山陽新幹線 異音で床下を点検
16日昼ごろ、広島県内を走行していた東海道・山陽新幹線の「のぞみ」で異音がしたため、兵庫県の姫路駅で床下を点検しました。
JR西日本によりますと、異常は見つかりませんでしたが、乗客は、新大阪駅で別の列車に乗り換えたということです。
先月、東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題を受けて、JR西日本は、新幹線を安全に運行するための対策を強化することを決めています。
こうしたなか、16日午前11時半ごろ、広島県内を走行していた博多発東京行きの「のぞみ20号」で、最後尾の車両の運転台付近から異音がすることに車掌が気付きました。
これを受けて岡山駅から乗り込んだ車両保守担当の社員も異音を確認したため、列車は午後0時20分ごろ、予定を変更して姫路駅で停車し、床下の点検を行いました。
点検の結果、台車などに異常は見つかりませんでしたが、JR西日本では念のためこの列車の運転を新大阪駅で取りやめ、およそ800人の乗客は別の列車に乗り換えたということです。
これとは別に、新大阪から博多に向かっていた「こだま741号」も、岡山県の新倉敷駅とその次の広島県の福山駅で駅係員が油のような異臭を感じたため、午後1時すぎに福山駅で車掌が床下を目視で点検しました。
異常は見当たらず、異臭もなくなったことから運転を再開しました。
JR西日本ではそれぞれ原因を詳しく調べています。
JR西日本新幹線管理本部はのぞみ20号で異音がして車両を交換したことについて、「ご利用のお客様に迷惑をかけて申し訳ない。
今回、車両点検を行ったところ異常は見当たらなかったが、重大インシデントのこともふまえ、念のため車両を交換した。今後も安全を最優先して運転していきたい」とコメントしています。