
僕は、生まれて初めてチェーンをつけようと猛吹雪の中、車外へ出た。
車校(名古屋弁)でもチェーンのつけ方は3秒ほどしか習わない。だから、説明書を頼りに付けることとなる。
しかし、外は猛吹雪。
そこで、当時の彼女に説明書を持ってもらうことにする。
彼女は「分かった!」と元気に言って説明書を受け取ると、颯爽と車内へ戻った。
そして、
窓に説明書を一生懸命押し付けた。
なるほど、非常に賢い。
そして、非情で薄情。
その後、凍え死にそうになりながらチェーンをした後、滋賀まで行き、滋賀の雪深さに慄き、駐車してある車がことごとくワイパーを上げている奇妙な光景に戦慄した。
そんな思い出。
何の話しだったか。
そうそう、だから道路状況は大事。
ここのHPで道路状況を確認できます。
また、山の状況も確認できるので、出発前に参考にしてください。
だいたい8:30頃更新されます。
こうして、計画は整った。
当日の装備
いざ、当日。
装備はいつもの登山スタイルに防寒具を+2枚。
それに撮影用の一眼レフとビデオカメラに三脚、モバイルバッテリー。
結構な重量になる。しかも、精密機械を持つのはやっぱり怖い。
本当にテレビクルーの方々はすごい。イモトのクルーとか超人すぎる。
しかしスケ半はこのとき、致命的なミスを犯していることをまだ知る由もない…。
そして、8:40
ロープウェイの情報を確認して、道路の状況を把握。
ロープウェイまでの道は凍結で通行止め。これは想定内。麓の道は大丈夫とのことなので、麓からロープウェイまで登ることに。ここが一番辛い…。
過去動画
9:10
お山の情報館に到着。
道は除雪されていて、問題なし。しかし、脇の雪量を見ると先週の寒波の恐ろしさが伝わってくる。
ここお山の情報館では、軽アイゼンを借りることができます。
持っていない人は借りておきましょう。
これで、準備が整いました。
いざアタック開始!
出発
9:40
池ノ原園地駐車場を出発。
雪はあるものの、アイゼンをつけるほどではないため、そのまま登山靴で登る。
辛い。
開始5分でいつもの後悔が襲ってくる。
耐える。
速攻で汗が噴き出る。
急いでウエアを脱いで温度調整をする。
登山で汗は禁物です。汗は乾きにくく、どんどん体温を奪っていきます。
寒いな、と感じるころには手遅れなので手早く温度調整をしましょう。
なんとか頑張って歩く。
ところどころ雪が解けている。
陽射しがかなり出ているようだ。
焦る。
霧氷は陽に弱い。瞬間で融け消える。
(こんな思いをしてボツは辛い…)
そんなこんなで、なんとか仁田峠まで到着。
そこで見た光景に愕然とする。
なんで車停まってるの??
そう、ロープウェイのHPには『現在塩化系を散布しており、融け次第解除』と書いてあった。
しかし、こんな早く融けるとは大誤算。
しかも、頭上の山を見るとめっちゃ茶色い。
全然雪がない。
これはやってしまったか。。。
しかし、最後まで希望を捨てずにロープウェイまで行く。
ロープウェイを降りると、そこは別世界
10:10
ロープウェイ乗車。
しばらくして降りると、そこは別世界だった。
がっつり雪残っとるやないかーい!!
オーケーオーケー。
ここでアイゼンを装着。
雪を踏みしめながら、国見岳方面へ足を進める。
ちらほら見え始める霧氷の名残。だいぶ融けてしまっている。
そして、妙見神社が見えて来ようかというとき
それは唐突に現れた。
霧氷!
※霧氷とは
氷点下の霧や雲が樹枝などに着いてできる氷。樹氷はその一種。
一般的に冬山で見られ、過冷却にある霧(着氷性の霧)によるものと、空気中の水蒸気の昇華によるものがある。樹氷、粗氷、樹霜の3つに分類される。
ここにきて、突然の霧氷。
素晴らしく綺麗。テンション爆上げ。
調子に乗ってどんどん進む。
頂上が近づくにつれ過酷を極める雪山
妙見神社を抜けると、国見岳まで緩やかな登り。
それを超えると一気に谷を下る。
そう、ここがこの登山で一番と言っていいほどの危険ポイントだった。
軽アイゼンでは少し不安があるほどの雪。もう少し強めの装備で来るべき。
行けるところまで無理せず行くことにして進む。
谷を抜けると、また登り。ここが普賢岳のルートの楽しいところ。アップダウンが素晴らしい。
途中顔を出す平成新山
しかし、道中はどんどん雪が深くなり、霧氷も珍しくなくなる。
ただ、気付いたら紅葉茶屋まで来れたので、一呼吸置いてアタックすることに。
この最後の登頂までも結構しんどかった。
滑りやすく、体力を奪われました。
それでもなんとか・・・
無事に登頂!!!
やり切ったーー!!!!!
そして悪夢はこの直後から始まる…
なんとか登頂を終え、時計を見る。
11:50
少し時間がかかったが、撮影と雪を考えればまずまずか。
僕は風が当たらないところを探し、腰を下ろした。
そして、カップラーメンを取り出し、コッヘルを取り出s・・・
コッヘルないんだけど・・・
なんと、コッヘルを忘れるという失態を犯す。
あれだけ上記で偉そうなことを書いておきながら、重要な装備を忘れるくそ野郎。
これは本当にやってしまった。
仕方なく、早々に下山することを決意。
しかし、身体は知らず知らずのうちにピークを越えようとしていた・・・。
ツララすげぇ!とかはしゃいでいるものの、どこか疲労感が拭えなくなってくる。
やっぱり雪道は体力を使うなぁ、と考えながら進むも足が止まることが増える。
そして、なんとか仁田峠へ到着。
そこから、さらに下の池ノ原園地へ降りる。
ここがしんどかった。
脚が上がらない、というか進まない。
明らかに体調が思わしくなかった。
なにせ、めちゃめちゃ・・・
腹が減っていたのである。
これでも笑い事じゃなくて、ただでさえ登山は体力使うのに、
雪山で昼食抜きだったのでかなり危険でした。
皆さん気を付けてください。
最後フラフラになりながらなんとか休み休み駐車場へ帰って来れました。
時間は13:20
だいたい1時間ほどで降りました。
よく考えたらペースあほです。
それだけ頭が回ってなかったのか・・・。
こうして、なんとか無事に雪山登山を終えました。
歩行距離 9.4km
歩数 16,413歩
階数 185階
でした。
ちなみに、
槍ヶ岳の時は
歩行距離 42.8km
歩数 64,758歩
階数 443階
でした。
でも、しんどさは正直そんな変わらなかった気が・・・。
まとめ
今回、雲仙岳へ登りましたが、霧氷だけならば登山の必要はあまりありません。
道路状況を見て、開通しているときに仁田峠まで車かバス。
そこからロープウェイで妙見岳へ。
そして、少し歩けば霧氷が見れます。
靴だけ滑りにくいものを準備すればOKです。
こんな気軽に霧氷が見れるのは珍しいです。
ぜひ、この機会に・・・
遊びにおいでよ!
そんで移住しておいでよ!!!
今回の登山記録を動画にしました。
よろしければご覧ください。