anone#02[解][字][デ] 2018.01.17

171月 - による admin - 0 - 未分類

(持本)カレーは辛い辛いからうまい。
人生もまた同じ。
今ではそういう解釈をしています。
(青羽るい子)「人生辛い」ですか。
(持本)ここってもともとはうちの父が始めた町の小さいカレー屋だったんです。
父が死んだ後3年前フランチャイズに誘われて加盟してみたんですけど何でかすぐ半年後に同じチェーンの店がもっと駅近のほうに出来てこっちにお客さん来なくなっちゃいました。
本社に納付金払えなくなって。
気が付いたら担保にしてたこの土地を本社に渡すことになってました。
乗っ取られちゃったんですね。
お腹すきましたね何か作ります。
おでんとか食べたいですね〜。
今ご説明した通りうちカレーの店なんで。
あっそうですよねでもこの間…。
この間焼きうどん出来たのあれ奇跡だったんで。
あとどんな奇跡起きます?お好み焼き?あっできる?いや無理です無理です。
でもおでんよりはできるでしょ?そりゃおでんよりはできますよ小麦粉あるし…。
(冷蔵庫を開ける音)あっハハ…山芋あるわ。
こんなうまいお好み焼き食べたの初めてです。
結局こういうことだと思うんですよ。
何がですか?この世界には裏メニューってものがあるんです。
裏メニュー?あの人だって。
(持本の声)あれってこの世界の裏メニューですか?世界の裏側が垣間見えたんですよ。
あるじゃないですか脱税とかそういう。
あっ竹やぶに裏金捨ててあった的な。
世の中には表に出て来ないお金っていうのがあってそれってつまり何が起きても警察に通報されないってことです。
警察に捕まんなきゃ泥棒していいってことはないですよね。
持本さんがこのお店を取られるのはそれですよ?警察に捕まらない泥棒を持本さんはされたんです。
それは僕がちゃんとしてなかったから…。
いや違います世の中なんてどっかのバカがついうっかり倒しちゃったドミノ倒しでできてるんですよ。
ちゃんとしてようがしてまいが並んじゃったら負けなんです。
並んだら負け?
(るい子の声)裏メニューのほうがおいしいんですよ。
(時計のアラーム)お伝えします今神奈川県内で降っている雨は明日の明け方にはやみそうです。
ただ明日も冬らしい寒さが続くでしょう。
天気図を見ると西高東低の冬型が続くため明日も日本海側の広い範囲で雪が降りそうです。
低気圧に近い…。
(沢ハリカ)「はい彦星くん。
元気ですか」。
(彦星)「今朝肉まんを2個食べました」。
「ティッシュ配りのバイトをしていた時の同僚で寿さんという方がいました。
寿さんはいつもポケットに直接肉まんを入れてました」。
(彦星)「直接!?」。
「本来寿さんのおやつなんですがある時間違えて肉まんの方を配ってしまったんです」。
「受け取った人食べてくれて寿さん『口拭いてください』ってティッシュを渡したそうなんですけど」。
(彦星)「寿さん面白い方ですね。
なんか名前もめでたいし」。
「寿さんの口癖は『名前がめでたいからって僕までおめでたい奴だと思わないでくれよな』でした」。
(彦星)「それは大変失礼しました。
忘れ物気を付けて。
行ってらっしゃい」。
「行ってきます」。
(ドアの開閉音)
(花房三太郎)おいクソ親父お前何勝手に依頼断ってんだよ。
(花房万平)うちは刑事事件はやらないの。
これ離婚調停の案件なよろしくな。
何でうちはいまだにフロッピーディスク使ってんだ…!
(ごみ箱を蹴る音)
(林田亜乃音)お疲れさまでした。
(花房)おっお疲れさまでした。
(三太郎)あのおばちゃんもフロッピーディスクだよな〜。
(花房)あ?
