昨今の和風ブームを受けて、今一度、帯についての基本的なことを説明します。帯の種類には様々なものが存在しています。
一番格の高い帯は丸帯です。特別な時に用いられます。裏と表に上向き柄があります。
袋帯は、本袋と、縫い袋とありますが、主流は縫い袋です。表に柄がほどこされています。長さは約4メートルほどです。帯全体に柄があるものと、6割程度に柄があるものと、より少ないポイント柄というものがあります。
次に名古屋帯ですが、大正時代に名古屋で出来た帯であるといわれています。結びやすいのがこの帯の特徴です。一般的に普及したのは、昭和の初期になります。九寸名古屋帯ともよばれています。また、袋名古屋帯というものがあり、こちらは八寸名古屋帯とも呼ばれています。
帯の種類はまだまだあります。単帯は、一枚帯の総称となっています。半幅帯は、普通の帯を半分に折って仕立てたもののことをいいます。浴衣などに使われます。素材がたくさんあるのが特徴です。踊り帯は、舞台でよく使われていたのが始まりです。色と柄が特殊で大胆です。服合わせ帯は、表と裏の柄や色が異なるものです。祝い帯は子ども用の帯で、七五三に用いられます。
着物の価値というのは高まってきています。和風ブームが到来しています。若い層には、リメイク着物として使用されることもあります。外国人には、着物がとても人気が高いものです。東京オリンピックに向けても、和風ブームはまだまだこれから熱を帯びてきそうです。
また、江戸から昭和初期の着物は入手が難しいために、文化的な財産として年々希少価値が高くなっています。着物は昔から、使わなくなったものを寝かせておくだけではなくて、着物買取屋に持っていくという文化がありました。昔は、古いものを売ることによって、また新しい着物を買う費用に当てていたのです。このことは、着物の文化にも影響を与えたようです。様々な種類の着物の流通の基になったのです。
もう袖を通さなくなった、着なくなった着物があるという方は着物買取についての知識を身につけておくと便利です。そんなに立派な着物ではないから、着物買取をしてくれるのか心配な人もいると思います。このような心配はいりません。普通に着ることができれば、着物買取をしてくれます。今はお店に持っていかずに、郵送で着物買取もしてくれます。もちろん生地は絹でなくても大丈夫です。少々色あせていたり、古くても買取可能なところはたくさんあります。中古の着物でも、非常に需要が高いのです。