東京五輪でアイヌ舞踊を 保存会が呼び掛け
千歳アイヌ文化伝承保存会(石辺勝行会長)は10日、2020年東京五輪の開会式で「アイヌ古式舞踊」がプログラムに採用されることを目指し、和人(アイヌ語でシサム)の市民にも参加を呼び掛ける方針を決めた。アイヌ民族と和人が共に踊り、世界が注目する舞台でアイヌ文化を発信する狙いだ。
道や北海道アイヌ協会は東京五輪をアイヌ文化発信の場にすることを目指していて、千歳を含む道内17保存会でつくる北海道アイヌ古式舞踊連合保存会が中心になって準備を進めている。
千歳の保存会員は現在36人。開会式でアイヌ古式舞踊が採用された場合、保存会は「新国立競技場の大きさを考えれば1000人規模の踊り手が必要」と考えているが、高齢化のために十分な人数を確保するのは難しい。そこで千歳の保存会が先陣を切って、和人にも参加を呼び掛けることにした。公募を経て、踊りの練習やアイヌ語の学習などを始めたい考えだ。
アイヌ民族の古式舞踊は国の重要無形民俗文化財に指定されている。祭事や祝宴などの場で歌いながら踊り、地域ごとに踊り方が異なるのが特徴だ。千歳に伝わる古式舞踊は94年に重要無形民俗文化財に指定されたが、ほかの地域と同様、高齢化や継承者不足などで伝承が難しくなっている。
踊り手になるには保存会への入会が必要。性別や年齢による制限はない。保存会は「アイヌもシサムも一緒になって踊ることができれば。アイヌ文化に理解や関心がある人にたくさん集まってほしい」と話している。
問い合わせは蘭越生活館 電話0123(23)4964。
道や北海道アイヌ協会は東京五輪をアイヌ文化発信の場にすることを目指していて、千歳を含む道内17保存会でつくる北海道アイヌ古式舞踊連合保存会が中心になって準備を進めている。
千歳の保存会員は現在36人。開会式でアイヌ古式舞踊が採用された場合、保存会は「新国立競技場の大きさを考えれば1000人規模の踊り手が必要」と考えているが、高齢化のために十分な人数を確保するのは難しい。そこで千歳の保存会が先陣を切って、和人にも参加を呼び掛けることにした。公募を経て、踊りの練習やアイヌ語の学習などを始めたい考えだ。
アイヌ民族の古式舞踊は国の重要無形民俗文化財に指定されている。祭事や祝宴などの場で歌いながら踊り、地域ごとに踊り方が異なるのが特徴だ。千歳に伝わる古式舞踊は94年に重要無形民俗文化財に指定されたが、ほかの地域と同様、高齢化や継承者不足などで伝承が難しくなっている。
踊り手になるには保存会への入会が必要。性別や年齢による制限はない。保存会は「アイヌもシサムも一緒になって踊ることができれば。アイヌ文化に理解や関心がある人にたくさん集まってほしい」と話している。
問い合わせは蘭越生活館 電話0123(23)4964。