(三太郎)もっと若くて明るいコ雇おうよあの人愛想ないし。
何かもう辛気くさいんだよ。
あっ痛っ!痛って…。
辞めろ辞めろ!あのな人様の秘めた悲しみを「辛気くさい」なんて片付ける奴は弁護士の資格ないよ。
何だよ秘めた悲しみって。
あの人な娘さんが失踪してんだ。
15年ぐらい前になるかな。
まだ19歳だった娘さんが突然姿消したらしい。
あっそれはあれでしょ?
(花房)いや生きてることは失踪して1年後に確認できた。
天気予報見てたらたまたま映り込んだって。
へぇ〜。
(花房)娘さんは生きてる。
でもどこにいるか分かんない。
(花房の声)そういう15年を彼女は生きて来たんだよ。
あっ。
あの…。
うん?いやあの…。
この間の。
そう。
何?え…。
えっと…。
んっあ…どうしようかな。
えっ?いや…。
う〜ん…。
まっいっか。
これ…。
これあの…この間のあれのやつなんですけど。
これって何でですか?何でこれ2枚とも同じ番号なんですか?
(一斗缶にぶつかる音)これが印刷する機械?勝手に触らないで。
いつもどんなものを印刷して…。
(せき込み)こっち来て。
はい。
(せき込み)沢ハリカです。
何のご用でしょう?えっと…。
つけていいですか?つけますね。
あの…あっちです。
(スイッチを入れる音)いやあの…右の下から2番目。
(スイッチを入れる音)これねこの間亜乃音さんが…。
えっ?亜乃音さんですよね?あっはい。
亜乃音さんが捨てたお金のうちの2枚です。
それで…。
それでね今日は亜乃音さんと取引をしようと思って来たの。
取引?私をここで働かせてください。
はい?私よく働きます。
何でもしますお金もらえるなら何でも。
もちろん自分のお金は…自分で。
ここはもう営業してないの。
何を勘違いされてるのか知らないけどうちはただの印刷所で…。
ただの印刷所じゃないですよね?だってこれただの一万円札じゃないもん。
番号のこと?はい。
2枚とも同じアルファベットと番号です。
お金が欲しいの?だったらこっちと交換…。
待って。
ほら透かしもちゃんとあります。
だったらただの…。
でも何か違うんです。
だったらこっちと交換…。
分かったのは…。
パッて持った感じが違う。
目はだまされたけど指は気付く。
持ったこの一瞬の指先であっ違うって分かるんだよ。
暗い所で知らない人の手を何かつないでしまったみたいなんです。
偽札ですか?偽札でしょうねぇ。
フフ…やっぱり。
この機械で印刷したんでしょ?知らない。
えっ亜乃音さんが捨てたバッグの中から見つけたんだよ。
あのね私はあなたと同じなの。
見つけちゃっただけなの。
床下から出て来たの。
床下?多分うちの夫の仕業。
夫?夫さんが作ったんですか?会わせてください。
会えません。
1年前肺炎こじらせて死んじゃったから。
がっかりさせて申し訳ないけど私には一万円札どころかチラシ1枚印刷できません。
これほら…あげるから諦めて。
夫さんはこの機械で印刷したんでしょ?一度ここで印刷できたなら動かし方さえ分かったら…。
沢ハリカさん?お金を印刷するのは犯罪ですよ。
はい。
「はい」じゃなくてあなた国?国じゃないです。
国じゃないでしょ?法律ってものがあって通貨偽造そういう重い罪になるの刑務所に入ることになるの。
はい。
いや「はい」じゃなくって…。
お金使った後なら別に刑務所入っていいの。
うん?お金いるの。
だからお金っていう…。
大丈夫です。
ご迷惑は掛けません。
お金作って使って…。
その後捕まっても亜乃音さんのことは警察に言いません。
宝くじでも買いなさい。
夢を買うの。
夢はいらないんです。
帰って。
この穴から見つけたんですか?もう全部出しました。
ねぇいいかげんにしないと警察…!警察は呼べないけど…。
