ウインナーの切れ目の細かさやパンのカリカリ具合。。最高!
ガイドブックに頼らずに、地元の人にお薦めの場所を聞いて周る旅はたのしい。
どんなところにたどりつくか分からないドキドキと、地元の人しか知らないような情報が得られて嬉しいからだ。 今回やってきたのは、博多ラーメンや明太子が有名な福岡市。いったいどんな旅になるのだろうか。 ※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。 愛知編:名鉄のナナちゃん人形の股を覗いてはいけない 鳥取編:まさか鳥取でうどんを食べるとは 滋賀編:彦根の心霊スポットが本気で怖い 宮城編:冷やし中華の元祖店では具を自分で乗せる 神奈川編:小田原にはトリックアートみたいな不思議な景色がある 佐賀編:佐賀には深夜23時から開く甘味処がある 静岡編:浜松で一番人気なのは小さな絵本屋さんだった
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」
前の記事:「浜松で一番人気なのは小さな絵本屋さんだった~地元の人頼りの旅 in 静岡県浜松市~」 人気記事:「「コーラと同じ量の砂糖が入った水は飲めたもんじゃない」は本当か」 > 個人サイト twitter 空港からのアクセスが良すぎる福岡市はじめて福岡市にやってきた。しょっぱな度肝を抜かれたのは、空港がまちなかにあり、地下鉄でわずか6分で中心地の博多駅についてしまうというところだ。
空港から6分で博多駅。超便利!
空港が近いため駅前の建物は高さ制限があるらしく、ビルがきれいに揃っていた
さっそく駅の案内所で地図をもらいつつ、お姉さんの個人的にお薦めの場所に向かうことにした。
こちらですかね、と丁寧に案内。
教えてくれたのは、お寺や神社が密集しているエリア。都会的な福岡の街並みの中でも歴史が感じられるエリアである。
お薦めスポット1:日本最大級の木造大仏と、地獄めぐり東長寺にやってきた。弘法大師・空海が日本で最初に創建したお寺だそうだ。
珍しい木彫りの大仏がある。木彫り座像では日本一大きいのだとか。
大仏の拝観料は特に無く、お線香3本と蝋燭を50円で購入して参拝する。
そのあと、お薦めされていた「地獄めぐり」も体験。大仏の台座内にある真っ暗で狭い通路を通り、途中にある「仏の輪」を触れば極楽にいけるというものだ。 残念ながら撮影NG
大仏は大きく迫力があったが、木彫りとあって少しあたたかみが感じられた気がする。
お薦めスポット2:うどん・蕎麦発祥の碑東長寺の方にお薦めされて次にやってきたのは、すぐ近くの承天寺の境内にある碑である。
承天寺。770年以上続く祭り「博多祇園山笠(やまかさ)」の発祥の地でもある。
いろいろ発祥してる寺なんだな
なんでも、鎌倉時代に聖一国師と呼ばれる僧が中国から製麺・製粉等の技術を持ち帰り、この地からうどん・蕎麦・饅頭を広めたらしい。知らなかった!
お薦めスポット3:おかわりしたくなるうどん屋「春月庵 (しゅんげつあん)」そして、碑とあわせてお薦めされていたのが、すぐ近くのうどん・蕎麦屋さんである。繁忙時には行列ができる人気店だそうだ。
明治23年創業、博多で一番古くから麺をつくっているというお店
人気の理由のひとつと思われるのが、なんとここ、3玉までは同じ値段で食べることができるという。さらに14時以降はお代わり自由!
一番人気のごぼ天うどん(650円)。器が大きい! まずは1玉。すぐさま平らげる。
うどんは元より、優しい出汁やほどよい噛みごたえのごぼ天が旨い。店員さんが「0.5玉からお代わりできますよ!」と積極的に促してくれるのもうれしい。
たしかに女の私でも1玉では物足りない。ここはいっちょ、2玉追加してみよう。 明太子(200円)を乗せてみたらすごく合った。けど、3玉は多すぎたな。
麺は釜揚げで、オーダーしてからゆで始めてくれる。が、福岡うどんの特徴として麺が柔らかい上に、後半食べるスピードが落ちてその間にうどんが増殖していくように感じた。
1玉ずつオーダーして様子を見ながら食べるのがいいかもしれない。 お次は超地元という彼女。渋い所を教えてくれた
向かったのは、承天寺創建に私財をなげうち多くの援助をした中国人の謝国明(しゃこくめい)という人のお墓である。
近くの住宅街に大きなクスノキが一本だけ生えていて、まちのちょっとしたシンボルになってる。 お薦めスポット4:お墓を飲み込んだ大クスノキ存在感がすごい
墓上に生えたクスノキによってお墓が包み込まれてしまったと言われている。
「大楠さま」と呼ばれているそう。見上げると木漏れ日がきれい。
承天寺を見てきた後なので、謝国明さんがいなかったら福岡の歴史がかなり変わったのだろうと思うと感慨深い。だいぶ地味ながら立ち寄れてよかった。
お薦めスポット5:見事な飾り山が見られる「櫛田神社」博多に来たなら訪れるべきと何人かに言われた博多の総鎮守「櫛田神社」
次に向かったのは博多祇園山笠が奉納される神社。お正月近かったのもあり多くの人がお参りしていた。
博多祇園山笠はユネスコ無形文化遺産にも登録されている博多を代表するお祭りだ。 境内には「飾り山」が展示。人形たちが見下ろすかのように立体的に飾られていて圧倒される。
お祭りでは7つの「舁き(かき)山」という、4.5mほどの山笠がすごい勢いでまちなかを走り回るらしい。
この飾り山もコースは短いものの、近くの商店街や公道を走らせるという。こりゃあ盛り上がるわ!
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