16日
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ICAN事務局長、「核の脅威助長」と日本政府を批判
去年、ノーベル平和賞を受賞したICANの事務局長が訪問先の広島で市民団体との集会に参加し、核兵器禁止条約に反対する日本政府を「核の脅威を助長している」と批判しました。
「日本政府が核抑止力を信じている限り、核兵器による脅威は続いていく。このままでは核保有国と核の傘の下にいる国が核兵器が使われる状況に近づけることになる」(ICAN フィン事務局長)
フィン事務局長は被爆者などおよそ140人の参加者を前に、「唯一の戦争被爆国である日本は核兵器禁止条約に参加する道義的責任がある」と主張。そのうえで「被爆地の市民の力を結集して、政府に対し、条約参加を訴え続けてほしい」と呼びかけました。
「普通は他の国に行って政府を批判することは難しいが、(フィン事務局長は)はっきりと言ってくれて、私たちが共に戦えるなと」(核兵器廃絶を目指すヒロシマの会 森滝春子共同代表)
フィン事務局長は16日、東京で国会議員との討論会に出席し、核兵器禁止条約への早期参加を促すことにしています。