ベビーカーやチャイルドシート選びをする中で、「安全性」は重要なポイントですね。
ベビーカーや車のドライブによる振動や衝撃が、赤ちゃんにとってどんな影響があるのか?というのを調べていく中で、この「揺さぶられっ子症候群」という症状に出会いました。
揺さぶられっ子症候群はどんな時に起きてしまうのか?
ベビーカーや車の振動で、揺さぶられっ子症候群になってしまうのか?
今回、調べて行く中で、日常でも気をつけたいこと、知っておきたいことを紹介したいと思います。
今回特に参考にした記事はこちらです。
揺さぶられっ子症候群とは?
新生児や乳児を激しく揺さぶったりすることで、脳などに損傷を与え重大な障害が残ったり死亡したりするもので、虐待の一つとされている(乳幼児揺さぶられ症候群とも言う)。
新生児~生後6カ月未満の乳児が特になりやすく、首がすわるまでの生後3カ月頃が特に命にかかわる状態になり最も危険と考えられている。
以下の3つ症状(三徴候)を診断の特長としている。
- 網膜出血
- 硬膜下血腫またはクモ膜下出血
- 体表の外傷が軽微またはない
揺さぶられっ子症候群の原因と症状
原因
子どもの体や頭の激しい揺さぶり。
1秒間に3回から4回往復するほどの激しい揺さぶりで出血が起きる。
(※故意に激しく“シェイク”するような揺さぶりや、常識では考えられないくらいの速さで動かすレベル。日常生活では滅多に起こり得ない。)
症状
外傷がなくても脳で内出血が起きるなど子供の脳が損傷し、重い障害が残ったり死亡したりする。揺さぶりがあった後、3日程度以内に赤ちゃんに以下の様な症状が現れることがある。
- 元気がない
- 逆にちょっとしたことで泣く
- 意識がもうろうとしてけいれんを起こす
- 手足がふるえる
- 嘔吐する
- 食欲がない(ミルクの飲みが悪い)
- 皮膚の色が青白い
- 呼吸が不規則
発症してからのその後
冒頭に記載した引用記事で紹介されていた、2人の男児のケースです。
- 生後半年で脳にダメージ⇒4歳の現在でも寝たきりになり、着替えや食事など生活のすべてに介助が必要。
- 生後2ヶ月で強い揺さぶりの疑い⇒脳に障害が出て立って歩けない。目もはっきり見えていない。
他にも、軽度の発達障害が残ったり、重篤なものだと視力を失ったり植物状態で何年も過ごしている子もいるようです。
どんな時に揺さぶってしまうのか?
揺さぶられっ子症候群の事件
揺さぶられっ子症候群は虐待の一つとされています。
2011年に発表された調査によると、虐待が原因で障害児となり施設に入った子どものうち、6割以上に揺さぶられ症候群の疑いがあったそうです。
また、揺さぶりによって障害を負う子どもの数は年々増えているようです。
近年では以下の用な痛ましい事件が起きています。
衝動的に揺さぶってしまうことも
- 赤ちゃんを泣きやまそうとして
- ついかっとなって興奮してしまって
これ、子育てをした人なら一度は感じることだと思います。
残念ながら、泣きやまない赤ちゃんに対して衝動的に揺さぶりをしてしまい、揺さぶられっ子症候群の障害が発生してしまうケースが少なくないそうです。
寝不足な上に家事もしないといけない、兄弟がいれば他の子のお世話もしなければいけない、でも頼れる人もいない、、そんな中で泣き続ける赤ちゃん。同じ子供を持つ親としては他人ごとではありませんね。
他者による事故
以下の様な場合が考えられます。
- 子育て経験が少ない人による揺さぶり
- 兄姉(上の子)による乱暴
衝撃的だったのがこちらの記事。2歳半の長男が生後1ヶ月の妹を抱っこし、床に落としてしまったことで意識不明の重体に。親が虐待による殺人未遂容疑で逮捕された事件。
同じく2歳違いで上の子がいる私は、改めて、子供たちからは目を離してはいけないんだと感じさせられました。
車のドライブやベビーカーの振動は大丈夫?