(電源を入れる音)えっ?待って。
はい。
あれ…何で?この人って…。
夫。
隣の女の人は?ここで見つけたならこの女の人が何か知ってるかもしれないです。
夫さんがどうして偽札を作ったのかどうしてここにお金を隠したのかこの女の人が本当のこと知ってるかもしれない。
そのコは…私の娘。
私と夫の娘です。
ちょっと…。
へぇ〜。
優しい顔になったかな。
ねぇ玲優しそうな顔してるでしょ?うん。
言っても分からないか玲の元の顔知らないもんね。
もう少しね違ってたの。
楽しそうに笑ってますね。
ね!うんあ…。
笑ってる。
笑ってるわ。
どこのラーメン屋さんなんだろう?分かるかも。
(ドアの開閉音)あっこんにちは。
あっ…。
本社の西海さんです。
(西海)何〜さん付けしちゃって〜。
西海君小・中・高と同級生でもあって。
すいません今ここの土地の引き渡しの手続きを。
あっ…。
(持本)もう終わりますから。
はい。
(西海)じゃここ読んで。
はい。
あっうん。
読んだ?じゃあここ印鑑。
(持本)あっうん。
ちゃんと読んだほうがいいんじゃないですか?印鑑押すならねもっとちゃんと。
そうだよ〜ちゃんと読まないとダメだよ〜。
あっごめん。
舵はさ…。
うん?読みながらでいいよ。
あっ…。
今までに直接にね目撃したもので一番怖かったものって何?え〜…。
俺はね北海道でねここでね目の前でさぁサケがねクマ襲ってるところ見たんだよ。
え〜そうなんだそれはすごいね!ビビったよ〜!ハハハ…!あの〜。
(持本)はい?今西海さん「サケがクマ襲った」っておっしゃったからクマがサケを襲ったんですよね?あっえっ…。
サケがクマを襲ったんです。
いやだってサケはクマを襲わない…。
サケは時にクマを襲います。
(西海)だよな?切り身?切り身?切り身?切り身は襲いませんけど…。
あっお2人はそういう関係?親友だよね?はい親友です。
あの…ちなみにここのお店をフランチャイズにするようにお誘いになったのって…。
僕だけど?あ〜…。
(西海)読んだ?じゃ印鑑。
あっうん。
やっぱりちょっと…。
(西海)やっぱりちょっとって?ちょっと待ってもらえないかな?ちょっと2〜3日。
ちょっとちょっとですか。
ちょっと10分だけ寝るって言ってちゃんと10分で起きた奴っている?
(西海)目覚ましスヌーズする奴は人生もスヌーズするんだよな。
(皿が割れる音)あっ。
はい押して今押して。
えっ…。
かわいそうに。
こんなサケとクマの区別もつかないような人にこんな人生いいようにされて。
(持本)ちょっ…。
何…今の何!?
(持本)いや…ごめんごめんね…。
(持本)青羽さん!持本さんは悔しくないんですか?ずっとこういう感じなんですよ。
こういうもんだと思って生きて来たし。
お店を取られないで済む方法があるんですよ。
あれですか裏メニューですか?そんなあるかどうかも分からないお金…。
これ捨ててください。
はい?捨ててください。
何でですか?何で捨てないんですか?だってお金ですよ?100円じゃないですか。
あっ!今ドキドキしませんでした?そりゃだってそりゃお金を…。
たった100円でこんなにドキドキできるんです。
あの女が燃やしてたのあれ何百万っていうお金ですよ。
一万円札をあんな落ち葉みたいに焼いて。
裏に何もないなんてことないでしょ。
それは…。
あるんですよ。
ドミノ倒しに並んでいる人間には理解できない何かが。
知りたいと思いませんか?手に入れたいと思いませんか?このまま並び続けてはじき飛ばされるの待つんですか?社会からひどい目に遭わされた人は死ぬ前にすることがあるでしょ!怒るんですよ!サケだって時にはクマを襲うんでしょ?
(川に硬貨が落ちた音)なるほど。
はい。
今何かドキドキして気持ち良かったです。
うい!
