人工言語‎ > ‎アルカ‎ > ‎シェルト‎ > ‎

棋譜の書式

棋譜の書式には、以下のようなものがあります。
当サイト掲載の棋譜では、普通式・厳密式・漢字式が用いられています。
  • 簡易式
  • 普通式
  • 厳密式
  • 漢字式

【簡易式】

古城みの氏によって考案された形式。詳細はこちら(古城氏ブログ)。
人の手で書くことを想定した、簡素な表記法。

新簡易式
※表はhttp://matrix.exp.jp/blog/?p=2273(先掲のブログ記事)より。


【普通式】
簡易式と厳密式の間をとった形式。
基本的には簡易式に従うが、以下の点で異なる。
  • 方向転換は、その駒の座標と駒名を書いた後に「+」記号を添える。(例1)
  • テームスへの張り・テームスからの戻しは、テームスの座標と駒名temを書いた後に「*張駒/戻駒」を添える。(例2)
  • 直前に相手が指した手の座標と同じ座標に指した場合は、座標を「k-」と表記。(例3)
  • 適宜、厳密式の追加情報を括弧内に付してよい。※随伴と方向転換は不可。(例4~5)
〈例1〉35. b6gil+
〈例2〉30. t4tem*mik
〈例3〉41. k-dyu
〈例4〉45. t3fav+=mir
〈例5〉65. t3tem*nen (ft_nen)

※非随伴駒の座標を省略して「b3mikfav」のように書くのは旧式。

【厳密式】
farasが考案した形式。記録よりも解説等に適している。
状況や操作を厳密に記述するため、棋譜をひと目見たときに大凡の状勢や流れが掴める。

以下の形式で書かれる。

[手数と手番]座標-駒(追加情報1/追加情報2/……)

追加情報は以下の11種類。各行末の括弧内は略表記。
Xには原則として駒名が入る。

ok_X    Xを随伴した (X または &X)
tx_X    Xを取った (-X) 
ev_X    Xをteemsに張った (*X)
yx_X    teemsに張ったXが消費された (#X)
sd_X    teemsからXを剥がした (:X)
ft_X    teemsに張った駒をXに張り替えた (%X)
kr    方向転換 (+)
af    軸移動 ($)
kt_X    X(魔駒か月駒)にチェック (^X)
ss_X    X(魔駒か月駒)が詰んだ (=X)
X    X個目の魔駒を獲得した。Xは駒名ではなく、1から4までの整数をとる。(/X)

〈例〉[35a]p7-ral(tx_len/kt_ket/2)
   =[35手目・アルシェの手番]座標part7にralduraを動かした(ennaを取った/eketoneにチェック/この手までで魔駒を2つ獲得した)
〈例〉[68s]p5-ket(af/ss_ser)
   =[68手目・ソーンの手番]座標part5にeketoneを動かした(扉駒を軸移動した/serenが詰んだ)

なお、相手が直前に指した手の座標と同じ座標に指した場合は、座標を"k"(kokの略)とだけ表記する。
また、横の座標は頭文字(v,e,s,t,b,i,p)のみで表し、teemsはtemと略す。

〈例〉[41a]k-dyu(yx_lis/kt_ket)
   =[41手目・アルシェの手番]40手目の座標と同じ座標にryuuを動かした(kliizが消費された/eketoneにチェック)
〈例〉[40s]b3-tem(ev_lis/kt_ser)
   =[40手目・ソーンの手番]beezel3にあるteemsに関する操作(kliizを張った/serenにチェック)

ただし、追加情報については、以下に挙げる点に注意。
  • 随伴を行った場合、"ok_"は必ず書かなければならない。
  • teemsに対して、「張る/剥がす/張り替える」の操作を行った場合、"ev/sd/ft_"は必ず書かなければならない。
  • 上に挙げた場合を除いて、追加情報を書くか否かは任意であるが、方向転換を行った場合、krは書くことが推奨される。

【漢字式】
文字通り、漢字を使用する形式。farasが考案。
漢字文化圏の人間にとっては、ひと目見て状勢や流れが掴みやすい。

各駒は以下のように呼ばれる。

〈初期配置図〉
初期配置(漢字) 幼字月棋盤 使徒名月棋盤
※図ではt4にある永駒が「∽」(相似記号)と表記されているが、棋譜では「永」と表記。

これらの呼び名を用いて、棋譜は以下のように書く。

35. p7巴 取色 扉手 青弐

これは、厳密式の

[35a]p7-ral(tx_len/kt_ket/2)

と同じ操作を示している。

将棋の「王手」に倣い、「kt_X」は「X手」と書く。

また、「2」は「青弐」と書き、アルシェ(青)の獲得魔駒数か、ソーン(赤)の獲得魔駒数かを明示する。
1~3の数字には大字(壱、弐、参)を用いるが、4は「肆」でなく「四」とする。

このように、追加情報は全て二字で表される。全て挙げると以下の通り。

ok_X = 伴X
tx_X = 取X
ev_X = 張X
yx_X = 費X または 落X
sd_X = 剥X
ft_X = 替X
kr = 転向
af = 移軸
kt_X = X手
ss_X = X詰
1~4 = 青壱~四 または 赤壱~四

なお、座標「k-」は、将棋の棋譜のように「同」と表記する。


※駒名対応表
アルシェソーン
paltan
rujdin
fuljil
gilrez
miklax
zankun
favmat
dyulen
ralrav
lislin
vionen
melket
diapin
sermir
temtem
Comments
Anonymous
Anonymous
Cancel
You do not have permission to add comments.