キッカー・本田圭佑に見る可能性。CKから好機演出。ハリルJでも貴重に【識者の眼】
2018年01月15日(Mon)11時13分配信
セットプレーのキッカーが定まっていない日本代表
本田のCKを見るとニアに速いボールを入れるか、少し高めのボールでニアの頭を越えて落とすか、ファーサイドの選手にヘッドで折り返させて飛び込む選手にシュートを狙わせるか、大きくは3つのパターンを蹴り分けている様子。時折キックミスはあるものの、かなり正確にターゲットに合わせられている。
パチューカはゴールを決めたムリージョが184cmで相棒センターバックのウルグアイ人DFロベルト・エレーラが185cm、FWのノフランコ・ハラが179cm、アンヘロ・サガルが180cm、ヘディングの強いMFのグスマンも身長は176cmと特別に高さがあるチームではない。
それでもポジショニング、動きのタイミング、キックの精度が全て合えば屈強なディフェンスが揃うチーム相手にも得点を奪える。
それは日本代表にも言えること。コロンビアは対人能力の高い選手が多く、セネガルとポーランドは主力の平均身長で日本を5cm以上上回ることは確実だが、狙いと精度が完璧に合えばいかなる相手からもゴールが期待できるセットプレーは貴重な得点源になりうる。
なかなかセットプレーのキッカーが定まっていない日本代表。ミランで出番を失っていた時はCKのキックも精度にバラツキがあり、代表でも心もとなかったが、メキシコの地でキックの感覚を研ぎ澄ませる本田が代表復帰すれば、再びキッカーとして重要な役目を担うことになるかもしれない。
(文:河治良幸)
【了】
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