(川に硬貨が落ちた音)
(川に硬貨が落ちた音)こんばんは。
(店員)いらっしゃいませ。
あっ…こっちの席です。
あっそこに玲が?うん。
これ食べてますね。
「どっさりもやしラーメン」?うん。
じゃあ2つ?うん。
どっさりもやしラーメン2つください。
はいどっさり2つ。
フフ…。
何?いや何か…いいですね。
玲ちゃんと同じもの食べるの。
一緒に食べるわけじゃないし。
(店員)玲ちゃんって玲ちゃんのことですかね?えっ?
(店員)あ〜フフフ!あ〜玲ちゃんだ。
お知り合いですか?いや私は…。
このコが。
(店員)前よく来てくれてましたよ玲ちゃん。
息子さん連れて。
(田村)玲ちゃん今県道沿いのガソリンスタンドで働いてるよ。
(店員)あぁそうなんすか〜やっぱ忙しいのかな〜。
(田村)シングルマザーでしょいろいろ大変らしいよ。
離婚してこっち戻って来たけど。
何かおかあさんと反りが合わないから実家には帰りたくないんだって。
(店員)そうなんですか〜。
親父さんとは仲良かったのにね〜。
(田村)親父さんとはね。
孫のこともかわいがってたし。
「これから動物園行くの」って言って3人で出掛ける時に会ったことありましたよ。
(田村)あの親父さんも最近見ないね〜。
(店員)ですね〜。
はいお待ち!はい。
(店員)はいどっさりもやし。
熱いですよ。
(店員)はいお待ち!ありがとうございます。
(店員)どっさりもやし。
あぁ…どっさりだね。
フフ…。
いただきま〜す。
いただきます。
忘れてる。
じゃあ私あっち…。
あなた家どこ?横浜のアラビアンナイトっていう…。
アラビアンナイト?ネットカフェです。
あ〜はいはい。
見たNHKでやってた。
そういう所に住んでるコ達の何か…。
あっそれでお金…?お金もういいの?じゃあ。
ハリカちゃん!あなた今日泊まってったら?身長小さいほうだよね?いやそんなに小さくないです。
えっ小さいほうでしょ?大きくはないけど…小さくはないです。
妙なことにこだわる。
私のだけど。
パジャマ…。
はいじゃあお風呂入っといで。
あっ!ハリカちゃん。
あっ…。
はい。
お湯熱かったんでしょ?ハァ…どうかな?別に…。
熱かったんでしょ?熱くないよ。
ハァ…。
じゃあおやすみなさい。
おやすみなさい。

(時計のアラーム)あっちょっとごめんね。
(時計のアラーム)今日は沖縄本島や奄美地方で雪が観測されるなど…。
あ…もう見なくていいんだった。
フフフっ。
ごめんごめん。
習慣になってて。
あっ…。
あっ起こしちゃった?うるさかった?ううん。
何してるの?ん?写真あったの見て。
へぇ〜。
私おばあちゃんだった。
やっぱりね似てるの。
玲の小さい時の…。
顔もそうなんだけどこの立ち姿っていうか…。
いやよかったなって思ってるの。
この子ね玲ね19歳の時に突然いなくなってそれっきりだったから。
元気にね…。
玲が元気に生きてたっていうだけでもう十分。
ホント十分なんだよ。
まぁでもこっそり2人して会ってたとはね…。
亜乃音さんさぁ…。
んっ?もう1回行ってみよう写真見せて。
どこに住んでるか分かるかもしれない。
私はいらないだろうから。
行こう。
亜乃音さんはおかあさんなんだから。
おかあさんじゃないの。
玲はねこの人と別の女の人との間にできた子なの。
その人は玲を産んですぐどっかいなくなっちゃって。
私と玲は血がつながってないの。
でもさぁ誰から生まれたかなんてそんなに大事なことかな?ただお腹の中に10か月いただけのことでしょ。
私は…。
0歳の時からずっと玲と一緒だったんだよ。
抱っこしてミルクあげてウンチ取り替えて。
一緒に自転車乗って入学式出てお弁当作って。
おかしいかな?自分がおかあさんだと思っちゃうじゃない。
お腹の中にいたとかどうとかなんてどうでもいいと思っちゃうじゃない。
顔だって19年一緒にいたら似て来るもん。
「そっくりね」って言われて「そうでしょ」って答えてたもん。
それをさ一日だけふっと現れた人が壊しちゃうの。
「私あなたの本当のお母さんなんだよね」って「メールアドレス交換しようよ」って。