常識の範囲なら問題なし
調査した結果、普段通りのドライブやベビーカーでのお散歩では問題ないようでした。
もし急ブレーキや段差の衝撃を受けた場合でも、赤ちゃんの脳に損傷が起きることはとても稀なことのようです。
赤ちゃんに異変がなく、その後も普段通りの様子であれば心配なさそうです。
しかし、何度も何度も急ブレーキをかけたあり、それと同じくらいの強い衝撃を繰り返しかけ続けると、揺さぶられっ子症候群とはまた違う問題が起きる可能性があるので注意が必要です。
赤ちゃんがけいれん、嘔吐、ぐったりしている時などはすぐに病院へ連れて行きましょう。
脳への影響よりも「ストレス」がかかっている
脳への損傷は心配ないようですが、ストレスはかかっているようです。
こちらの記事によると、普段通りのベビーカーによるお散歩でも、お母さんに抱っこされている安静時に比べて1.6倍、オムツが汚れた時と同等のストレスを感じているそうです。
「オムツが汚れている時」というと、赤ちゃんが泣きますよね?ということは、ベビーカーの微かな振動の連続は、赤ちゃんにとっては泣きだしてしまいたくなるくらい、良い物ではないのかもしれませんね。
でも心地よい揺れだったりすると、すやすやと寝ちゃったりもするんですけどね(^^;)
振動や衝撃に強い最新のベビーカーまとめ
2018年1月時点で調べた振動・衝撃に強いベビーカーをピックアップしました。
さらに3輪ベビーカー・3輪バギーはこちら。
タイヤやフレーム、衝撃吸収のシートなど、赤ちゃんへの振動を抑える技術は年々進んでいます。ベビーカー本体の軽さやデザインだけでなく、安全性の観点でも選びたいものです。
揺さぶられっ子症候群にならない為の予防と対策
赤ちゃんの泣きやませ方を知る
これはネットで調べるとたくさん出てきます。その子によって効果があるものとないものが違うので、色々と試してみることをおすすめします。
実際、うちも長男と長女では違いましたが、以下のものが即効性がありました♪
- ビニール袋を両手で擦り合わせる「カシャカシャ」の音
- 屋外に出る(車の音や鳥の鳴き声、太陽の光などにくぎ付け!)
- 抱っこして5分小走り(輸送反応の利用)
お母さん・お父さんの気持ちの切り替え
赤ちゃんとずっと二人っきりにならない
経験上、赤ちゃんと二人っきりで部屋にこもらないことが大事だと思いました。
二人っきりになると、泣いていなくてもホルモンバランスのせいかなんだが産後の憂鬱になります。赤ちゃんがギャンギャン泣いていたらなおさらです。
ただ、首が据わる前や家事などで忙しい場合は仕方ないんですよね。それでも、一日のうちちょっとだけでも、玄関の外に出て外気浴させてみたり、近所の人と話したり、スーパーに買い物へ行ったりしてみると気分転換になります。
効果があった私の気分転換方法
赤ちゃんが泣きやまない時、私はこうやって気持ちを落ち着かせました^^
- おばあちゃん(私の実母)に見てもらう(抱っこを変わってもらった瞬間、気持ちが楽になります)
- パパにミルクをあげてもらう(完母でしたがミルクであげてみてもらう)
- 「赤ちゃんは泣くのが仕事」と割り切る(こう思うと可愛く見える!)
- 「いっぱい泣けばお腹が空いておっぱいもいっぱい飲んでくれるだろう♪」とちょっと放っておいてみる
- 上の子(お兄ちゃん)のところへ連れて行って「○○ちゃんによしよしして~」と頼ってみる(上の子は頼られて嬉しそうによしよし(*^^*)その可愛さでちょっと気持ちが和らぐ)
まとめ
今回は揺さぶられっ子症候群についてまとめてみました。
ベビーカーや車の振動がこの症状に直結することはほぼないようですが、急ブレーキや激しい振動・衝撃の連続には気をつけるにこしことはないですね。
そしてそれ以上に、日常的に起き得る事故、そして子供と接して行く時の自分の気持ちの状態もしっかり管理していきたいなと考えさせられました。