今回は久しぶりにチュートリアルの紹介です。
最近とてもハマッっているアートタッチがあります。
それは、素材を岩っぽくさせるタッチです。
こういう感じにするテクニックなんですけど、
僕はとあるアーティストに刺激されて、
GIMPでやりたいと思って思いついてアレンジを加えたテクニックです。
ちなみに、僕が刺激されたアーティストの作品はこれです。
テクニックは本当に素晴らしい人です。
ちなみに、今回のチュートリアルで作成する画像はこういう感じになります。
今回はちょっと長いです(笑)
やや上級者向けの若干難しいテクニックになりますが、
興味のある人は是非チャレンジしてみて下さい^^
①まず、リンゴの写真を用意する
赤いリンゴより、熟していないリンゴの写真の方が作りやすいと思います。
②リンゴの写真を切り抜く
形が単純なので、パスを使って切り抜くのが一番簡単だと思います。
⇒パスを使っての切り抜き方はコチラ
切り抜きが終わったら、見やすいようにリンゴのレイヤーの下に
真っ白なレイヤーを追加しておいて下さい。
その後、リンゴの色をモノクロにします。
リンゴのレイヤーをアクティブにして
「色」⇒「色相・彩度」で彩度を0にして下さい。
③リンゴに岩の質感をつける
リンゴと岩のテクスチャの画像を合成します。
リンゴのレイヤーを選択した状態で
「レイヤー」⇒「透明部分」⇒「色を透明度に」で、白を選択して
レイヤーから白の色を抜いて下さい。
その後、リンゴのレイヤーの下に岩のテクスチャ画像を読み込みます。
⇒テクスチャが豊富に置いてあるサイトはこちら
白色が抜けている状態なので、この様に透けた状態になります。
テクスチャをリンゴの形に切り抜いて下さい。
リンゴを切り抜いたパスを利用すればすぐに切り取れます。
切り抜きが出来たら、
岩のテクスチャの画像を調整します。
1・「色」⇒「色相・彩度」で彩度を0にして下さい
2・「色」⇒「明るさ・コントラスト」で明るさを50にして下さい。
3・リンゴのレイヤーと、岩のレイヤーを統合させて下さい。
(リンゴのレイヤーを右クリック⇒「下のレイヤーと統合」でOKです。)
ここまででリンゴの画像はこんな感じです。
↓↓
続いて、ひびを入れたいので、ヒビのテクスチャを追加します。
今回はこんな感じのテクスチャを使いました。
リンゴのレイヤーの上に置きます。
レイヤーのモードを「乗算」にして、
ヒビのレイヤーを右クリック⇒「下のレイヤーと統合」します。
ヒビのレイヤーをコピーして位置を変えて同じ様にリンゴの画像を統合しました。
合計2回ヒビのレイヤーを入れています。
リンゴの画像を着色します。
「色」⇒「着色」で茶色っぽい色に着色しました。
全体的に「暗室ブラシ」を使って明暗の調整を行いました。
⇒暗室ブラシの使い方はこちら
④岩肌の質感を出していく
さて、大まかには③までである程度岩っぽくなりましたが、
ここから少し作品の質を上げる為に細かい作業を入れてみたいと思います。
丁寧に作品を作る事で、クオリティも上がり、
見てくれる人にとっても感動は大きくなります。
細かい消しゴムツールを使って、
リンゴの外側のヒビの部分に分かれ目をつけます。
下の画像の様にちょっと岩の部分とヒビの部分に境を作ります。
これを全体的にやります。
大まかに見るとそんなに大した事は無いかもしれませんが、
独立した岩肌の様になり、リアリティが全然違ってきます。
続いて、中の部分もリアリティを加えていきます。
「ブラシで描画」を使って、
リンゴの内側の部分も、ヒビに近い色を使って丸みをつけていきます。
こちらも全体的に施していって下さい。
続いて、これも細かい作業になってしまいますが
岩肌一枚一枚をパスで囲んで、暗室ブラシで明暗をつけていきます。
一枚ずつ丁寧にやると、全体的に独立している感じの綺麗な岩肌になります。
所々に「覆い焼き」を入れてエッジをつけると、更に綺麗になります。
ここまでを全体的に仕上げれば出来れば、完成です。
質感を出す前と後では、全然クオリティが違うと思います。
【質感を出す前】
【質感を出した後】
後は、ちょっと装飾すれば、こんな感じに出来上がりです。
ちょっと細かい作業の多い難しいテクニックかもしれませんが、
覚えて損は無いかなと思うテクニックです^^
僕も勝手に思いついた方法なので、
今回は物凄く長くなってしまいました^^;
・・という事で、文章ではわからない人への補足として
10分動画で今のテクニックを再現しますので、
こちらも参考にして貰えればと思います^^
(完成品は若干違います)
何かわからない事があったらメッセージまたはコメントにてお願いします^^