簡単。
10年15年ちょっとずつ積み上げて来たものを簡単にちょんって壊しちゃう。
おかあさんをただのおばさんに変えちゃう。
紙に走り書きされたメールアドレスがおかあさんになる。
生まれた時からずっとつないでた手の感触が変わっちゃう。
知らない人の手をつないだみたいになっちゃう。
仕方ないのかな。
愛されてたって愛してくれなかった人のほうが心に残るもんね。
人は手に入ったものじゃなくて手に入らなかったもので出来てるんだもんね。
産んだ気になってたんだけどね。
亜乃音さん。
うん。
前にね仕事でね…。
親の承諾書をもらって来なさいって言われたの。
「いません」って答えたの。
うん。
そしたらその人がね冗談で…。
冗談でなんだけど「へぇ〜かわいそうに親から愛された記憶がないコって…人を愛することができないんだろうね」って。
だからね大丈夫だよ。
見て玲ちゃん。
すごい優しそうな顔だし子供いてお母さんになってるんじゃない?愛された記憶があるから愛せてるんだよ。
亜乃音さんの愛情がちゃんと玲ちゃんに届いたから自分の子供も愛せてるんだよ。
ハリカちゃん。
大丈夫だよ。
フフっ。
えっ変?私の話。
ううんありがとう。
いやいいのいいの落ち込んでるわけじゃないの。
だって生きてたんだもん。
乾杯して何だったら踊りたいぐらいだよ。
フフっ。
フフっ踊りましょうか?フフっもう気にしないで。
う〜ん?あっ…。
あ〜見つけちゃった。
えっこれって…。
印刷って版っていうのを作るの。
版にインク付けて紙に付着させるんだけどこれはそのデータ。
へぇ〜。
ということはあそこにあるんでしょうね版が。
ちょっと開けてみようか。
えっ?来て。
はい。
そっち持って。
あっはい。
せ〜の。
せ〜の。

(スイッチを入れる音)
(機械の始動音)鍵掛かってるかな?えっ?表の鍵掛かってるかどうか見て。
はい。
掛かってます。
印刷してみようか。
一万円札印刷しちゃおうか。
え…。
あの人風邪ひく直前まで作業してたの。
2色まで済んでるからあと1回回せば4色刷りの同じものが出来るかもしれない。
(機械の作動音)動いた…。
動かしたの。
待っててデータの版確認して来るね。
あっポンプのボタン押してくれる?は〜い!亜乃音さん始まりました!今行く!
(青島陽人)あ〜ライオンだ!すご〜い!
(林田京介)怖えぇな。
(青島玲)おじいちゃん座って座って。
亜乃音さん止まんないよ!えっあぁ…あっちょっと…。
あぁトレー下げたままだった。
えっと1枚が何枚?15?15。
15万円が…。
100枚ぐらいあるかな?じゃあえっと…。
1500万円。
1500万円?こんなちょっとの時間で怖い怖い。
あっでも…。
よく見たら床下から出て来た一万円札と全然違いますね。
うん。
これじゃ使えないですね。
使えませんよ?当たり前でしょこれ刷っちゃっただけでも今警察入って来たら私達逮捕なんだから。
分かった?これが限界なの。
フフフ…。

(トイレの水洗音)
(トイレの水洗音)じゃあ今度こそ寝ましょうか。
おやすみ。
おやすみなさい。
関係ないと思いますよ。
愛された記憶なんかなくても愛することはできると思いますよ。
「彦星くんあのね今日私は布団で寝ています。
布団と枕を発明した人にはノーベル賞をあげるべきだったと思います」。
(彦星)「確かにじゃあ僕は誕生日ケーキにロウソクを立てるって考えた人にノーベル賞をあげたいと思います」。
「シャワーにシャワーって名前を付けた人にも」。
(彦星)「ウサギの形に切ったリンゴにも」。
「パレットの指を出す穴にも」。
(彦星)「手品で出て来るハトにも」。
いつまで寝てるんですか離しなさい!私が離さないんじゃなくて布団が私を離さないの!あ〜そうだ。
バイトさん探さなきゃ。
バイト?もう1年間掃除してないから。
しっかり掃除してくれる人がいるといいんだけど。
あ〜まぁいいけど。
掃除得意です。
じゃ2〜3日かかると思うけど取りあえず床掃除から。
はい。
あの…。
猫の餌買っといて。
あとついでにあなたのお昼ごはんも。
(猫の鳴き声)ん?
