高橋メアリージュン、子宮頸がんを告白 借金生活・潰瘍性大腸炎を経験…衝撃の半生が明らかに

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【高橋メアリージュン/モデルプレス=1月17日】モデルで女優の高橋メアリージュンの著書「Difficult? Yes. Impossible? …NO. わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」が1月22日に発売される。
高橋メアリージュン/写真:杉田裕一(画像提供:KK ベストセラーズ)
高橋メアリージュン/写真:杉田裕一(画像提供:KK ベストセラーズ)

高橋メアリージュン、子宮頸がんを告白

同書にて、高橋は借金生活や潰瘍性大腸炎を経験、そして「子宮頸がん」を告白。「闇金ウシジマくん」「コウノドリ」「隣の家族は青く見える」など注目のドラマや映画で存在感を発揮する高橋だが、「幸せな未来を生きていきたい」と言う。誰もが望む未来ではあるが、その言葉の裏には、自身が歩んできた「衝撃」の半生があった。30歳を迎え、思いを込めて綴る「言葉」が「幸せな未来を生きる」処方箋になる。

「不幸はひとが決めるものじゃない」…反響続々

高橋メアリージュン(画像提供:KK ベストセラーズ)/写真:杉田裕一
高橋メアリージュン(画像提供:KK ベストセラーズ)/写真:杉田裕一
「他人にはない経験」をしたからこそ見えたもの、知りえたことに反響続々。「不幸はひとが決めるものじゃない、その考え方にはっとさせられました」(30歳・女性)、「たくましい、その一言。選択肢がないことで手に入れられるもの、という言葉はないものねだりのわたしを変えてくれそうです」(20代・女性)という声が寄せられているという。

内容紹介※『』内斜体は本人の言葉(リリース抜粋)

高橋メアリージュン著書「Difficult? Yes. Impossible? …NO. わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」(KK ベストセラーズ、1月22日発売)/写真:杉田裕一(画像提供:KK ベストセラーズ)
高橋メアリージュン著書「Difficult? Yes. Impossible? …NO. わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」(KK ベストセラーズ、1月22日発売)/写真:杉田裕一(画像提供:KK ベストセラーズ)
中学1年生のとき、父親の経営する牛乳店が倒産。闇金からの電話、繰り返す引っ越し、クリスマスにサンタクロースはいなくなった――。

『わたしが中学1年生のときに、父が経営していた牛乳屋が倒産しました。長男が小学6年生、次女・優は小学4年生。末の弟はまだ7歳の小学1年生だった頃です。

いたって、ふつうの家族でした。両親と4人の子ども。笑いの絶えない家庭。人並みに喧嘩をするきょうだい。妹とはよく喧嘩をした覚えがあります。違いがあるとすれば、多少、裕福なほうだった、ということかもしれません。』

15歳でオーディションに受かり、芸能界の世界へ。いまでも家族の借金を返済し続けている日々です。

『会社からいただいたお給料は、「高橋家」に一度入れています。そこから、両親がわたしたちに生活費として振り込む。この生活が 15 年近く続いています』

こんなこともありました。

『申し訳ない思いがこみ上げるのはモデル時代のことです。「メアリー、今度誕生日パーティーをやるから来てね!」声を掛けてくれるモデル仲間にわたしはいつもこう答えていました。「ごめん、その日仕事で……。また別でお祝いさせてね」実際に仕事があったわけではありません。パーティーに持っていくプレゼント を買うお金がないだけなのです。たまに顔を出した食事会でも、食べながら、(いくら払うんだろう……)とドキドキしていたことがあります。特にみんながお酒を何杯もおかわりをしているときなんかは会を楽しむどころではありませんでした。』
 
それでも彼女は言います。

『30歳にもなって収入を家族に渡すことで、人より「できないこと」は多いのだろうと思います。それは変なのかもしれません。収入の面で言えば、わたしは人よりも選択肢が少ない。でもそのおかげで自分がやりたいこと―演じるということ―にたくさんの 時間を注ぐことができる。家族の愛おしさを感じさせてくれる瞬間を得ることができる。出かけられなかったパーティーのぶん、レッスンをして、想像力を掻き立てて、 たくさんのことにトライをしてよりよい演技を目指す。一番大事な人たちに対して、まっすぐに向き合うことができるのです』

『似たような感覚を持つことってあるんじゃないでしょうか。他の人は持ってい るのに自分は持っていない。そこにストレスや劣等感を感じること。もちろんそれはつらいことなんだろうけど、だからって「不幸」なわけではな いと思います。自分が大事にしたい何かのために、持たないことを納得できるか。選択できるか。ただそれだけのことで、むしろ得るものがあるはずです。』

