京福バス(本社福井市)は15日、積雪による路面状況の悪化で路線バスの正常なダイヤが確保できないとして、同日午前11時から午後2時ごろまで、福井県内67路線の約150便を運休した。
運休または一部運休したのは、JR福井駅を発着点とするルートを中心とした計63の路線バスと福井市、坂井市、永平寺町の各コミュニティーバス、一乗谷朝倉特急バスの計67路線。
同社によると、除雪が十分に行き届かず路面状況が悪く、同日午前から各地で渋滞が発生。ダイヤの大幅な遅れによって車両の確保ができず、乗務員の連続運転時間も超過し「安全な運行が十分に確保できない」として一時運休を決めた。ダイヤや乗務員の体制を立て直して午後2時ごろから運行再開したが、以降もダイヤは乱れた。
同社には問い合わせや苦情の電話が相次ぎ、JR福井駅西口のバスターミナルや主要バス停に社員を配置して事情を説明するなど対応に追われた。担当者は「積雪による悪路で日中に運休する事態は初めて。限られた人員での除雪の苦労も分かるが、降雪時にもう少し初動が早ければ運休は防げたかもしれない」と話している。
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