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サザビーズ香港は1月16日に寺瀬由紀を新しいアジア・コンテンポラリー・アート部門責任者に任命したと発表。寺瀬は、アジアでの中国、日本、韓国そして西洋コンテンポラリーアートのオークション、プライベートセールを指揮するだけでなく、日本でのビジネス開拓においても引き続き重要な役割を担う。
寺瀬のオークションへのアプローチ方法は革新的でキュレーション性が高く、2014年開催のファッション界の重鎮NIGO®のコレクションによる「NIGO® Only Lives Twice」、そして2016年10月に開催された「#TTTOP」の2つのオークションにおいて驚異的な成功を収めた。特にアジアのポップアイコンT.O.Pがゲストキュレーションした 「#TTTOP」オークションではおよそ20億円の落札総額を記録、オークション前の落札予想価格を大きく上回る結果となった。その他、「Full Circle: 吉原治良コレクション」「山口長男– Composing Monochrome 」等を企画。また、2017年5月のニューヨークのオークションにおいて、日本人コレクターの前澤友作がアーテスト記録を塗り替える約123億円でバスキア作品を落札したニュースは世界に大きな衝撃を与えたが、本件に携わったのも寺瀬である。
任命を受けて、寺瀬は「「サザビーズ コンテンポラリーアート部門アジア地区責任者に就任することとなり、大変光栄に思います。昨今のコンテンポラリーアート市場の稀に見る転換期に、サザビーズのグローバルなネットワークと優れた専門性を通じて、コレクターの皆様に最高の蒐集体験をご提供してまいります」とコメントした。
寺瀬由紀
2011年にサザビーズ入社。アジア・コンテンポラリーアート分野でのアジアのマーケットリーダーとしてのサザビーズの地位の確立に貢献するとともに、アジアへ日本のコンテンポラリーアートを紹介する役割を担う。 サザビーズ入社以前は、モルガンスタンレー東京事務所にてM&Aアドバイザリー部門に在籍。