(猫の鳴き声)もうお腹すいたの?よしおいで。
(持本)失礼しま〜す。
シッ!あっごめん。
ごめ〜ん!ごめんごめん。
娘がいたんですね。
(持本)あっごめんなさい。
痛て!えっと…。
(持本)はい。
あの…えっと…。
(持本)ん?誰?あ…すいません。
ちょっと今掃除中なんで。
じゃ荷物。
えっ?はいすいません。
あ…。
すいませんあの…。
(持本)何もなかったじゃないですか。
あのコが来なければどこかに…。
(持本)あっ!泥棒ですよね?泥棒ですよね!?
(持本)泥棒じゃないです!閉めて閉めて閉めて!ねぇ!泥棒ですよね!?泥棒ですよね!?何も取ってない…。
(持本)降りてください降りてください!痛っ!か…かんでる!押さえてて!
(持本)かまれてるんです!かまないで!
(女性)よいしょあ〜よくできました。
できたできたよし!行こう。
帰ろう帰ろうよくできました。
大丈夫よくできた。
エイトはできる子だうん。
帰るぞこっちだぞ。
(陽人)ママ!
(玲)おかえり!こっち来ない来ない!かかる!
(陽人)じゃあね!それ何作ったの?
(陽人)ジャジャ〜ン!土星!
(玲)土星か。
もう終わるから中で待ってな。
(陽人)うん!待ってる!
(中世古)はい麻婆茄子弁当530円になります。
(中世古)1万円お預かりします1万円入ります!・はいよ!・よいしょ。

(持本)話し合いましょう。
僕らは何も取ってません。
あなたに危害を加えるつもりもありません。
全部忘れてくれたら解放します。
何だったらカレーでも食べて帰ってねっ。
そちらも表沙汰にされたら困ることありますよね?私達全部知ってるんですよ。
あの工場には裏金があって…。
(ノック)
(ノック)
(持本)トイレのノックって普通外からするものですよね?普通はね。
(トイレの水洗音)何で勝手に電気つけてんだよ消せよ!2018/01/17(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
anone#02[解][字][デ]

Mother、Womanに続く坂元裕二脚本ドラマ第3弾!ある犯罪が出会うはずのない5人の運命を絡ませた!偽物から始まる真実愛、感動の物語!第2話

詳細情報
出演者
広瀬すず
小林聡美
阿部サダヲ
瑛太
火野正平
田中裕子ほか
番組内容
ハリカ(広瀬すず)は「林田印刷所」の名前を頼りに亜乃音(田中裕子)の元を訪ねる。そこであの札束の衝撃的な真相を知る。さらに床下から15年前に失踪したはずの亜乃音の娘・玲(江口のりこ)が写っている写真が発見され戸惑う亜乃音。一方、舵(阿部サダヲ)が幼なじみの西海(川瀬陽太)にカレー店を乗っ取られようとしているのを見かねたるい子(小林聡美)は…。玲の足跡を辿るハリカと亜乃音が知るのは更に切ない現実で…
監督・演出
【演出】
水田伸生
【プロデューサー】
次屋尚
原作・脚本
【脚本】
坂元裕二
音楽
三宅一徳
制作
【製作著作】
日本テレビ
【制作協力】
ザ・ワークス

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
主音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
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解説ステレオ
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