時を経て、2016年。高橋メアリージュンは女優として活躍の場を広げていました。突如感じた下腹部への違和感――そこから事態は急転します。

『2016年11月8日。願掛けも兼ねて、29歳の誕生日に検査結果を聞きに病院 へ向かいました。撮影では馴染み深い診察室。白衣の医師とふたり。ごくふつうの風景の中で、 医師は、「高橋さん、検査の結果、がんが見つかりました」まるでなんてこともないようにそう言いました』
 
これまでも難病・潰瘍性大腸炎や顔面神経麻痺などを経験してきた彼女。そこに新たな「壁」が立ちはだかったのです。転移していれば「抗がん剤治療」もしくは「子宮摘出」を考えなければいけない。「抗がん剤は高いと聞く。子宮を残したい」その思いは感情を揺さぶりました。

『両親から電話がかかってきて、「元気か?」という質問に答えることが、たった一言「大丈夫」と言うことが、あんなに難 しいなんて思いもしませんでした。声を聞くだけで、溢れてしまいそうな涙をこらえ、ばれないようにと必死だった。日常の姿もまったく違うものになっていました。気温が低いところにいるだけで、仕事の時間が押してしまうだけで、(悪化してしまうんじゃないか)「進行してしまっているかもしれない恐怖」と「未来がないかもしれない恐怖」に、神経質になっていました。』
 
その後の検査で、彼女は子宮頸がんを克服したことを医師から告げられます。さまざまな経験を経て、想ったこと、それが同書。「人生一度きり。伝えたいことを伝えよう」

高橋メアリージュン/写真:杉田裕一(画像提供:KK ベストセラーズ)
高橋メアリージュン/写真:杉田裕一(画像提供:KK ベストセラーズ)
【目次】
CHAPTER1 幸せについて考える

01.つらい経験は、優しさを与えてくれる
02.お金がないことが不幸なのではない。それを不幸と感じることが不幸なのだ
03.「欲」が浮かぶと、 「苦味」に変わる
04.選択 肢がないことは得られるものが大きいということ
05.日々を輝かせるために「砂時計のような時間」を意識する
06.「幸せ」を感じるために、 「幸せ」に気付く
07.光になりたいと思い、光を照らされる
08.自分のことをかわいそうだなんて、ちっとも思わない

CHAPTER2 信頼する人たちに囲 まれている

09.信頼したい人のことを知ろうとする
10.愛されているという信頼は「守るべきものがある」と自分を強くする
11.モノ、お金がなくても、みんなが笑っていたら楽しい
12.「ありがとう」は言い過ぎるくらいがちょうどいい
13.男選びは「脳を使え」?
14.「人見知り」は最大の武器
15.どんなにつらい経験でも、いつか「ストーリー」になる

CHAPTER3 演技に生かされて

16.「対等でいこうな、対 等な」
17.「女優 顔じゃない」難しいことに挑戦するから意味がある
18.シンプルな言葉が人生を前向きに変えていく
19.違う人生に触れることは大きなプラスになる
20.妄想は現実を引き寄せてくれる
21.うまければいいというものではない。伝わる言葉とは心を乗せた言葉

CHAPTER4 未来を生きる

22.つらい経験は「全力でできること」 への達成感を教えてくれる
23.美しい人がかもし出す「美」の理由は容姿だけじゃない
24.心が笑っていないのに笑うのはさみしい。でも心が笑っているのに顔が笑っていないのもつらい
25.結婚に必 要なものってなんだろう
26.「メアリージュン」の秘密
27.高い壁のほうが登ったとき、気持ちがいい
28.子宮頸がんにかかって伝えたいこと
29.「またね」は「また会える」という願掛け
30.できる、と思っているのであればそれが正しい

高橋メアリージュン プロフィール

1987年11月8日生まれ。滋賀県出身。「横浜・湘南オーディション」でグランプリを獲得し、芸能界デビュー。2006年3月からファッション誌「CanCam」の専属モデルを務める。2012年、NHK連続テレビ小説「純と愛」で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台などで活躍の幅を広げる。主な出演作品に映画「闇金ウシジマくん」、「るろうに剣心」などがある。また、2013年に難病・潰瘍性大腸炎を患っていることを公表。本書で子宮頸がんに罹患していたことを告白。

(modelpress編集部)

情報:KK ベストセラーズ

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